レキオ  第4話

気だるくのんびりとしているが、どこか混沌としたエネルギーに満ちている沖縄。

そんな沖縄でカフェバー「Lequio（レキオ）」を営んでいる主人公ジョーとその妹エーリー。

気さくでどんな人とも分け隔てなく接するジョーのバーにはじつに様々な人々がやってくる。

パワフルで時にエキセントリックなバーの客たちに振り回される毎日だが、ジョーはそんな日々を気楽に過ごしていた。

妹のエーリーは人の好いジョーを心配してズケズケと忠告をするのだが、ジョーには馬の耳に念仏。エーリーはいつもあきれかえるばかりである。

ある日、バー「Lequio」に泥酔した女性サラが飛びこんでくる。どうやらシンガポールからやってきたらしい。

ぐでんぐでんのサラをジョーとエーリーはホテルまで送ってあげるのだが、しかしそれからサラはたびたび「Lequio」に顔を出すようになる。徐々に明らかになるサラの目的。サラは「長命草」という薬草を探して沖縄に来たのだがなかなか手に入らずついヤケになって深酒をしてまうのだった。

普段は高飛車な態度だが、酔うと途端に弱みを見せるサラ。そんなサラのギャップに惹かれてしまうジョー。エーリーの忠告にもかかわらず、ジョーはサラのために「長命草」探しに力を貸すことを決意する。さらにそこに「Lequio」の常連客でジョーに惚れているシャーマンの女性ミトが絡んでくる。ミトは急接近するジョーとサラを引き離そうとあの手この手を使って二人の行く末を邪魔しようとするのだった。

一方、また別のところからバー「Lequio」に危機が迫っていた。大阪から乗っ取り屋の円斉とその姪ナオミが「Lequio」を狙っていたのである。儲け度外視でなんとかやってきた「Lequio」に経営資金の援助を持ちかける円斉。しかしやんわりと断り続けるジョー。円斉とナオミは「Lequio」に手下たちを送りつけ嫌がらせを始めるのであった。

こうして気楽に暮らしてきたジョーの周りに突然、嵐が吹き荒れ始める。果たして、ジョーはサラのために「長命草」を手に入れることができるのか？そして乗っ取り屋に狙われたバー「Lequio」の運命は？