下町に暮らす戸馳一家は、母親と六男二女+犬一匹の大家族。試合中の事故で帰らぬ人となった野球選手の父の遺志を継ぎ、母を監督に草野球チーム「戸馳ホーマーズ」を結成。中でも三男の貫太はお調子者のやんちゃ坊主だが、野球への熱い想いは家族でも一番。兄弟たちは時にはケンカをしながらも、練習に、試合に一丸となって打ち込み、絆を深めていく。
■キャスト
太田淑子
大平 透
麻生美代子
秋元千賀子
塩沢兼人
小宮和枝
横沢啓子
井上 瑤
鈴木れい子
及川ヒロオ
黒須 薫
■スタッフ
総監督:笹川ひろし
プロデューサー:井上明
製作会社:フジテレビ,タツノコプロ
原作:タツノコプロ企画室
音楽:市川昭介,はやしこば
製作:吉田竜夫
企画:鳥海尽三、宮田知行
録音ディレクター:水本 完(ザックプロモーション)
録音:兼子芳博(新坂スタジオ)
効果:加藤昭二(アニメサウンド)
現像:東洋現像所
制作担当:中野政則、内間 稔(読広)、大野 実(読広)
キャラクターデザイン:下元明子
美術:野々宮恒男
作画担当:吉橋 節
戸馳一家は、男6人、女2人を母親一人で育てる大家族。野球の試合中に亡くなった父の為に、母親から野球のやの字を出すことも禁じられている。しかし、兄弟の仲でも一番元気でやんちゃな三男坊、貫太はどうしても野球がやりたい。母に隠れて、ちっともうまくならない野球を続けていたのだ・・・。
ユニフォームを着たら大好きな花子ちゃんにもてる!?と、思った貫太はユニフォームを監督である母ちゃんにねだるが、野球は格好でするもんじゃないと、逆に説教されてしまう。ユニフォームを手に入れるため兄弟を巻き込む貫太。じつは、母ちゃんも子供たちにユニフォームを買ってやりたいと思っていた・・・。
憧れのプロ野球選手の試合を見ていて、応援団があったら試合が盛り上がる!と、思いついた貫太。またもや兄弟を巻き込んで応援団を募集し始める。応援団募集の張り紙でやってきたのは・・・たったひとり、豆腐やのオヤジだけだった。そして試合当日を迎えて試合はボロボロだったが・・・。
貫太の不注意で監督の屋台が車にぶつかり壊れてしまう。ひとりで思い悩む貫太だったが、夢の中で凄いアイディアを思いつく。それは車と屋台をあわせたラーメンカー。そして車を手に入れるために、近所の山田さんと勝負することに。実は山田さんは元野球選手で豪腕投手。さて、ラーメンカーは手に入るのか。
貫太は、あこがれの花子ちゃんが作ってくれるオカラおにぎりがあれば、練習なんてしなくても試合で活躍できると思い込んでいた。しかし試合当日、急に花子ちゃんが倒れてしまい、あてにしていたおにぎりが無いまま試合に臨むことになってしまう。さて、試合のゆくえはどうなってしまうのか。
貫太は母ちゃんが大切にしている亡き父の想い出のボールを勝手に持ち出し、幼吉とともに河原で練習するが、草むらにボールが入ってしまい大切なボールを無くしてしまう。貫太は別のボールを用意し、父ちゃんのボールだと嘘をついてしまう。
見知らぬ野球のルールに詳しい少年が、戸馳ホーマーズの練習にケチをつける。ケチをつけられやる気をなくした貫太たちが家に帰ろうとすると、買ったばかりのバットが見つからない。見知らぬ少年が犯人だと、貫太は少年を追い詰めるが、少年が倒れこんでしまう。心臓病を患い野球が出来ない体だった。
朝から、8人の子供たちの世話や家事に、野球の練習。夜は遅くまでラーメン屋の仕事をこなす母ちゃんが、過労のため倒れてしまう。四郎が、野球が原因だと言い野球をやめると言い出した。そんな時、父がどんな想いで野球をしていたかを聞かされる。父の想いを知った四郎たちは・・・。
学校の前に止めてある真っ赤なランボルギーニ。その車はシルバーフォックスのキャプテン郷則久の家の車だった。かっこよくてお金持ちでエースの郷は女の子たちの憧れの的。郷率いるシルバーフォックスとの対戦が決まったホーマーズは、絶対に勝つと意気込んで試合に臨む。ホーマーズは勝つことが出来るのか?
亡き父にホームランバッターになると誓った貫太は、バントのサインを無視し強攻策にでるが、試合に負けてしまう。チームプレーの大切さを説く一部に全く耳を貸そうとしない貫太だったが、兄弟たちの日々の生活からチームワークの大切さを感じ取っていく。そんな貫太にスクイズのサインが・・・。
貫太たちの前に見知らぬ男が名乗りでて、いきなり厳しい練習が始まった。誰とも分からない男は、貫太たちの家に居候をはじめたのだが、数日後、警察が現れ、その男が詐欺師であることを母親に告げる。子供たちから徐々に信頼され始めたその男に、母ちゃんは最後の試合のコーチを申し出る。
マシュマロズとの試合が近づいたある日、二郎は試合を欠場したいと言いだす。お兄さんがのろまだといじめられている友達の小村君の妹のため、小村君にホーマーズのキャッチャーを任せると約束していたのだった。事情を知った貫太たちは小村君の特訓を始める。小村君は妹のため奮起して試合に臨むが・・・。
貫太は、怪我をした相手チームの選手をその妹が看病するのを見て、町内一おてんばな五子をおしとやかにさせようと計画する。礼儀作法を教えたり、誕生日会でお姫様の役をやらせてみるが、どれも失敗してしまう。みんなから無理だと笑われた寛太は、今のままの五子が一番だと分かっていく。