青雲山のふもとにある小さな村の人々が、一晩の間に殺戮される。唯一生き残るのは少年時代の張小凡と友人の林驚羽のみ。武術界最大派閥の「青雲門」がこの二人の少年を引き取る。聡明な林驚羽は最も偉い首座の弟子に選ばれるが、素朴で才能がなさそうな張小凡は誰からも選ばれないあげく、最も力のない首座のところに飛ばされる。数年経ったが、張小凡はどれだけ練習しても進歩なく、結局厨房の煮炊きになる。
しかし、60年に一度行われる武術大会で、張小凡が奇跡的に決勝戦まで進出。しかし、青雲山一の美女陸雪琪に勝てるところを、幼馴染みの田霊児のことを思い出し、優勝することを諦める。大会後に、張小凡は前位の生徒と一緒に試練を受けろと命じられて下山し、民間で魔族のお姫様碧瑶をはじめ様々な人と出会い、冒険を始める...
■キャスト
リー・イーフォン
チャオ・リーイン
ヤン・ズー
チェン・イー
チン・ジュンジエ
■スタッフ
演出家:チュー・ユイパン
リウ・グオフイ
脚本:シャオ・シアオイー
ジャン・シャオウェイ
観星崖の霊石で碧瑶を蘇らせるべく空桑山に向かった張小凡。渝都で曾書書、林驚羽らと再開し、碧瑶の死を受け入れるように説得されたが、青雲門や正道を信用できなくなった小凡は聞く耳を持たず。その時、李洵らも玄火鑒を求めて空桑山へ向かっていた。
秦無炎の協力で観星崖に辿り着いた張小凡。しかし、後を付いてきた蒼松に霊石を奪われ、再び絶望に陥る。一方、秦無炎を庇うために自分らと敵対した小凡に、曾書書と林驚羽も複雑な気持ちになる。進む道が違えど、一番の仲間を取り返したいと決心する。
霊石を奪った蒼松を追いかけ義荘に来た林驚羽は罠にはまり、蒼松に捕まってしまう。秦無炎による苦肉の策で蒼松に近づいた張小凡は霊石を奪い、林驚羽を連れて逃げ出すも、駆けつけてきた小環を人質にした蒼松に霊石を返せと苦渋の選択を迫られる。
唯一の希望だった霊石を砕かれた張小凡は諦めず、碧瑶を蘇らせる方法を探して各地を回り歩く。あっという間に十年が経ったが、何の手がかりもなく。やがて張小凡は鬼王宗に入って鬼厲に生まれ変わり、碧瑶を蘇らせる最後の手段として天書探しを始める。
田不易と別れを告げ青雲門との繋がりを断ち切った鬼厲は、正式に鬼王宗の副宗主となり、初めての任務として、天書と不老不死の神水を求めて西にある死亡沼沢へ出発する。一方、正道と魔教の諸派も動き出し、十年ぶりに正道と邪道の戦いが再び幕を開ける。
焚香谷に不信感を抱く蕭逸材は協力の誘いを無視し、青雲の弟子を率いて死亡沼沢の奥へ進む。途中でとある人の忠告を受けて長生堂の夜襲を逆手に取り、玉陽子らを撃退。深手を負ってなお宝探しを敢行する玉陽子を待ち受けたのは魔教の三公子だった。
毒虫に襲われる小環を鬼厲が連れ去っていく。しかし、瘴毒を吸いすぎた鬼厲は中毒症状が深刻になり、小環どころか自分を守る気力もなくなってしまうが、駆けつけてきた金瓶児の協力で立ち直る。小環を曾書書のもとに返し、一行は神水を目指す旅を続ける。
秦無炎が仕掛けた蠱毒にかかった李洵と燕虹。二人を追いかけてきた青雲一行が秦無炎を攻めるが、鬼厲は解薬で交換する案を提示し、秦無炎を救う。祖父の仇を取れず複雑な心境になる曾書書だが、鬼厲にとっては、秦無炎の存在に特別な意味があったのだ。
再び現れた金色の光へ向かって道を急ぐ各派。途中で万毒門の奇襲を食らう青雲門は鬼厲の助けで無事に乗り越える。鬼厲に好意的な林驚羽らだが、蕭逸材の忠告を受け、もう関わらないことを決意する。一方、鬼厲も陸雪琪と林驚羽の説得をきっぱり断った。
金瓶児を人質に取り、林驚羽と鬼厲を陥れる毒神は、逆に二人と秦無炎の反撃を喰らい、死亡沼沢の奥へ逃げる。やがて天帝宝庫の前に辿り着くと、霊獣・黄鳥が姿を現れ宝庫の扉を開く。次々と中に入っていく一行を、多くの仕掛けと罠が待ち受けていた。
天帝宝庫の最深部に着いた鬼王宗一行。天書と神水に近づくと、毒神に阻まれ激戦に。すると、本当の神水が現れるが、ホイの頭にこぼれ落ち消えてしまう。一方、後から来た李洵はどさくさに紛れ、玄火鑒で天書を奪う。碧瑶を蘇らせる希望が再び失われる。
深手を負った毒神にとどめを刺し、体内の蠱毒を解いた秦無炎は自由の身になり、鬼王に帰順する。一方、狐岐山に戻った鬼厲はたまたま鬼王の計画を知る。鬼王の真の目的は獣神の復活だった。利用されていたと気付いた鬼厲は狐岐山を去る決意をする。
焚香谷から天書を奪い返すべく、苦肉の策を講じて内部に潜入した秦無炎。力を欲する上官策の弱みにつけ込んで天書に関する情報を漏らし、天書の修得をめぐって上官策と雲易嵐の仲を裂く。一方、焚香谷を案じる田不易は、林驚羽を援軍として向かわせる。
秦無炎は爆発する毒薬の処方を万毒門の秘伝と称して上官策に渡した。その晩、鬼厲は爆発による混乱の隙に玄火壇に入り、天書を封印した玄火鑒を取ると同時に、九尾妖狐・小白を解放する。しかし、後から来た鬼王に玄火鑒を奪われ、焚香谷まで占領された。
反魂の秘術を求めて小白とともに十万大山の七里トウに来た鬼厲。黒巫族の大巫師と名乗る者が現れ、獣神の誕生と封印の経緯を告げ、獣神の記憶の世界へ案内する。そこで、獣神の弱みが明らかに。一方、十万大山を突破した鬼王らは饕餮の捕獲に取り掛かる。
鬼王の計画を阻止するを言い訳に傷心花を奪った蕭逸材。しかし、獣神の魂からの影響でついに獣人に化け、林驚羽に正体を知られてしまう。一方、四霊を揃えた鬼王は冥霊峰の頂上まで昇り四霊血陣を設置。二十四時間経てば、獣神の復活が遂げられる。
十万大山に入った林驚羽、曾書書、陸雪琪らは獣神の復活を止めるため、鬼厲と手を組むことを決意する。十年ぶりの連携に感慨深い一行。青雲の同期にとって、張小凡だろうが鬼厲だろうが仲間の絆は変わらない。皆で敵を退け、いざ冥霊峰の頂上へ。
冥霊峰の頂上に昇った鬼厲は力が及ばず、鬼王に天書を取られてしまう。諦めかけるその時、碧瑶の声で立ち直り、仲間や小白とともに鬼王を倒し、獣神の復活を止める。急いで天地の霊気を碧瑶の体内に導入した鬼厲。果たして最愛の人に再会できるだろうか。