いのちの糧は、戦場にある。
かつて「厄祭戦」と呼ばれた戦争が終結してから約300年。三日月・オーガスが所属する民間警備会社クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)は、火星都市クリュセを独立させようとする少女、クーデリア・藍那・バーンスタインの護衛任務を受ける。しかし、武力組織ギャラルホルンの襲撃を受けたCGSは、三日月ら子供たちを囮にして撤退を始めてしまう。CGSへのクーデターを決意した少年達のリーダー、オルガにギャラルホルンの撃退を託された三日月は、「厄祭戦」時代のモビルスーツ、ガンダム・バルバトスを用いて戦いに挑む。
■キャスト
三日月・オーガス:河西健吾
オルガ・イツカ:細谷佳正
ビスケット・グリフォン:花江夏樹
ユージン・セブンスターク:梅原裕一郎
昭弘・アルトランド:内匠靖明
ノルバ・シノ:村田太志
タカキ・ウノ:天﨑 滉平
ライド・マッス:田村睦心
ヤマギ・ギルマトン:斉藤壮馬
チャド・チャダーン:石谷春貴
■スタッフ
企画:サンライズ
原作:矢立 肇、富野由悠季
監督:長井龍雪
シリーズ構成:岡田麿里
キャラクターデザイン原案:伊藤 悠
キャラクターデザイン:千葉道徳
メカデザイン:鷲尾直広、海老川兼武、形部一平、寺岡賢司、篠原 保
美術:草薙
音楽:横山 克
制作協力:創通、ADK
製作:サンライズ
三日月が所属する火星都市クリュセの民間警備会社CGSは、クーデリアという少女が地球に行くまでの護衛を請け負う。地球への準備を進める最中、クーデリアの命を狙ったギャラルホルンがCGSを強襲する。
ギャラルホルンの襲撃を受けたCGSの大人たちは、三日月ら子供たちを囮にして逃げ出してしまう。残された子供たちを束ねるオルガは、ギャラルホルンと相対することを決意。ある計画を実行に移す。
三日月とガンダム・バルバトスによって、多くの犠牲を出しながらも一度はギャラルホルンを退けたオルガたち。今後の動向を話し合う中、再びギャラルホルンのモビルスーツであるグレイズがCGS基地に現れる。
自分が原因で多くの少年が命を落としたと思い悩むクーデリア。三日月はそんなクーデリアを連れ、ビスケットの祖母が営む農場に赴く。そこでは思いもよらない出会いが待っていた。
地球に向かうため、ついに火星を後にするクーデリアと鉄華団。迎えの船を待つため、シャトルで低軌道ステーションへと入港しようとするが、コーラルの率いるギャラルホルンの襲撃を受ける。
ギャラルホルンの監視の下、地球を目指すには案内役を必要とする鉄華団の面々。強力な後ろ盾を得るべく、木星圏を拠点とするテイワズとの交渉を取り付けようとする。
テイワズの輸送部門を管理するタービンズと接触した鉄華団だったが、組織の成り立ちと資産を巡り、タービンズと対立することになってしまう。
タービンズを率いる名瀬に鉄華団の力と正当性を見せたオルガ達は、あらためてテイワズとの交渉をもちかける。一方で、塞ぎ気味なクーデリアを連れてアトラはタービンズの戦艦を訪れる。
テイワズの代表、マクマード・バリストンに会うため、名瀬に連れられてテイワズの本拠地である歳星を訪れる鉄華団。そこでオルガは名瀬から意外な提案を受ける。
バルバトスの最終調整のため三日月と雪乃丞を歳星に残し、地球へ先立つ鉄華団とタービンズ。歳星での出来事はそれぞれの心境に変化を与えていた。
哨戒に出ていた昭弘とタカキは、正体不明の敵と遭遇し戦闘状態に入る。襲撃者の正体は火星から地球にかけて活動する海賊のブルワーズだった。
ブルワーズのMSパイロットの中に生き別れた昭弘の弟がいることを知った三日月とオルガ。昭弘の弟を取り戻すべく、鉄華団はブルワーズに挑む。
ブルワーズとの戦闘では敵味方ともに多くの犠牲が出てしまう。残された者は死んだ者たちが生まれ変われることを祈りながら葬儀を執り行う。
様々な困難を乗り越え、ついに地球を目前にする鉄華団。歳星でテイワズから輸送依頼を受けていた荷物を届けるべくドルトコロニー群に向かう。
コロニーでも火星同様に地球との格差は大きく、不満が高まっていた労働者たちの抗議行動が始まってしまう。次第に激化する中、鉄華団は様々な思惑に飲み込まれていく。
雇用主である会社に抗議行動を起こしたコロニー労働者は過激さを増していき、遂にはギャラルホルンが介入するまでの事態に発展する。クーデリアは知らない内にその中心へと追い込まれてしまう。
ギャラルホルンに一方的に弾圧される労働者たちを目の当たりにするクーデリアと鉄華団。コロニーの実状を前にクーデリアはある決意をする。
コロニーを後にし、遂に地球へ降下しようとする鉄華団だが、コロニーでの一件によりその術を失ってしまう。そんな彼らを支援しようと名乗りをあげた者が鉄華団に接触する。
ギャラルホルンの艦隊が行く手を遮る中、クーデリアの願いを受け、地球降下を果たそうとする鉄華団。ギャラルホルンとの戦闘は苛烈を極めていく。
