キムラック教会総本山での戦いは、オーフェンの義姉アザリーの犠牲によって終結した。行方知れずとなったアザリーを探すため、オーフェンの旅は続く。道中、オーフェン一行は謎の女剣士ロッテーシャと出会い、彼女を巡る騒動に巻き込まれてゆく。ドラゴン種族の≪聖域≫からの暗殺者との衝突。かつての兄弟子との再会。やがて明らかになるロッテーシャの正体とその目的。オーフェンの新たな戦いが始まった。
■キャスト
オーフェン:森久保祥太郎
クリーオウ:大久保瑠美
マジク:小林裕介
ボルカン:水野まりえ
ドーチン:渕上 舞
エド:小野大輔
ロッテーシャ:青木志貴
ライアン:榎木淳弥
ヘルパート:江口拓也
ダミアン:楠大典
ウィノナ:相羽あいな
■スタッフ
原作:秋田禎信(TOブックス刊)
原作イラスト:草河遊也
監督:浜名孝行
シリーズ構成:古怒田健志
キャラクターデザイン:菊地洋子・りお
色彩設計:桂木今里
美術監督:荒井和浩
撮影監督:近藤慎与
CG監督:大嶋慎介
音響監督:平光琢也
音楽:Shinnosuke
音楽制作:ランティス
編集:小野寺桂子
アニメーション制作:スタジオディーン
キムラック教会総本山での戦いを終えたオーフェン一行は、骨休めのためレジボーン温泉郷を訪れる。しかし道中、全財産の入った荷物を失くしてしまい、少女エリスとその母親シーナの宿屋に下働きとして泊まらせてもらうことに。そしてオーフェン達は温泉街の暗部に触れてゆく。温泉の秘密。街の権力者ロッツの嫌がらせ。さらには観光客が行方不明になる事件が起きていた。
森をさまよっていたボルカンは謎の怪物に首を跳ね飛ばされる。ボルカンが殺されたと騒ぐドーチンと共にオーフェンが森を散策すると、そこには天人種族の遺跡があった。 その頃、宿ではエリスとシーナが行方不明になっていた。クリーオウは商売敵であるロッツの仕業と判断し、ロッツのホテルに殴り込む。 そして明らかになる温泉街に隠された謎。幼い頃の記憶がないエリスの秘密とは。
アザリーを探す手がかりもないまま、オーフェン一行はナッシュウォータの街に留まっていた。そんなある日、クリーオウは剣士たちの喧嘩に首を突っ込む。クリーオウは剣士たちのリーダーの男エドに追いつめられるが、全身タイツ姿の男ライアンが割って入り、事なきを得る。 ライアンは語る、自分たちの剣術道場とエドの剣術道場は抗争中なのだと。そしてクリーオウはライアンの案内で、道場主の少女ロッテーシャと出会う……。
クリーオウの頼みで、オーフェンはロッテーシャとエド、街の二つの剣術道場が抗争する事情を探る。それはロッテーシャの亡き父親で先代の道場主ビードゥーが遺した魔剣「フリークダイヤモンド」を巡っての、ロッテーシャとかつてビードゥーの弟子だったエドの争いだった。 街で調べていたオーフェンの元に、早くも刺客が襲ってくる。オーフェンは刺客を倒すと、エドの道場に殴り込もうと決めるが……。
エドの道場に現れたレッド・ドラゴン種族の暗殺者ヘルパートは、ロッテーシャの道場が襲われるとオーフェンに告げて去る。 その頃、ロッテーシャの道場にエドが訪れ、ロッテーシャと対峙する。クリーオウの前ではライアンが本性を現して、魔剣「フリークダイヤモンド」を奪おうとする。ぶつかり合うそれぞれの意思。急ぎ駆け付けようとするオーフェンだが……。
ロッテーシャの因縁の相手であるエドは、オーフェンの≪牙の塔≫時代の兄弟子コルゴンだと分かり、共にエドを追うことに。道中で女旅人ウィノナを加えて、一行は大都市アーバンラマに到着する。 その夜、ロッテーシャはクリーオウの剣を持ち出して姿を消す。ロッテーシャが同行した目的はただ一つ、エドへの復讐。オーフェンたちはロッテーシャを止めるため、街を奔走するが……。
宿に戻ったクリーオウとマジクは、ライアンとヘルパートの襲撃を受ける。ライアンはクリーオウを捕らえ、ヘルパートは魔剣「フリークダイヤモンド」の力を発動してマジクを圧倒する。 一方、オーフェンは夜の街でロッテーシャを発見して後を追うが、それは罠だった。ロッテーシャはオーフェンを人気のない場所に誘い込むと、不意を突いて襲いかかる……!
クリーオウに惹かれるライアンは、身に纏った天人種族の遺産「緑宝石の鎧(スネークグリーン)」により彼女の意識を盗み見るが、レキの攻撃を受けて逃走。エドは敵の本拠地を突き止めるべくライアンを追跡。倒れたマジクは謎の男が連れ去る。ようやく宿に戻ったオーフェンを待っていたヘルパートは、アーバンラマの街が滅びると宣言して去る。その場には意識を閉ざしたままのクリーオウが残されて……。
倒れたオーフェンはウィノナに助けられ療養していた。ウィノナはエドと同じく≪最接近領≫の領主の命令で動いていて、事態が解決したら領主に会ってほしいと話す。だが今は眠ったままのクリーオウを助ける方が先。外では巨大なディープ・ドラゴンが出現し、アーバンラマの街に異変が起きていた。 その頃、レティシャはオーフェンに会うため、蒸気船でアーバンラマに向かっていて……。
アーバンラマの街に出現した巨大なディープ・ドラゴンはレキで、クリーオウが眠ったままなのもレキのせいなのだとウィノナはオーフェンに語る。そこに襲撃してくるヘルパート、それはライアンが目的を果たすまで手出しをさせないためだった。 ライアンはレキと戦うため、自身の纏う「緑宝石の鎧(スネークグリーン)」から木を生やして森と化す。森は街を飲み込みながらレキへと迫る……!
ヘルパートは語る。「ドッペル・イクス」は天人種族の遺産の回収だけでなく、≪聖域≫外にいるディープ・ドラゴンであるレキの回収が一番の目的なのだと。オーフェンはヘルパートとの死闘をからくも制するが重傷を負う。そこにウィノナの仲間の白魔術士ダミアンが現れ、オーフェンを癒す。ダミアンはオーフェンに、クリーオウを助けることのリスクを告げるが……。
ライアンはレキを殺すべく、街中に樹海を広げてゆく。対するレキの中には、実はクリーオウの精神があった。≪聖域≫の同胞ゆえにレキはライアンと敵対できず、だからクリーオウはレキの体と魔術の力を借りて自分が戦うことにしたのだ。レキの力によってライアンの力の秘密やその苦しみを知ったクリーオウは、彼を助けたいと考えるが……!