高校生活を“ぼっち”で過ごしていた遥は、授業中に突然クラスメイトと共に異世界召喚に巻き込まれてしまう。チートスキルが並ぶリストから好きなスキルを選んで神様から与えられる――はずが、チートスキルは早い者勝ちで既にめぼしいものはクラスメイトに取り尽くされていた!?神様の逆ギレで残ったバッドスキルを全て押し付けられた遥は、スキル『ぼっち』のせいで、異世界でも孤独に冒険することに……。
チートに頼らず、チートを超えてやる――
最強”ぼっち”の異世界HARDモード攻略譚、開幕!
■キャスト
遥:梅田修一朗
委員長:白石晴香
ギャルリーダー:直田姫奈
オタA:夏目響平
脳筋莫迦A:峯田大夢
不良A:山口智広
副委員長A:阿部里果
副委員長B:高尾奏音
副委員長C:髙橋麻里
ギャルA:菅野真衣
ギャルD:中島由貴
バレー部っ娘A:岩橋由佳
バレー部っ娘B:三川華月
新体操部っ娘:倉知玲鳳
裸族っ娘:指出毬亜
ギョギョっ娘:汐入あすか
オタB:市川太一
オタC:岡野友佑
オタD:徳留慎乃佑
脳筋莫迦B:濱健人
脳筋莫迦C:石谷春貴
脳筋莫迦E:岩村圭佑
不良B:今井文也
不良E:松岡洋平
不良F:酒井広大
■スタッフ
原作:五示正司(オーバーラップ文庫刊)
原作イラスト:榎丸さく
原作コミック:びび(「コミックガルド」)
監督:鹿住朗生
シリーズ構成:猪原健太
キャラクターデザイン:中野圭哉
サブキャラデザイン&モンスターデザイン:鷲田敏弥、菊地華子
美術監督:関野剛嗣
色彩設計:藤原道乃、鈴木咲絵
撮影監督:林幸司
編集:丹彩子
音響監督:ひらさわひさよし
音楽:片山修志(Team-MAX)、鈴木暁也(Team-MAX)
音楽制作:ポニーキャニオン
アニメーション制作:ハヤブサフィルム×パッショーネ
アニメーション制作協力:フロンティアエンジン
オープニング主題歌:吉乃「ODD NUMBER」
エンディング主題歌:鯨木「ハローとグッバイ」
「俺は今、異世界を……ひとりぼっちで攻略している」 クラスメイトたちが仲の良いグループで思い思いに過ごす高校の教室に、突如魔法陣の光が輝き、クラス丸ごと異世界召喚されてしまう。敢えて”ぼっち”な時間を満喫していた高校生の遥も例外ではなく……しかも、逃げのびようと悪あがきをしてしまったために、神様からのスキル選択に出遅れ――!? チートスキルは早い者勝ちで、すでに取りつくされており、残りは役に立たないバッドスキルばかり。神様に異議を申し立てていたら、残りのバッドスキルを全て押し付けられてしまう。そして、スキル『ぼっち』のせいでパーティーが組めず一人で冒険を強いられるが、遥は快適なぼっちライフを送るべく準備に取り掛かるのだった。
「ひとりぼっちで……異世界攻略してやるんだ!」 ”ぼっち”で異世界を満喫することを決意した遥。そんな彼の前にクラスメイトの不良たちが現れ、スキルで女子たちを手込めにしようとする企みを聞いてしまう。さらに遥の住む洞窟の前で、仲の良かったオタたちがゴブリンと戦闘を繰り広げていたところに出くわし、加勢して迎撃に成功。その後事情を聞いてみると、クラスメイトの異世界での生活の拠点を不良たちが破壊したことでクラスの結束は崩壊、その責任をオタたちがクラスメイトから押し付けられ、拠点から追放されたようで――!? 知ってしまったからには、遥はクラスメイトの様子をこっそり見に行こうとするが、目の前に委員長が現れる。
「この解放感と孤立感!こんな幸せはぼっちにしかわかるまい!」 オタたちと別れぼっちに戻ったはずが、今度はオタたちに謝りたいとやってきたギャルたちを何故か使役してしまい、再びぼっち生活から遠ざかってしまう。さらに委員長率いる女子クラスメイトたちとも遭遇してしまった遥は、彼女らの勢いに負け、自慢の異世界の家に招待する事態に――!?。 委員長の話によるとオタたちが去った後、女子だけでサバイバル生活を送ってきたようで……。女子たちは、遥の家の綺麗なお風呂や美味しい食事で大はしゃぎ! さらには、委員長の圧により女子たちのレベルアップに付き合い、街へも一緒に行くことに。
「まあ、バッドスキルも使いようって感じ?」 遥と女子たちは街を目指し、森を抜けるための旅を始める。その道中、遥は脳筋莫迦たちと出会い、不良たちを見張っていた彼らから恐ろしい「強奪」というスキルの持ち主がいることを聞く。翌朝、その話を陰で聞いていた委員長に呼び出され、「強奪」を持っているのは自分だという告白を受ける。皆に知られたら怖がられてしまう、と不安を抱えていた彼女は「スキルを保持しているのが委員長で安心した」という遥の言葉に安堵し涙するのだった。 その後、旅を効率良く進めるために遥は新たなスキルを習得、偵察に出た先で魔物に襲われている異世界人のパーティーを発見し――。
「俺はいつまでたっても『にーと』なんだ……う、くう……」無事にオムイの街に到着し、女子たちは大はしゃぎ。早速冒険者になるために遥と委員長たちがギルドへ向かい、続々と冒険者登録を済ませていくが、レベル10以下では冒険者になれないことが判明。レベルが10に達していない遥は冒険者になれず、さらにはパーティーに所属していることまで条件と言われ落ち込むのだった。翌日これまでに入手した大量の魔石を鑑定に出し大金を受け取った遥は、怪しげな武器屋を紹介される。時間を忘れ物色していると、うっかりいくつものアイテムを複合してしまい、有り金全てを失ってしまう。再び魔石を集めるため、委員長の目を盗みこっそり森に帰ろうとするが……。
