銀河の彼方にある惑星Zi。そこには優れた戦闘能力を持った金属生命体「ゾイド」が存在した。ゾイドは自ら戦う意思を持ち、惑星Ziにおけるガイロス帝国とヘリック共和国の戦争のなか、最強兵器として君臨していた。バンは、この星で生まれ育ったゾイド好きの少年。ある日、古代人の遺跡の中で、ゾイドと合体する力を持つオーガノイドのジークと、謎の少女フィーネと出会った。ジークの力で蘇ったシールドライガーを愛機として、記憶を失ったフィーネの過去を探す旅に出る…。
■キャスト
バン・フライハイト:岸尾だいすけ
フィーネ:大本眞基子
アーバイン:藤原啓治
ムンベイ:渡辺久美子
ジーク:鈴木琢磨
レイヴン:斎賀みつき
カール・リヒテン・シュバルツ:うえだゆうじ
ルドルフ・ゲアハルト・ツェッペリン:鶴野恭子
ギュンター・プロイツェン:大塚芳忠
トーマ・リヒャルト・シュバルツ:伊藤健太郎
ヒルツ:櫻井孝宏
リーゼ:日髙のり子
■スタッフ
原作:タカラトミー
監督:加戸誉夫
シリーズ構成:隅沢克之
キャラクターデザイン:坂﨑忠
音響監督:明田川仁
音楽:Robert Etoll、杉内信介
アニメーション制作:XEBEC
製作:小学館集英社プロダクション、毎日放送
惑星Zi・エレミア砂漠。バンは、たまたま出くわした野良ゾイド「ガイサック」を操る盗賊に、格好の餌食となって襲われていた。必死に逃げるバンは、朽ち果てた遺跡へと逃げ込む。 遺跡の崩れた壁の向こうに、偶然隠し部屋を発見したバン。そこには、カプセルが2つ並んでいた。しつこい襲撃から身を守るため、バンは祈るような気持ちでそのスイッチを押す。 そこから生まれてきたのは、見たこともないT-Rex型ゾイド。バンはそのゾイドをジークと名付け、一緒に盗賊を撃退しようとするのだが・・・
ジークの不思議な力で壊れたシールドライガーが甦り、盗賊を追い払うことが出来たバン。ジークと、もう一つのカプセルから出てきたフィーネを自分のコロニーに連れて帰り、家に置いてもらえるよう姉のマリアに頼み込む。 ところが、ジークの能力に眼を付けた盗賊達はコロニーを襲い、ジークを差し出すよう村人達を脅す。止めようとしたマリアは、盗賊に人質としてさらわれてしまう。 マリアを助けに村を飛び出そうとするバンだが、危険過ぎると皆に引き止められ、ジークは長老に連れられていく。「ジークを、あいつらに渡しちゃいけない!」 やっとの思いで皆を振り切り、フィーネとともにシールドライガーに飛び乗り砂漠に向かうバン。そこには、盗賊に攻撃を受けるマリア達と、電気鞭を受けて倒れたジークの姿があった。
ジーク、フィーネと共に旅に出たバン。 フィーネが底なしの蟻地獄にはまってしまった時、間一髪のところで、コマンドウルフを操る青年アーバインに助けられる。彼は砂漠で捜し物をしているのだという。 アーバインと別れ、まるでジャングルのように植物が生い茂る、風化した遺跡にたどり着いたバン達。踏み込もうとしたとき、一匹のホワイトゴルドスが彼らを襲う。どうやら遺跡に入らせないようにしているらしいが、コクピットには人の姿がない。 何とか遺跡内に入り込んだバンは、この遺跡が50年前に捨てられたかつての要塞であることに気付く。 「なんてこった・・・あいつは50年もの間、たった一匹でこの砦を守ってたんだ。」その時、大きな爆発音とともにホワイトゴルドスの咆哮が聞こえた。闘っている相手は、昨日フィーネを助けてくれたコマンドウルフ。実はアーバインもまた、ジークの能力を狙う一人だったのだ。
