連合地球暦192年。地球は謎の異星生命体ラダムの襲撃を受け、滅亡の危機に瀕していた。地球を取り巻く環のように建設された衛星軌道基地オービタル・リングは占拠され、敵の前線基地となって逆に地上を攻撃。無防備となった人類にラダムの攻撃を防ぐ術は無く、都市は壊滅し文明は崩壊の一途を辿っていた。
そんなある日、外宇宙開発機構の特殊チーム・スペースナイツのノアルとアキは、重傷を負った正体不明の青年を助ける。記憶を失って自分の名前すらも忘れたと言いながらも、ラダムへの激しい敵意を見せる青年は、“Dボウイ”と名付けられた。そして、彼こそが唯一ラダムに対抗しうる力、装甲の超人“テッカマンブレード”へと変身する力を持つ者であった。しかし、ラダム側にもテッカマンが存在し、人類の敵として立ち塞がる。地球の命運をかけたラダムとの戦いの中、テッカマンとなった者達の悲しき宿命が交錯する。
■キャスト
Dボウイ:森川智之
ノアル:松本保典
アキ:林原めぐみ
ミリー:横山智佐
フリーマン:鈴置洋孝
本田:飯塚昭三
レビン:中原茂
テッカマンエビル:子安武人
バルザック:堀内賢雄
ミユキ:水谷優子
テッカマンダガー:飛田展男
テッカマンランス:小杉十郎太
テッカマンアックス:島香裕
テッカマンソード:横尾まり
テッカマンオメガ:若本規夫
■スタッフ
製作総指揮:九里一平
原案:竜の子プロ企画室
企画:稲垣光繁、成嶋弘毅
制作管理:柴田勝
シリーズ構成:関島眞頼、あかほりさとる
文芸:あみやまさはる
キャラクターデザイン:TOlllO(設定)、佐野浩敏(原案協力)
メカニックデザイン:佐山善則、中原れい
オープニングアニメーション:大張正己
作画コーディネーター:湖川友謙
色彩設計:藤岡真子
音楽:和田薫
美術監督:海野よしみ
撮影監督:横山幸太郎
音響監督:田中英行
制作プロデューサー:佐久間敏郎
制作担当:吉田昇一
監督:ねぎしひろし
演出チーフ:殿勝秀樹
プロデューサー:清水睦夫(テレビ東京)、板橋秀徳(創通エージェンシー)、植田もとき(タツノコプロ)
制作:テレビ東京、創通エージェンシー、タツノコプロ
空から落ちてきた一筋の光。現場に駆け付けたスペースナイツのノアルとアキは、そこで瀕死の重傷を負った青年に出会う。記憶を失ったという彼を、ノアルは「Dボウイ」と名付ける。
テッカマンブレードに変身したDボウイにノアルが詰め寄る。だが、Dボウイはノアルの疑問に答える事なく、軌道衛星基地オービタルリングに向かう。そこで彼等が見た物は・・・。
テッカマンブレードの活躍を知った連合防衛軍のコルベット准将は、フリーマンにDボウイの引き渡しを要求する。だが、フリーマンはこれを拒否する。その時、Dボウイは・・・。
スペースナイツの一員となったDボウイだったが心は頑ななままだった。そんな彼の心を開かそうと努力するアキ。依然、Dボウイを危険視するノアル。それぞれの思いが交錯する中、ラダムとの戦いが・・・。
戦いのさなか、敵前逃亡したブレードによりアキは重傷を負ってしまう。追及の声が上がるなかDボウイは悲痛な告白をする。自分がテッカマンでいられる時間は30分だと・・・。
テッカマンダガーの罠に陥り、変身不能となったDボウイ。最大の危機は脱したもの、変身に必要なクリスタルを破損してしまう。戦うすべをなくした戦士の叫びが寂寞たる宇宙にこだまする。
Dボウイの危機はなお続く。テックセットできないDボウイはテッカマンダガーに追い詰められていく。その絶体絶命の危機を救ったのは、鋼鉄の救世主だった。
連合宇宙軍から派遣された従軍カメラマン、バルザック・アシモフ。放埒な従軍記者は執拗なまでにDボウイの秘密を探る。作戦に取材同行したその先で、彼の背後に蠢くもう一つの影を見る・・・。
ラダムに蹂躙される以前に旅立った一団が、勇敢にも地球へ帰還しようとしていた。その、輸送船団を指揮するカル博士。命を懸けたカルの行動に、Dボウイの見たものは・・・。