「ぼっちにだって…守るものはあんだよ…!」 オムイの領主の娘・メリエールを盗賊から救い出した遥。お礼をすると言われ、せっかく抜け出したオムイの街に戻ることになってしまうも、領主の館で報酬と、さらに身分証までGET! 翌日、委員長から叱られ街からの外出禁止を言い渡される遥だったが、女子たちがレベルアップに向かった隙に再び抜け出すことに成功する。森への道中、不審な血痕を見つけた遥が痕跡を辿っていくと、瀕死の脳筋莫迦たちを発見。ポーションで回復した脳筋たちから、委員長の「強奪」スキルを狙っている生徒の名前が明かされ――。委員長や他の女子たちが危険に晒される前に犯人を倒すために、遥は凶悪な魔物たちと対峙しレベルアップを図るのだった。
「だから僕は…一番面白くなる未来を計算した」 委員長の『強奪』のスキルを狙っているのは数学の天才・田中だった。委員長や他の生徒たちを守るため、遥は田中との勝負に挑む。しかし田中がクラスメイトを殺して手に入れたチートスキルに苦戦を強いられる。防戦一方に追い込まれる遥だったが、田中のある弱点に気がつき戦況を変える一撃を浴びせることに成功。遥に追い詰められた田中は激昂し、奥の手でとんでもないチートスキルを放つ! スキルをもろに喰らい、絶体絶命のピンチに陥った――かに見えたが、遥は“バッドスキル”と“運”で乗り越える。そしてバッドスキルの組み合わせが、チートスキルを凌駕する瞬間が訪れ――。
「ぼっちで迷宮攻略、楽しいな~」 田中との激闘を終えいつもの日々を取り戻した遥は、オムイの街で安らかな朝を迎える。念願のぼっちライフを再開しようとするも、その背後に怒り心頭の委員長の姿が! こってりお説教をされた遥は、委員長や他の女子たちから怒られずに安全なぼっちライフを送るため、武器屋から聞いた好感度UPのアイテム『フェロモンの指輪』を探しに迷宮へと向かう。そんな遥の悪だくみを耳にした委員長一行は、迷宮攻略へ向かう遥を止めるため後を追うことに。しかし、委員長たちの制止を振り切り迷宮を進んでいく遥は、罠にかかり一気に最下層まで落ちてしまい――!? そして遥の眼前に、超チートの脅威が現れる!
「だって、こいつもきっと……ひとりぼっちだったんだから」 迷宮の最下層で遥の前に立ちはだかったのは、裏ボス『迷宮皇』だった。超チートの存在と対峙する遥は、持ちうる全てのスキルを駆使し一心不乱に打ち合い続けるも、体力が限界を迎えてしまう。余裕を見せる迷宮皇だったが、何故か遥を殺そうとしない……。不審に思う遥は、周囲に纏わりついている闇が迷宮皇を操っていることを発見。遥は聖属性の武器の力で、纏わりつく全ての闇を振り払い――!? 一方、最下層に落ちた遥を心配し下層へと急ぐクラスメイトたちの前に、一つ目の巨人「サイクロプス」が立ちはだかる。その強さに圧倒されながらも、遥を助けるため一致団結しサイクロプスに立ち向かう!
「きっと大丈夫……スタンピードは俺が止める!」 ついに最果ての迷宮からのスタンピードが始まり、オムイの街は危機に陥ろうとしていた。遥は『迷宮皇』のアンジェリカとともに各フロアを持ち前の機転で攻略し、最下層から上へと向かう。道中たくさんのレアイテムを手に入れた遥は、アンジェリカへのプレゼントとして全て差し出す。無理やり多数のアイテムを押し付けられた彼女の身体に異変が――!? そして、遥と合流するため迷宮を攻略していた委員長たちの元に、街からメリエールとオフタがやってくる。スタンピードの接近と、それを阻止するをする術を知った委員長たちは、遥との合流を急ぐのだった。
「この世界は……工夫すれば俺にもチャンスがあるんだ」 スタンピードによる魔物の群れがとうとうオムイの街に到達した……その情報を聞いた遥は急ぎ迷宮からの脱出を目指す。強敵たちを倒しながら上層へと急ぐも、焦る気持ちとは裏腹に、遥の体はスキルが発動しないほどに限界を迎えようとしていた。そして遥との合流を急ぐ委員長たち一行にも最大の苦難が到来。立ちはだかる不死身の魔物「スフィンクス」に、委員長たちの攻撃は全く効かず防戦を強いられてしまう。全員が絶望の淵に追い込まれそうになる中、委員長にスフィンクスの一撃が襲う。しかし、ついに待ちわびた瞬間が訪れて――。
「それでも……孤独じゃない」 スタンピードを止めた遥たちはオムイの街へと無事に帰り、平穏な日常を取り戻そうとしていた。ようやく落ち着き、委員長がどうしても気になっていた迷宮皇を使役した経緯を遥に問いただすも、相変わらず遥の答えは理解不能。埒が明かないと、臨時女子会でアンジェリカに質問攻めをしていく女子たちは、意外な共通点から意気投合し、全員でお風呂にいくことに。だが、鎧を脱がすとそこにあったのは骸骨ではなく生足で……? そして、遥とアンジェリカは二人で久し振りに我が家の“森の洞窟”へと帰還。羽を伸ばし、はしゃぐ遥はついに自分の“勘違い”を突きつけられる――!