砂漠を、水を求めてさまようバン達。 「あっちに水の香りがする」と、またも不思議なことを言い出すフィーネ。 ついていくと、本当に牧草地のレイクコロニーを発見。大喜びで湖に飛び込むバンだが、アーバインが現れ一瞬身構える。しかし彼は、今はこのオアシスを盗賊から守るために村人に雇われた用心棒だという。バンは水のお礼に自分も手伝うと言い出し、アーバインは渋々承知する。 村長の話では、かつて村はもっと栄えていた。しかし、営利を目的に水脈を乱掘した者達がいたため地盤沈下が起こり、村の一部は廃墟となってしまったという。 気配に気付いたジークが吠えると同時に、盗賊の一団「デザルト・アルコバレーノ」の姿が砂塵の中に現れた。 盗賊達を相手に、息のあった攻撃を見せるバンとアーバインだが、バンのシールドライガーはついに敵に囲まれてしまう。絶体絶命の瞬間、バンは村長の水脈の話とフィーネの自然を感じる不思議な力を思いだし、ある戦略に出るのだった。
バン達は、偶然、荒野の「運び屋」のムンベイに出会う。彼女のゾイドは頑丈な装甲のグスタフ。「届けられなかった荷物はない」というのが彼女の自慢だが、ずいぶんと今まで危険な橋を渡ってきているようだ。 いきなり野良ゾイドのガイサックに襲われるバン達とムンベイ。シールドライガーが集中攻撃を受け、バンはジークと合体出来ずにやられる一方。グスタフの操縦席にガイサックの一撃が、という瞬間ガイサックが吹っ飛び、コマンドウルフが現れる。またもアーバインに助けられたバンだが、ムンベイとアーバインは知り合いの様子。2人は、さっきのガイサックが野良ゾイドではないことに気付いていた。奴らはムンベイの荷物、帝国軍側の爆薬を狙った共和国軍のスリーパーだったのだ。 案の定、明け方にガイサックの大群が現れ奇襲をかけてきた。丸腰のムンベイは荷物を守り、逃げるばかり。敵の数が多すぎてバンとアーバインも形勢不利な状況に追い込まれる。しかし、危険を犯しても自分を守ろうと戦う2人を見て、ムンベイはとうとう荷物を捨てる決心をする。
一緒に旅することになったバン達とムンベイ。 レッドリバーの畔、ひと休みしていると、ゴルドスに乗った共和国軍大尉のロブ・ハーマンの一行が現れ、ムンベイの積み荷を調べさせろと言う。遺跡で起こった大爆破と、軍のガイサックを粉々にした犯人を探しているのだ。しかも爆薬が帝国軍側のものと分かって、スパイの疑いまでかけられていた。ジークだけは何とか逃がしたものの、全員基地に連行され、投獄されてしまう。 ジークは、バン達を助けようと基地へ向かい、シールドライガーと合体する。突然暴れ出すシールドライガーに基地内は大混乱し、その隙にバンとアーバインは牢から脱出する。しかし、バンもアーバインもプテラスの空からの攻撃になす術がなく、アーバインはもう逃げるしかないと指示する。あきらめ切れないバンは、イチかバチかシールドライガーで、渓谷の岩壁を駆け上がり、プテラスに向かって思いっきりジャンプ!プテラスの目の前に舞い上がり、一撃でたたき落とす。信じられない光景に驚くアーバインだが、「コマンドウルフを踏み台にしろ!」と自らもプテラスに向かってジャンプするのだった。
共和国軍を退けたバンとジークはムンベイ達を救出に向かう。だが、計算高いムンベイはすでに共和国軍に荷担することに決めてしまっていた……。 共和国、帝国が互いに睨みをきかせる最前線、レッドリバーをはさみ、長い停戦を破らんと着々と進軍の準備を進める帝国軍摂政、プロイツェンから前線基地を守り抜くため、共和国軍大尉・ハーマンはバン達を使って守りを固めようとしていたのだ。 完全に共和国に味方したかに見えたムンベイは、レッドリバーにかかる橋を爆破することで、実は両軍をともに出し抜こうとしていた。そんな中で、両部隊は対峙する。 互いに動きのとれない両軍。その裏で、プロイツェンに利用されたデザルト・アルバコレーノの面々が帝国軍復帰のために暗躍する。共和国の機体であるヴィオーラのプテラスが帝国軍を襲ったことで、事態は一気に急を告げた。ムンベイの策略もあえなく失敗。戦闘が始まり、もはや開戦は避けられないかと思われたその時、バンのシールドライガーはいちかばちか橋を破壊しに走った! バンはムンベイとフィーネを救出し、最悪のシナリオを回避できるのか?
