スキルの優劣が絶対の世界で、城の門番であるフェイトは《暴食》という腹が減るだけのスキルを持ったせいで最底辺の生活をしいられていた。
しかしある日、城に侵入した賊を仕留めたことにより世界が一変する──
無能と蔑まれた少年の下克上が今始まる──
■キャスト
フェイト:逢坂良太
グリード:関智一
ロキシー:東城日沙子
マイン:松岡美里
エリス:関根瞳
■スタッフ
原作:一色一凛〈GCノベルズ「暴食のベルセルク~俺だけレベルという概念を突破する~」(マイクロマガジン社刊)〉
監督:柳沢テツヤ
シリーズ構成:國澤真理子
プロップデザイン:きむらひでふみ
色彩設計:安藤智美
美術設定:高橋麻穂
美術監督:細田舞華
岩瀬栄治
撮影監督:田中博章
編集:新見元希(REAL-T)
音響監督:矢野さとし
音響効果:倉橋裕宗
音楽:大野裕一
音楽制作:HIAN
音楽プロデューサー:Daisuke“DAIS”Miyachi
プロデュース:ジェンコ
アニメーション制作:A・C・G・T
「スキル」の優劣が絶対の世界で《暴食》という腹が減るだけの外れスキルを持って生まれたフェイトは、ブレリック家の3兄弟に虐げられながら城の門番として最底辺の暮らしを強いられていた。フェイトの味方は同じ門番であり聖騎士のロキシーただ一人。 ある日、城に侵入した賊を仕留めたことで《暴食》が真の能力が発動する。それは、殺した相手のスキルと能力を奪い取ること。この日からフェイトの運命が大きく動き出す──
《暴食》の真の力に目覚め、意思を持つ黒剣グリードを手に入れたフェイトは、憧れの聖騎士ロキシーの下で使用人として働くことになる。 ロキシーは父・メイソンを魔物が巣食うガリアの地で亡くし、ハート家の当主になったばかりだった。民衆に慕われるロキシーとブレリック家の対立が噂される中、フェイトはロキシーの力になりたいと張り切る。しかし、そんなフェイトにグリードは残酷な真実を告げるのだった──
ある日、お忍びで町へ視察に出かけたフェイトとロキシー。二人はそこではぐれ魔物の噂を耳にする。 実は、その魔物の正体はフェイト。《暴食》の飢えを満たすために顔を隠して狩りを続けるフェイトは、いつしか街の武人たちからはぐれ魔物のリッチと噂されるようになったのだ。ロキシーの目的がそのはぐれ魔物の調査だと知ったフェイトは、彼女にだけは正体を知られたくないと、グリードの助言である事を画策する……
ロキシーのお供でハート家の領地へぶどう狩りを手伝いに行くことになったフェイトは、ロキシーの母・アイシャと出会う。そして、赤い目をした不思議なガリア人の少女とも遭遇する。
そんな中、領地に魔物・コボルトが現れた。コボルトを率いるのは冠魔物《慟哭を呼ぶ者》。長年蓄積されたヘイトから生まれた魔物でフェイトのレベルでは歯が立たない。それでもロキシーを守るため、フェイトは一人魔物討伐へ向かうのだった。
ブレリック家の策略によりロキシーのガリア行きが決まった。自身の無力さを嘆くフェイト。時を同じくして、ブレリック家の次男・ハドはムクロ討伐に乗り出す。フェイトはロキシーを死地へ追いやったハドに復讐すべく、自身をエサにハドをおびき出す。そして、ロキシーの旅立ちの日。フェイトもまた、陰ながらロキシーを守るためにガリア行きを決意、王都を後にする。その旅の途中、フェイトは旧知のセトと再会するのだが……
フェイトの故郷の村・ミールを襲ったのは空飛ぶ魔物ガーゴイルだった。フェイトの活躍でガーゴイルは征伐するが、村は壊滅。セトとのわだかまりを解き、亡き父との思い出を胸にミールの村を後にする。次の目的地を目指す途中、フェイトは赤目の少女と再会する。少女は「憤怒のマイン」と名乗り、「コボルトの借りを返してもらう」と道中を共にする羽目に。そして向かったランチェスター領は、独裁者ルドルフが支配する街だった……
ひょんなことから立ち寄った村で出会った老練な剣士アーロン。村長でもあるアーロンは元聖騎士で、俺の指導を受けるなら泊めてやる、と言う。二つ返事で受けるフェイト。そんな中、フェイトは半飢餓状態になり、魔物の匂いが漂ってくるハウゼンの城へ向かう。「儂も行く」とアーロン。何やら事情がありそうなアーロンと共にフェイトはハウゼンに巣食う魔物討伐へ向かう。そこにいたのは死んだはずのアーロンの家族だった……!
フェイトと入れ違いでアーロンの村へとやって来たロキシーは、亡き父・メイソンの戦友であり自分の名付け親であるアーロンに剣の手ほどきを受ける。一方、借りを返すため、今や廃墟となったマインの故郷の村にやって来たフェイト。そこに立ちはだかったのは、魔物のスキルを繋ぎ合わせ、人工的に作られた生物兵器・機天使(キメラ)。圧倒的な強さで立ちはだかる機天使・ハニエルの前に、フェイトとマインは苦戦を強いられる……
ロキシーを守るために彼女を追ってきたフェイトは、ようやくガリアとの国境の街、バビロンに到着する。ロキシー率いる王都軍はノーザン率いるバビロン軍と合流する。一方、フェイトは魔物を横取りされたと武人たちに因縁をつけられていた。そこにロキシーが仲裁に入り、フェイトはロキシーと思わぬ形で再会を果たすことになるのだった……。そしてまた一人、新たな大罪スキル持ちがフェイトの前に現れる。それは色欲のエリス。
行方不明になった素材採取部隊を探しに、ガリアの大渓谷へ向かうロキシー一行。時を同じくして、フェイトも武具職人のジェイドに頼まれ、魔水晶を採りに大渓谷へ向かっていた。ロキシーたちは冠魔物サラマンダーの襲撃を受けるが、正体を隠すフェイトが間一髪でロキシーを助ける。そして、フェイトはその場から立ち去るエリスの姿を目撃する。襲撃は「ロキシーにはガリアの地で死んでもらう」と言ったエリスの仕業か!?
冠魔物サラマンダーも大渓谷にいた機天使も何者かに操られていた。狙いはロキシー。フェイトはロキシーを守るためにE領域の力が必要だと痛感する。しかし、E領域に達すると自分が自分でなくなる可能性が高い。そんな中、魔物の大規模スタンピード“デスマーチ”が発生。ロキシー一行が討伐に向かうが、地下からも魔物が近づいていた。このままではロキシーが危ない。焦るフェイトの前に黒衣の黒幕が立ち塞がる。その正体とは!?
フェイトの前に立ち塞がったのはノーザンだった。大罪武器エンヴィーを操るノーザンとフェイト。大罪武器同士の死闘が始まる。ノーザンは天災と言われる天竜をも操り、フェイトに襲いかかる。その最中、E領域に達したフェイトはスキルに呑み込まれそうになりながら必死に抗うのだが……。全てが限界を超える中、果たしてフェイトはノーザンを倒すことができるのか!?天竜を討伐できるのか!?そして、ロキシーを守ることができるのか!?