特殊部隊はオービタルリングに残る宇宙艇を奪還しようとするが、ラダム獣と交戦する結果となる。救助に向ったDボウイの説得を無視し、バーナード軍曹はオービタルリングを目指す。彼の言う「やるべき事」とは・・・。
連合宇宙暦192年。全ての流れが変わろうとしていたあの日、人類の前に彼は現れた。青年の名はDボウイ。彼についての極秘ファイルが今明かされる。
ラダムの幼獣を倒す、防衛軍とスペースナイツの共同作戦、オペレーションサンセットは大成功のうちに終了した。だが、勝利に沸く彼等の前に絶望という赤い閃光が走り抜ける。
裏切り者を始末するため、兄を追い求めて地上に降りたシンヤことテッカマンエビル、宿命の名のもとに、Dボウイとシンヤは引かれ合うように運命の再会をする。そのシンヤの瞳に昔の面影はなかった・・・。
スペースナイツはラダム獣に襲撃された発電所を救うために出動する。だが、それはエビルがブレードに仕向けた罠であった。思い出の地。汚れなき過去。翻弄されたブレードはついに・・・。
変身リミットを越えてしまったブレード。悪辣な心に支配されたDボウイに仲間の叫びは聞こえない。その危機を救ったのは清婉な少女、ミリーの姿であった。
ふたつの顔を持つ男、バルザック・アシモフ。もう一人の彼が暗躍を始める。そして、テッカマンの解析データを盗むべく、潜入したその先で見たものとは・・・。
自分が暴走する凶器と化すことに苦悩するDボウイ。襲来したラダム獣に苦悩をしいられたブレードを救ったのは一筋の光弾だった。土煙りに浮かぶ影。
ブレードの危機を救ったのはソルテッカマンに搭乗したバルザックであった。その活躍が認められたバルザックとマルローは栄光の階段を登りだす。だが、その果てに悲劇は待ち受ける。
ソルテッカマンを中心にラダムに対する反抗作戦が始まるが、エビルの反撃を受け完全なる失敗に終わった。その頃、囚われのDボウイは悪魔と戦っていた。
圧倒的なラダムの攻撃により防衛軍は崩壊寸前を迎えていた。尚もDボウイは己の体に潜む悪魔に怯え、戦いを拒絶する。その凍りついた心を溶かしたのはアキの魂の叫びだった。
アキの献身的な思いが伝わり、長き闇の中から抜け出したDボウイ。だが、新たなる力を手にいれたエビルがブレードに迫る。そしてまた一人・・・。
兄、タカヤを求めて、ミユキは一人砂漠に彷徨う。エビルのPSYボルテッカに対抗すべく、ペガスのパワーアップが続けられる中、エビルの猛攻は続く。そして・・・。
完成したハイコートボルテッカは見事、宿敵エビルのPSYボルテッカを打ち砕く。だが、Dボウイと再会したレイピアは傷付き生死を彷徨う。そんな中、Dボウイの口から過去なき者の告白が・・・。
Dボウイはアキの心に触れて己の過去を明らかにする。ラダムに支配された肉親をその手で倒さなければならなかったその数奇な運命に、仲間は涙するしかなかった。
防衛軍で狂気の作戦が進行する中、回復したミユキはDボウイと思い出の地でやすらぎの時を過ごしていた。だが、ひとときの幸せも新たなる悪魔によって破られる。
エビルたちの猛攻によりスペースナイツ基地は壊滅寸前を迎える。基地を防衛することの出来ないDボウイに変わり、その絶体絶命の危機にミユキは一人、エビルたちに立ち向かう。
連合地球暦192年5月6日。スペースナイツ基地は地上から姿を消した。炎の揺らめきの中、残された一枚のファイルが輝かしい人類の未来を信じて静かに語りはじめる。
スペースナイツ基地が崩壊しラダムに制圧された地上では人間によるゲリラ戦が展開されていた。そこにはソルテッカマンで戦うノアルの姿があり、アックスを前に危機に陥ったその時、忽然と空白の戦士が現れる。
アキたちと再会したDボウイは、月面ラダム基地へ向うために必要な敵のクリスタルを求めて旅を続けていた。途中、燃料補給に寄った町で、Dボウイたちが見たものは?