バンたちはレッドリバーを離れ、ゾイドイヴの手がかりをつかむために共和国の首都にある国立考古学研究所を目指すことになった。 再び旅を始めて一週間後、一行は城壁に囲まれた砂漠の街、サンドコロニーにたどり着く。市場をのぞいて旅の準備をしながら、つかの間の休息を楽しむ一行。しかし、バンは今でもアーバインが隙あらばジークを自分の物にしようと思っていることを知り、いつか自分はジークに見捨てられる時が来るのでは……という不安にかられる。 一方、ジークの融合したシールドライガー相手のゾイド戦は不利と見たデザルト・アルコバレーノたちは、帝国軍復帰の最後の手段として何が何でもジークを奪うため、サンドコロニーの中で丸腰のバンたちを急襲した。街を必死で逃げまどったバンとムンベイだったが、2人は捕らえられてしまう。 難をのがれたアーバインとフィーネは、2人を救うために盗賊団の注意を引きつけた。一瞬の隙をついて脱出したバンは、間一髪シールドライガーへの搭乗に成功する。しかし、何もない砂漠での戦いでトリッキーな手は使えない。シールドライガーは空と陸からの攻撃に立ち向かえるのか?
移動中に突如、帝国軍モルガ部隊の急襲を受けてしまったバン一行。 共和国首都へ向かうゾイドは、全て帝国軍の敵と見なされてしまうのだ。 何とかモルガ部隊をかわした4人だったが、戦闘の中で、シールドライガーの照準が思いきり狂っていることに気付く。その原因は、何の前触れもなく発生してはゾイドの制御系を狂わせて暴走させてしまうという、謎のパルス「レアヘルツ」によるものだった。 前に進めばレアヘルツ地帯、後ろには帝国軍……進退窮まってしまうバンたち。そして、レアヘルツは確実にジークにも悪影響を及ぼしていた。 恐れていた事態が起こり、とうとうジークも暴走を始めてしまう。シールドライガーに融合して暴れまくるジークになすすべもなかったバンは、走り去ったシールドライガーの足跡をひたすらに追い続ける。 何とかバンはジークに追いつくが、ジークはすでに何もバンのことなどは覚えていないかのようであった。だが、そんなジークでも、バンにはとても置き去りにすることなどできない。元に戻って欲しい一心で、必死でジークに想いを伝えようとするバンだったが……。
ゾイドイヴの手がかりを得るため、バンたちはかつて共和国軍で活躍していたという科学者、ドクター・ディの隠居先を訪ねた。 世捨て人のディは、相当の変わり者。ゾイドイヴのことを何か知ってはいるらしいのだが、なかなか喋ろうとしないディに、バンとアーバインはすっかり翻弄され、やがては共和国軍の補給基地破りにまで荷担させられる羽目になってしまう。 ディは、実はゾイドイヴのことなど何も知ってはいなかった。それどころか、かつてたった一度見たきりの雪を何とかもう一度見たい、との願いがつのるあまりに、すっかり降雪ミサイルの研究にとりつかれてしまっていたのである。基地破りは、そのために必要なパーツを手に入れるための犯行だったのだ。 バンとアーバインは、自分たちが単に利用されたにすぎなかったことを知るが、実験が上手くいかずに弱気になってしまったディを責めることはできず、ミサイル作りを手伝うことになる。そんな「男のロマン」をムンベイは小馬鹿にするが、2人の協力のかいあって、とうとうミサイルは完成する……。
共和国を目前にしてバン達は、魔物が潜むというイセリナ山を越えることとなった。ところが、霧に行く手を阻まれた上、食い気に負けてしまったバンのせいで、バン&ムンベイはフィーネ&アーバインとはぐれてしまう。途方に暮れる2人を見つけてくれたのは、ゴドスに乗った少女、ローザだった。ローザは自分の住むコロニーに2人を案内する。 ローザは外の世界を知らない少女だった。バンの話す外の世界の話にローザは興味を示す。そんな彼女の誇りは、帝国軍の兵士となって平和のために戦っているという姉だった。 隠れ里であるはずのコロニーにいるバン達をも、デザルト・アルコバレーノはめざとく発見する。なぜかイセリナ山の特異な地形を熟知しているヴィオーラのプテラスに苦戦を強いられるシールドライガー。あわややられそうになるバン。それを救ったのはやはり地形を利用したローザの機転だった。 シールドライガーを降り、真っ正直にヴィオーラに説得を試みるバン。だが、ヴィオーラがそれを聞くはずもない。そんな時、ローザは気付いてしまう。ヴィオーラが自分の自慢の姉だということに……。
共和国軍のスリーパー・ガイサック一個中隊が何者かに一網打尽にされ、にわかに開戦の機運は高まっていた。バンたちもとある村で共和国軍に捕えられそうになり、バンとフィーネだけがかろうじて逃げだす。 2人は共和国の兵士に追われるが、突如現れた謎の少年が、兵士達をなんとたった1人で倒してしまった。少年の名前はレイヴン。彼はバン同様、シャドーという黒いオーガノイドゾイドと共に行動していた。なぜか執拗にゾイドを憎む彼こそが、シャドーと融合するゾイド『セイバータイガー』によって、ガイサックの墓場を作り上げた張本人だったのだ。 レイヴンが危険な存在だと知ったアーバイン、そして共和国軍のゴドス中隊がバンのもとにかけつけた。レイヴンはセイバータイガーを駆り、躊躇することなく次々とゴドスを潰しにかかっていく。見かねてそれを遮るバンのシールドライガー。 バンとレイヴン、2人の宿命の対決の火蓋がここに切って落とされた。
レイヴンに屈辱的な負け方をしたバンは悔しくてたまらず、なんとかレイヴンの居場所を突き止めようとひたすら粘っていた。そんなバンに手を焼くムンベイたち。 一方、レイヴンを支援する役目を負った帝国軍・マルクス部隊は、共和国軍の要所、クロノス砦を陥落させようとしていた。 マルクス部隊の中にレイヴンのセイバータイガーを見つけたとの情報をアーバインから得たバンは、すかさずレイヴンを見つけに走り、2人は再びゾイド戦で激突する。 シールドライガーのシールドをフルに展開し、研究を重ねた新戦法で何とかセイバータイガーをはじき飛ばそうとするバンだったが……。 そして、ついにマルクス部隊の進軍も始まった!