地球へ辿り着いた鉄華団は、アーブラウの代表、蒔苗東護ノ介とクーデリアを引き会わすことに成功する。しかし、蒔苗をエドモントンで行われる全体会議に連れて行くことを余儀なくされてしまう。
エドモントンへの出発準備を進める最中、ギャラルホルンの襲撃を受けてしまう。執拗な追撃に対し、オルガは罠を張り巡らせて応戦する。
ギャラルホルンとの度重なる戦闘で疲弊する鉄華団だが、エドモントンへ向かう意志は強く、歩みを進める。
エドモントンを目指す鉄華団の前に、決闘を望むカルタが立ち塞がる。しかし、三日月たちはその歩みを止めることなく前に進む。
ついにエドモントンに到着したオルガたち鉄華団だが、蒔苗の会議場への到着を妨げようとするギャラルホルンの攻撃を受けてしまう。
鉄華団とギャラルホルンの激しい攻防戦の続く中、現れる新たな脅威。三日月はクーデリアたちを守るため単身これに挑む。
三日月が所属する鉄華団はクーデリアから、ハーフメタル採掘場視察の警護を依頼される。鉄華団の警備の下、視察の日程は無事に終了しようとしていた。しかし突如現れた宇宙海賊によって、鉄華団は強襲を受けてしまう。
犠牲者は出たものの、無事、宇宙海賊「夜明けの地平線団」を退けることに成功した鉄華団。しかし撃退したのは巨大な宇宙海賊の一部隊だったということが判明。オルガは更なる襲撃に対し迎え撃つことを決意する。
可能な限りの戦力を投入し、夜明けの地平線団団長サンドバル・ロイターの捕獲に向かう鉄華団。戦力差に苦戦する中、ギャラルホルン月外縁統合艦隊アリアンロッドも参戦。鉄華団、アリアンロッド艦隊、夜明けの地平線団の三つ巴の混戦になってしまう。
夜明けの地平線団による襲撃の落とし前を付けるため、三日月とオルガは思想家団体テラ・リベリオニスのアリウムの元を訪れる。一方、ギャラルホルン火星本部にはマクギリスが到着。鉄華団にある誘いを持ちかける。
アーブラウの軍事顧問となった鉄華団地球支部は、アーブラウ防衛軍結成式典の準備で慌ただしくなっていた。蒔苗の依頼で、式典会場の警備を担当する鉄華団。しかし、会場からは爆音とともに黒煙が昇る。
アーブラウとSAUによる経済圏同士の紛争は、両軍がにらみ合うバルフォー平原で開戦。ガラン・モッサの指揮の元、鉄華団も戦闘に加わるが、連日続く消耗戦に疲弊していく。
SAUからの調停要請を引き受けたギャラルホルン。長引く戦況を打開するためマクギリスは自らモビルスーツで戦場へ出撃する。アーブラウ側の戦力を削るマクギリスのもとに、ガラン率いる一隊が急襲する。
SAUとアーブラウ、両経済圏が和平調停を受け入れたことで戦いは終わる。鉄華団は犠牲となった団員を偲びつつ地球からの撤退を決定する。
地球での一件を経て鉄華団とマクギリスとのつながりはより強固なものとなる。一方、アリアンロッド艦隊で調整中だったガンダム・ヴィダ―ルが、遂にロールアウトする。
鉄華団が管理する採掘場から発見された、巨大な物体。物体の正体についてオルガから連絡を受けたマクギリスは火星を秘密裏に訪問することを決断する。
目覚めたモビルアーマーは大量のサブユニットを引き連れ、人口密集地に向け侵攻を開始。鉄華団は侵攻を食い止めようとするが、その圧倒的な力と数に翻弄される。
数で不利な鉄華団は、マクギリスに協力を仰ぎ、モビルアーマー掃討作戦を実行に移す。そんな中、モビルアーマーに対峙したバルバトスに異変が起こる。
絞り出すようにバルバトスの力を引き出す三日月。モビルアーマーとの戦闘が、激しさを増していく。
タービンズから出向していたラフタらが、鉄華団を離れることに。一方テイワズでは、組織のNO2、ジャスレイ・ドノミコルスが新たな動きを画策していた。
危機に陥ったタービンズへの救援を止められた鉄華団。名瀬の思いを受け止め自制するオルガだったが…。
歳星にて葬儀がつつましく執り行われる。ただジャスレイはさらなる手を打とうとしていた。
バルバトスの改修も終わり戦力を整えた鉄華団。意を決してジャスレイとの直接対決に向かう。
ギャラルホルン地球本部が青年将校たちのクーデターにより制圧される。その最中、本部地下施設へと向かうマクギリスの姿があった。
クーデターに対しラスタル・エリオン率いるアリアンロッド艦隊は全隊を集結させようとしていた。
紆余曲折の末、鉄華団もアリアンロッド艦隊との戦いに臨むこととなるが…。
鉄華団は起死回生の一撃と共に戦場からの離脱を図る。一方マクギリスとガエリオの戦いも熾烈を極めていた。
鉄華団は火星本部へと帰還し仕切り直しを図る。しかし情勢は一変していた。
苦境に立たされた鉄華団。そして火星本部周辺にはギャラルホルンの大部隊が展開し始める。
ギャラルホルンによる鉄華団掃討作戦。その開始の時が刻々と迫っていた…。
ギャラルホルンは鉄華団掃討作戦を開始する。立ち向かう、鉄華団の未来は――。