トレーラーでの旅は続く・・・。Dボウイたちはノアルの生家を訪れた。だが、故郷はラダムによって無残にも切り裂かれていた。そして人々の心までも。
舞台は仲間の敵を討つため、ラダム獣を待ち続ける。レビンの心を揺らす夢なき者の掟。だが、制止も空しく死を懸けた戦いが今、始まる。
ラダム樹の森が迫る中、古城に住み続ける少女とロボット。少女は伯父の帰りを待ち続ける。琥珀色の迷宮の中でDボウイたちが見たものは?
アックスとの戦いが着実に迫りつつある中、Dボウイはラダム獣に襲われた女性、リルルを助け出し彼女の家に立ち寄る。そこで、出会った驚くべき人物に、Dボウイたちは・・・。
復活の時に向けて練習に余念のないシンヤの脳裏に兄、タカヤの思い出が蘇る。努力家のシンヤは天性の才能で勝利を得ていたタカヤに劣等感を抱いていた。そして、Dボウイも同じ過去を共有していた・・・。
Dボウイたちは遂にアックスと遭遇する。アックスは「ラダムに戻れ」と最後の通告をするが、Dボウイはそれを拒否。そして今、過去を越え、かつての師を越えるための戦いが始まる。
ブレードとアックスは巨大ラダム獣の作り出したコロシアムの中で雌雄を決する。だが、アックスの猛攻の前にボルテッカの使えないブレードは最大の危機に陥る。
Dボウイは新たなるスペースナイツ基地を前にして、肉体の変調に気付きはじめていた。だが、迫り来るラダム獣を前に決死のテックセットをする。Dボウイは戦いに勝利はしたもの・・・。
Dボウイは度重なるテックセットによって、その肉体は組織崩壊を起こしていた。生き延び、ラダムを倒すため、己の命を懸けて新たなる進化、ブラスター化を決意する。成功の確率は50%・・・。
Dボウイは未知なる可能性に懸けて、生と死の狭間で独り戦う。そこに、テッカマンランスが急襲し、その危機に独眼の男が立ちはだかる。そして、Dボウイはついに!
Dボウイはブラスターテッカマンとして蘇った。運命の出会いから、テッカマンとして戦い続けるDボウイの姿を見続けてきたアキの瞳に映るものとは。
Dボウイはブラスターテッカマンとして蘇ったが、服作用による記憶の欠如という新たな病魔に冒されはじめていた。そんな中、復活のエビルがパワーアップして襲いかかる。
パワーアップしたエビルの攻撃もブラスターテッカマンの前には無力であった。Dボウイはブラスター化の代償として、記憶を失い始めていた。ミユキの好きな花さえも忘れたDボウイは・・・。
ついにオービタルリングの奪回作戦が始まり、その中にバーナードの妻、アンジェラの姿があった。記憶の欠如はバーナードの事さえも忘れてしまい、ブレードは戦いの最中、ラダムマザーの罠に捕まる。
Dボウイとソードは残されたスペースポートを目指す。だが、Dボウイはテックセットをする事さえ忘れてしまう。Dボウイは迫り来るソードの殺意の前に・・・。
シンヤは憧れと憎しみを胸にDボウイと戦った。囚われのシンヤは屈辱の叫びをあげ、自らの存在の証しを求めてさらなる新化を決意する。
ラダムの来るべき日に備えて、人類をオービタルリングに移す計画が始まった。そんな中、記憶の渕を彷徨うDボウイはアキと共に我が家に立ち寄った。そこには戻れる過去が詰まっていた・・・。
ブルーアース号は完成したカタパルトを使って月を目指す。テッカマンソードの急襲によりその道が閉ざされたとき、人類の未来のためバルザックはその身を懸けて立ち向かう。
兄を尊敬しながら越えたかった弟。それが人間であってもラダムであっても・・・。ついにブレードとエビルは雌雄を決する。そんな二人にアキの叫びは届かない。戦う為に生まれし兄弟の決戦の行く末は・・・。
ついにオメガが覚醒する。Dボウイは地球の未来を懸けて、ラダムに最後の戦いを挑む。忘却の果て・・・。彼に残されたものは・・・。