レイヴンのセイバータイガーによってシールドライガーが受けたダメージは大きかった。ジークも瀕死の重傷を負ってしまう。ジークを戦いに巻き込んでいってしまったことに、バンは責任を感じる。 かたや、クロノス砦を自爆させるという荒技で帝国軍を退けた共和国軍は、次なる要所、マウントオッサ要塞の守りを固めていた。戦火はしだいに激しさを増していく。 そんな時、4人は偶然ドクター・ディと再会した。ジークを蘇らせるには、マウントオッサ火山にある特殊な鉱石『ゾイマグナイト』が必要、とディから聞いたバンは、ムンベイと火山に向かう。 ディは、密かにレイヴンのセイバータイガーを倒さんと機会をうかがっていたアーバインにもアドバイスを与えた。それに従い、コマンドウルフに多弾装追撃ミサイルを装備したアーバインは、1人、レイヴンとの対決に向かう。
雨の中、小屋に待機するバン達。ジークは意識を取り戻したが、未だ回復できずにいた。 そんな中、共和国軍のクルーガーは、整備中のZGで戦闘に出ようとする。その頃、セイバータイガーに敗れたアーバインは、強力な武器を求めて、共和国に忍び込んでいた。そこで巨大なゾイド、ゴジュラスを目の当たりにするアーバイン。クルーガーはアーバイン に、「ゾイドは人間の気持ちを素直にその能力へ反映させる」と語る。 戦いが始まり、ゴジュラスに乗ろうとしたその瞬間、爆風に吹き飛ばされてしまうクルーガー。代わりにハーマンがゴジュラスで戦闘に出る。遂にその全貌を現したゴジュラスを崖上から見下ろすレイヴンとシャドー…。 一方、ジークのいないシールドライガーでアーバインを探していたバンは、危機に瀕しているアーバインを発見する。アーバインを救おうとするバンは、ジークのいないシールドライガーの力を引きだそうとするが…。
共和国の首都、ニューヘリックシティは、首都陥落の危機を乗り越えたお祝いで賑わっていた。大混雑から人気のない路地裏へと抜け出たバンとジークは、帝国軍人のロカイと出会う。ロカイは捕虜で、脱走したところを共和国の軍人に追われているのだった。共和国軍人に襲われそうになったロカイを逃がしてやるバン。だが、そんなバンに「余計な事を」と言うアーバイン。 そこへ、捕虜を逃がしたバンを追って共和国の軍人達が現れる。間一髪、ディに助けられたバン達は、国立考古学研究所に連れていかれる。研究所内の展示場にはなぜかディにそっくりの肖像画が…。ガリル遺跡を目にしたフィーネにも異変が起こる。 だが、安心したのもつかの間、バン達は再び共和国軍の手に。牢に入れられたバン達の前に現れた共和国大統領は、何とハーマン大尉の母親だった! その頃、共和国の町で爆発音が。脱走したロカイが共和国のゾイドを奪って町中で暴走していたのだ…!怒りに震えるバンは、ジークと共にロカイを追うが…。
バンはフィーネの記憶を取り戻すため、ガリル遺跡に向かおうとする。帝国軍もゾイドイヴに興味を持っていることを知ったムンベイとアーバインもバンに同行する。 一方、ハーマンは、氷山が帝国軍の偽装艦隊であることを見抜き、共和国軍に知らせようと、必死で海を渡ろうとする。共和国軍は連絡の途絶えたハーマンの身を案じ、捜索隊を出そうとするが、大統領に却下される。 その話を聞いたムンベイ達は、共和国の基地を襲ってプテラスを盗み、ハーマン捜索に出かける。そこで自力で岸に辿り着いたハーマンを見つけたバン達。ムンベイに軍への伝言を頼み、ハーマンはバンらと共に沿岸基地まで戻るが、その途中、レイヴンと遭遇する…!
