絵本作家の⼣闇ほたるは、愛⽝・はなこを亡くした。
何もできなかった⾃分を悔やんでも悔やみきれない、暗くて深い悲しみの底にいた。
そんなある⽇、庭の雪柳の下にまピンク⾊のきのこが⽣えていることに気づく。
彼がぼんやり眺めていると、それは突然動き出し、しっぽをぶんぶん振って寄ってくる。
「きのこの…⽝︖」
疑問に思いながらも、この謎の⽣きもの<きのこいぬ>と⼀緒に暮らすことに。
すると、描いちゃいけないところにお絵かきして、メロンパンもたこ焼きも全部⾷べちゃって、
散らかし放題気まま放題。だけど、とぼけた様⼦がなんだか憎めない。
幼なじみの編集者こまこちゃんやきのこ研究所の⽮良くんたちも巻き込んだ、
きのこいぬと過ごす毎⽇は、少しずつほたるの表情を変えていく。
いろいろ謎すぎるきのこいぬとほたるとみんなの、いっしょにいるとなんだか楽しい笑える⽇々を描く、
ちょこっと不思議ほんわかアニメーション。
ちょこっと不思議ほんわかアニメーション
■キャスト
きのこいぬ:小林大紀
ほたる:上村祐翔
こまこ:永瀬アンナ
矢良:寺島拓篤
プラム:久野美咲
あんず:日菜
つばき:千本木彩花
■スタッフ
原作︓蒼星きまま(徳間書店 COMIC リュウ)
監督︓浅野景利
シリーズ構成︓⽥中 仁
キャラクターデザイン︓遠藤⼤輔
⾊彩設計︓⽔野多恵⼦
美術監督︓海野よしみ
撮影監督︓堀内美咲
⾳響監督︓吉⽥光平
⾳楽︓⽴⼭秋航
オープニング主題歌︓HY 「きのこいぬ」(Polydor Records)
エンディング主題歌︓IBERIs& 「Heart b-b-beat!!」(Polydor Records)
アニメーション制作︓C-Station
絵本作家の夕闇ほたるは、唯一の家族だった愛犬はなこの最期を看取れず、後悔の日々を送っていた。夢で会うはなこはいつもしっぽを振って笑っているように見えるが、反面、彼の悲しみは深くなるばかりだった。 そんなある晩、庭をぼんやり眺めていると、雪柳の下に生えていたまピンク色のきのこが突然動き出した。左耳がピンクのきのこで見た目は犬っぽく、しっぽをぶんぶん振って走り寄ってくる。 不思議に思いながらも同居生活を始めるが、つぶらな瞳のかわいいけど謎のこの生きものの目的は果たして…?
ほたるときのこいぬとの同居が始まってしばらくして、幼馴染みで担当編集のこまこが、編集長の息子で個性的な髪型の矢良を連れてくる。昔からほたるの大ファンだという彼は、近所のきのこ研究所の職員で専門家だが、このような独立歩行タイプのきのこは見たことがないという。 きのこいぬの正体は謎のまま、こまこが新作絵本の取材の話を持ってきたり、再び訪れた矢良と三人で散歩に出かけたり。二人の日常に起きるさまざまな出来事により、きのこいぬには新たな一面が、ほたるの表情には少し変化が見られ…。
ある日、ほたるは締め切りに追われていた。短い仮眠から目覚めた彼の目に飛び込んできたのは、完成したばかりの原稿に何かを懸命に書くきのこいぬの姿。「きのこいぬ!」つい声を荒げてしまうが、無防備にしていた自分が悪いと言いながら、ほたるは慌てて一から描き直し始める。一方叱られたと思ったきのこいぬは一人、家を出ていってしまう。 原稿が完成したところで、きのこいぬが居なくなった事に気づいたほたるは家を飛び出し、こまこと一緒に探し始めるが…。きのこいぬの行動にはある思いがあった―。
季節は秋、すっかり同居に馴染んだふたり。朝、ほたるが目覚めると隣に居るはずのきのこいぬがいない。縁側に出てみると、その姿は庭にあった。「寝起きの胞子?」・・・いつもの穏やかな一日が始まる。 昼、食べようと思っていたメロンパンをきのこいぬに全部食べられてしまったほたるは、卵と小麦粉を見つけ、たこ無しのたこ焼きもどきを作ることに。初めて食べたきのこいぬはとても気に入った様子。そこへこまこがやってきて、きのこいぬにもっとおいしいたこ焼きを作ってあげる約束をする。 そして・・・矢良くんも呼んで4人のハロウィーン&たこ焼きパーティが開かれる—。
本屋さんでのサイン会で、ほたるとこまこは秋田へ行くことになった。一緒に行く気満々で、リュックに入ってアピールするきのこいぬに「飛行機だから無理!」とこまこがピシャリ。落ち込むきのこいぬ。 矢良に留守番を託し、二人は出張へ。残されたきのこいぬは、無表情で物憂げな様子。ほたるの写真を眺めたり、たこ焼きをお皿に取っておいたり。 翌日、突然走り出すきのこいぬを追いかけ矢良が玄関まで行くと、そこにはほたるのシルエットが。ほたるは、玄関の扉向こうに見えるきのこいぬの姿に微笑む。二人の間に流れるものは確実に変化していて…。
肉じゃがを作ってみたほたる。原稿を取りに来ていたこまこと、なぜかたまたま来ていた矢良がつまむと口々に、「味が薄らぼんやりしてる」「個性的で素晴らしいです!」。きのこいぬも「・・・」となる始末。まずは基本からということで、料理本を買いに行くことに。 翌日、本屋さんでバッタリ中学生のあんずに出会う。すると、彼女から「前に土手で犬みたいなのを散歩させてましたよね?あの子にまた会いたいんです」と懇願される。ちょっとだけならと、一緒に家に行くことに。 帰宅し玄関を開けると、そこにはきのこいぬの姿。喜ぶあんずの近くに寄ってきたきのこいぬの鼻がひくひくと動いて—。
夕闇家を抜け出し、きのこいぬとあんずが向かった公園には、きのこいぬとそっくりだが色違いのプラムがいた。プラムが会いたいとあんずに懇願して連れて来てもらったのだという。すると、きのこいぬとプラムはあんずの携帯を使って会話を始める。 その頃、ほたると矢良は、こまこを家に残し、二人を探して町中を走り回っていた。そこへ矢良のスマホに、突然見知らぬアドレスから画像とテキストが届く。「きのこいぬ きょうだい います」。 ほたると矢良は画像をヒントに公園へ辿り着くと、帰宅途中のあんずの母・上原つばきも一緒にみんなを発見。普段は穏やかなほたるも、あんずをきつく叱る。 「黙ってこんなことをして!心配するでしょう!」 そして向かった上原家で、プラムと上原親子の出会いや、事の次第が明らかになり…。