あの「雛見沢大災害」から20数年後。公安捜査官・赤坂と警察を引退した大石たちは、ある女性に会おうと長い間閉鎖されていた雛見沢村を訪れる。レナが学校に篭城したあの日…。服毒自殺をした入江。何者かに殺された梨花。そして、唐突に起こった村のすべてを飲み込むガス災害…。はたして雛見沢大災害の真実とは?
昭和58年6月。雛見沢での楽しい日々。今日も梨花と沙都子は二人で学校に出かける。いつもの部活メンバーである圭一、レナ、魅音、梨花、沙都子に詩音も加えて、部活で熱く盛り上がる! 本日の部活は、増殖していく鬼から最後まで逃げきれた者が勝者になる鬼ごっこ「ゾンビ鬼」。今、圭一の真価が試される!?
魅音たちいつもの部活メンバーは、興宮タイタンズとの野球試合に挑んでいた。タイタンズの助っ人は、甲子園にも出場する凄腕のピッチャー・亀田。彼のピッチングに手も足も出ず敗色濃厚な9回裏、満を持してバッターボックスに入る圭一。はたして、圭一に逆転の秘策はあるのか…!?
今年も綿流しの日がやってきた。梨花は富竹に今夜気をつけるようにと警告するが、決められたことのように5年目の崇りが起こってしまう。それ以降、塞ぎ込んでいく梨花を見て、沙都子は大切な友達の力になろうと決意する。だが、時を同じくして沙都子は、何者かが自分たちを監視しているような不審な気配を感じていた…。
綿流しの日から数日後のある夜、突然の襲撃を受け、梨花は不審な男たちに連れ去られてしまった。その現場を目撃したことで、同じく命を狙われる沙都子は、逃走中につり橋から落下してしまう。だが、怪我を負いながら幸運にも一命を取り留めた沙都子。その後、村に戻った彼女が見たものは、想像を絶する村の惨状だった…。
「この世界にはいくつかの法則がある…」繰り返される惨劇の謎。それを解き明かす鍵となるのは、三つの法則。――再び昭和58年、6月の中旬。神社境内裏の窪みで、ふいに目を覚ました梨花。惨劇を回避するために残された時間はわずか2週間という絶望的な状況…。今度こそこの迷宮を脱出できるのか?
綿流し祭の実行委員に指名された圭一。彼は魅音に差し出されたおはぎに反応し、裁縫針の入ったおはぎの出来事を「夢の話」として語り出す。そしてそれにつられたように、他の部活メンバーたちも、それぞれが別の世界で体験した惨劇を夢の出来事として語った。梨花はそれを、迷宮からの脱出への希望であると考えて…。
沙都子の叔父が雛見沢に帰ってきた。梨花に突然押し寄せる不安の影。沙都子を助けるため、方々で助けを求めるが、赤坂の不在、頼みの綱であった鷹野たちも動きが取れず、非情な運命を思い知り絶望しかかる梨花。そんな中、圭一たちもまた状況を知り、沙都子を救う最善の手段を考えようとする。果たして、その手段とは…?
児童相談所と圭一たち部活メンバーとの駆け引き。沙都子を心配した圭一たちの行動は、大人も巻き込んでの大掛かりな動きになろうとしていた。入江や鷹野たちも圭一たちに協力してくれることに。そんな中、3日ぶりに登校してきた沙都子は教室内で突然パニックを起こす。もはや沙都子を救うためには一刻の猶予もなく…。
圭一たちに対し、児童相談所への働きかけを止めるように押し寄せる圧力。それは、他ならぬ雛見沢の長老たちの意向だった。その老人たちに真っ向から相対する圭一、レナ。はたして、圭一たちは彼らを説得することができるのか? “口先の魔術師”前原圭一の真価をここに見よ!