ハーマンのおかげでレイヴンに勝てたバン。だが、このまま帝国軍隊共和国軍の戦争に巻き込まれていいものかどうか迷っていた。 そんな中、帝国軍は共和国軍に無条件降伏を要求する。 一方クルーガー大佐は、マウントオッサ要塞に爆弾を仕掛け、遠隔操作で爆発するようにセット、プテラスで脱出を計る。だが、爆弾は爆発せず、がっかりするクルーガー。今度は火山を爆発させ、帝国軍を撤退させようと試みる。同じ頃、バンたちも火山を爆発させようとしていた。 帝国軍と共和国軍の緊張が高まる中、帝国軍のツェッペリン皇帝が息を引き取る。涙するルドルフ。その頃、火山を爆発させようと奮闘するムンベイ達をレイヴンが襲っていた。 そこへ到着したバン。レイヴンとバンの戦いが再び…。
フィーネの記憶を取り戻すため、ガリル遺跡に向かうバン達。 その頃、刑務所に入れられていたロッソが、仲間の助けで脱走した。ヴィオーラたちが盗んできたアイアンコングを使って、ロッソ達は皇太子ルドルフを誘拐しようと計画する。 一方、摂政に任命されたプロイツェンは、再び戦争を起こそうと、ルドルフを殺害する計画を秘密裏に進めていた…。
ようやくガリル高原にたどり着いたバン一行。フィーネの記憶への期待が高まる。 一方、ロッソらに拉致されたルドルフは脱走を試みるが、砂漠で1人逃げ延びることが不可能と悟り、再び囚われの身となる。 その頃、ガリル遺跡を訪れたバンは、隠し部屋を探そうと試みる。しかし、遺跡には帝国軍の罠が仕掛けられていた…!帝国軍のレブラプターから何とか逃れるバン達。だが、遺跡の何かが既に盗まれていた後だった…。 そこで残された石碑のかけらに手を触れたフィーネは、「デスザウラー」という言葉を残し、気を失ってしまう…。
帝国軍がゾイド因子から作ったジェノザウラー。プロイツェンはそのジェノザウラーをレイヴンに与える。ジェノザウラーを操り、ルドルフを探しに出かけるレイヴン。 一方、フィーネの言う「デスザウラー」について思いを巡らしているバン達は、偶然ルドルフと出会う。ルドルフは自分を助けてくれたロッソとヴィオーラの為に、食料を探しているのだった。そんなルドルフに食料を分け与えるバン達。帰り道が分からないというルドルフを送っていくことにする。 だがその時、フィーネがジェノザウラーの接近を察知し、気を失ってしまう。訳が分からぬバン達の前に現れるレイヴン。バンは必死で戦おうとするが、ジェノザウラーの強力な力に太刀打ちできない。 そこへルドルフを助けに現れるロッソとヴィオーラ。2人は身を挺してルドルフを逃がそうとする。「オレ達の代わりにルドルフを守れ」ロッソの言葉に、バンはルドルフを連れて逃げる道を選ぶ…。
レイヴンにロッソとヴィオーラを倒されたルドルフは、バン達に帝国の首都、ガイガロスに連れて行って欲しいと頼む。さらにゾイドの操縦も教えて欲しいと願い出る。 ゾイド訓練の最中、バン達は帝国軍ゾイドの無惨な残骸を発見する。そこではディが、帝国軍ゾイドを全滅させたと思われる怪物の足跡を追っていた。ガリル遺跡に到着した時の様子を見せられたディは、遺跡の壁に作られたゾイドのオブジェを見て「デスザウラー」と呟く。デスザウラーとは、太古の昔に存在した伝説のゾイドだった。レイヴンの操っていたゾイドがデスザウラーなのか…?バン達の心に不安がよぎる。 一方、帝国軍ゾイドの残骸を見て胸を痛めたルドルフは自らの正体をバン達に明かす。 だがその時、シャドーが現れ、ルドルフをさらってしまう…!