圭一たち部活メンバー、さらに雛見沢住民全体の力によって、沙都子を巡る痛ましい運命は見事回避された。そして、訪れる綿流しの祭り。梨花はこの先に待ち受ける次なる惨劇を避けるため、富竹と鷹野に精一杯の警告を発する。一方、雛見沢を巻き込む陰謀がその裏で動き始めていた…。
富竹と鷹野の死を大石から知らされた梨花は、自分を取り巻く状況に疑念を抱き、黒幕の存在を疑い始める。しかし確証は見つからないまま、焦りだけが募っていく。翌日、学校を休んだ梨花の自宅に部活メンバーが訪れた。そこで、遂に覚悟を決めた梨花より、「雛見沢症候群」の全貌が語られる…。
護衛を約束してくれた大石刑事の到着を待つ梨花たち。しかし、そこに現れたのは大石ではなく、秘密部隊「山狗」の暗殺者たちだった。沙都子のトラップで間一髪奇襲を避け、裏山へ逃げ込んだ梨花たち。そんな彼女たちを助けにきた圭一たちと山狗部隊の大立ち回りが始まる。なんとか活路を開こうとする圭一たちだったが…。
昭和58年の雛見沢を巡る運命。それは幼き日の鷹野三四と、雛見沢症候群の研究者・高野一二三との因縁からすべてが始まった。終戦間もない昭和20年代。田無美代子は両親の突然の事故死により、施設で地獄のような生活を強いられていた。その状況から逃れるため、美代子は友人たちと施設脱走を計画するが…。
逃走に失敗した美代子は施設の職員によって捕まり、凄惨な拷問にかけられる。しかし、そこへ高野一二三が美代子の養育者として名乗りを上げたことで、事態は一転する。無事に一二三へ引き取られ、彼の研究の手伝いをしながら平穏な日々を送る美代子。だが、やっと手に入れた彼女の人並みの幸せもそう長くは続かなくて…。
様々な人々の思惑を含んで雛見沢に設立された入江機関=入江診療所。ダム計画を巡る村人たちの対立、その矢面に立った北条家。妹の沙都子と叔母が不仲なために苦しむ悟史。行き詰る「雛見沢症候群」の研究。そして、1年目のバラバラ殺人が発生…。いよいよ“オヤシロさまの祟り”と呼ばれる連続怪死事件が幕を開ける!
昭和55年、綿流しの日。沙都子は“事故”で両親を失ってしまう。一方、入江機関で行われていた雛見沢症候群の研究は「女王感染者」である梨花の協力で、目覚しい成果を上げていた。だが、その研究に梨花の母が反対し始めたせいで、梨花の協力を得られなくなった研究は頓挫してしまう。そこで鷹野がとった行動とは…!?
昭和57年6月。沙都子と叔母の確執に悩む悟史。沙都子のために「部活」を提案する魅音。茨城から雛見沢に戻り、新しい生活を誓うレナ。そんな中、4年目の連続怪死事件“オヤシロさまの祟り”が起こり、様子がおかしくなっていく悟史…。そして、昭和58年。役者は揃い、雛見沢に「新しい風」が吹き始める!
再び巡る昭和58年6月、圭一に続いて転入してきた少女・古手羽入。過去の世界でずっと逃げ続けてきた羽入が、梨花と共に運命に立ち向かう決意をしたのだ。そして、晴れて部活メンバーの一員として迎えられる羽入。新しい世界で何かが変わろうとしていたのだが、梨花が前の世界で知った「敵」を忘れてしまっていて…。
惨劇をくい止めるためには、全員の結束が必要。一人でも欠けてはならない…。それは過去の世界で梨花が学んだ全てだった。梨花は富竹と入江に対し、陰謀の裏側に鷹野がいる可能性を指摘する。そこへ現れる大石と赤坂。さらに真相を知った部活メンバーも快く協力を誓う。果たして、鷹野の計画を阻止する術はあるのか…!?
運命の日、綿流し当日を告げる朝陽が昇らんとする刻。鷹野の元に死後48時間を経た梨花の死体が発見されたという連絡が入る。だが、その死にも関わらず雛見沢が平穏なのは何故かと大混乱に陥る鷹野たち。これこそ部活メンバーの考えた秘策、そして大石の協力の証だったのだ。今、大石の一世一代の大芝居が幕を開ける…!
山狗に拘束された富竹のことを圭一たちに知らせようと診療所から脱出を図った入江は、山狗の追撃を受けて谷底に落ちてしまった。そこへ通りかかった詩音と葛西に助けられた入江は、彼女たちによって園崎家に運ばれる。そして、圭一たちの隠れている地下祭具殿へと辿り着く入江。だが、そこを山狗に知られてしまい…。
梨花を捕らえるため、追跡を開始する山狗部隊。それに対し、入江につけられていた発信機を逆手に取った圭一たちは、山狗部隊の大半を裏山に誘い込む。その作戦が功を奏し、沙都子のトラップに翻弄される山狗。一方、別働隊として富竹を救出しようと診療所へと向かった赤坂たちに、迎撃システムである毒ガスの脅威が…!?
圭一たちとの戦いで戦力の大半を失ってもなお、徹底抗戦を主張する鷹野。だがその時、富竹と赤坂の呼んだ番犬部隊が到着し、負けを悟った鷹野たちは山中に逃亡を図る。そして、すべてを失った鷹野と対峙する圭一たち。果たして、最後に運命に勝つ者は? 100年を生きた魔女・梨花が見つけたその解(こたえ)とは?