18世紀の清の時代から再びタイムスリップし、現在に目覚めた張暁は、“若曦“の記憶がうすれていた。だが、博物館で第4皇子にそっくりの男性と出会い、彼を追って大企業・震天グループに入社する。そこには、康煕帝に似た会長や、第10皇子に似たジャック、そして自分とうり二つの人物が待ちうけていた。真相を確かめたい張暁だったが、運命のいたずらで記憶を喪失。接点をなくしたかにみえた張暁と第4皇子だったが…
現代の女性が清の時代にタイムスリップし9人の皇子たちによる皇位争い“九子奪嫡”に巻き込まれながらも時空を超えた運命の愛を描き、“女性が夢中になる中国歴史ドラマ“として人気を博した「宮廷女官 若曦」が、圧倒的な支持を得て続編へ!
■キャスト
リウ・シーシー
ニッキー・ウー
スン・イーチョウ
■スタッフ
監督:リー・クォックリー
時は現代。連日、北京の「清代文物展」に足を運ぶ張暁は、博物館で第四皇子と生き写しの男と遭遇し、あとを追う。その後自宅に戻った張暁は、元カレの黄棣に第四皇子にそっくりな男の写真を見せる。すると黄棣は、その男が震天グループの副会長、殷正であると告げる。
震天グループへの入社が決まった張暁は、自分に生き写しの女性が非常階段から転落する場面に遭遇する。その女性が若曦ではないかと疑った張暁は、黄棣と共に謎を探り始めるが、これ以上深入りすると再び傷つくのではと思い悩む。
藍蘭から部屋に誘われた殷正だったが、花束を部屋に届けさせ、そのまま北京へ戻ってしまう。その頃、オークションのポスターデザインを任された張暁は、徹夜でデザインを仕上げて殷正に見せに行くが、アクシデントに見舞われ電気ショックを受けてしまう。
藍蘭と自分に何か関係があるのではと感じた張暁は、自分に姉妹がいないか確認しようと考え始める。そんな時、張暁はZ&Xの社員「黒猫巡査」と知り合いになり、香水をもらう。一方、新たな関係を築き始めた殷正と藍蘭は…
長年、木蘭を手にした女性の夢を見続けていた殷正は、藍蘭こそがその運命の女性ではないかと思い始める。殷正に命じられ、張暁は木蘭の簪を持ち出してポスターの写真撮影を行っていた。その時、突然停電が起き、簪が何者かに奪われる。
簪が盗難にあったことで震天グループのオークションは注目を集めたが、なんと殷正の自作自演だったことが発覚する。激怒した康震天は殷正を地方に左遷することを決めるが、本社に残りたいと殷正に訴えられたため、ビルの入り口に立って従業員たちに頭を下げるように命じる。
風邪をこじらせていた殷正だったが、体調も回復し仕事に復帰する。そんな殷正に対し康震天は、簪の件を挽回しないことには、後継者に推薦しても周囲が反対するとはっぱをかけ、殷正にある任務を命じるのだった。
殷正は弟の康司瀚が経営するZ&Xを潰すと決意し、羽西化粧品の新製品でシェアを奪おうと考える。間近に迫った国際見本市を絶好の機会ととらえた殷正は、Z&Xを偵察するようジャックに命じるが、現場に向かうことになったのは張暁だった。
康司宇は震天グループの社員食堂にコックとして潜入、陰ながら張暁を助けていた。張暁のために努力する司宇だったが、張暁は康司瀚と距離を縮めていく。見本市でのZ&Xの評判も上々で、司瀚の人生は順風満帆だった。
康震天の誕生日パーティーで殷正は藍蘭を母親に紹介し、康震天にも誕生日プレゼントを渡す。しかしプレゼントの中には25年前に砂漠に宝を探しに行った仲間たちの写真が入っており、ひどく動揺した康震天と口論になってしまう。
ある日、食事に行こうとした殷正と藍蘭だったが、突然ビルのエレベーターが故障し、閉じ込められてしまう。幼い時の記憶がフラッシュバックしパニックに陥った藍蘭は、自分は閉所恐怖症だと弁明する。
何者かが仕組んだ製品トラブルで苦境に陥っていたZ&Xに、見知らぬ会社から買収の申し出がある。契約書にサインした直後、会長として康司瀚の前に現れたのは父である康震天であった。
康震天が殷正と康司瀚に恋人を紹介するよう命じたため、康司瀚は御曹司という正体を隠したまま、恋人の代理として張暁を連れていく。殷正と藍蘭、康司瀚と張暁、そして康司宇が一堂に会し、張暁は自分が騙されていたことを知る。
康司瀚と付き合い始めた張暁は、殷正の秘書から藍蘭の誕生日を祝うよう命じられる。スタジオに藍蘭を呼び出した張暁たちはサプライズで誕生日を祝うが、藍蘭はまたもパニックになり張暁の顔をひっぱたいて逃げ出してしまう。
藍蘭と服を交換した張暁は、突然見知らぬ男から襲われる。康司宇が救出に入ったため張暁は軽傷で済んだが、康司瀚は藍蘭を狙っての襲撃ではないかと疑い、殷正に忠告する。
クランクイン式典で代役を務めた張暁と殷正がキスをするのを見た藍蘭は不安を露わにする。藍蘭からの決別のメールを見た殷成貴は、藍蘭の顔を傷つけると脅迫するが、逆に藍蘭に脅される。
藍蘭の身代わりとして火事のシーンを撮影していた張暁は、火のついた建物に閉じ込められてしまう。張暁を助けたのは見学に来ていた殷正だった。その時、藍蘭が乗ろうとしていた車が爆発、藍蘭は顔にひどい火傷を負う。
藍蘭が姿を消したことで心を痛めていた殷正だが、康震天が海外出張から戻るため、引き続き藍蘭の身代わりを演じるよう張暁に依頼する。だが帰国した康震天は、張暁が藍蘭の身代わりに扮していることをすでに知っており、責任逃れをしようとした殷正を厳しく叱責する。
藍蘭を捜しに妙峰山を訪れた張暁は、同じくニュースを見て駆けつけた殷正に遭遇する。2人は山中で一夜を明かすが、現れたのは奇妙な老婆だった。張暁は殷正が誠実で心温かい男性だと知るが、康司瀚からは距離を置くように告げられる。
藍蘭を失ったうえ、管理部に降格されて酔い潰れる殷正を見かけた張暁は、見かねて自宅に送り、そこで自分の描いた木蘭の絵が殷正の自宅に大切に飾られているのを目にする。その頃、康司瀚の元に、ロンドンにいる元恋人から帰国するとの連絡が入る。
張暁と孟心怡は2人だけの楽しい夜を過ごし、友情を確かめ合う。だが翌日、孟心怡から紹介された恋人は康司瀚その人であった。初対面を装ってその場から離れた張暁に、司瀚は「心怡とはもう別れた」と釈明する。
康司瀚に別れを告げた張暁は、ビルの屋上から身を投げようとしたところを殷正に制止され、自分の許可なく勝手に死ぬなと言われる。一方、司瀚と張暁の関係を知らない孟心怡は、司宇を黒猫巡査と勘違いし食事に誘う。
康司瀚は張暁と別れたくないあまり孟心怡に張暁との関係を明かそうとするが、張暁から心怡が自分の子供を妊娠していると知らされる。司瀚は心怡に中絶を迫り、心怡も仕方なく中絶することに応じるが、手術当日、心怡は興奮のあまり倒れてしまう。
張暁は康司瀚から孟心怡と結婚することになったと告げられ、2人を祝福する。そんな時、妙峯山を訪ねた張暁は、自分と同じく貧しい老婆を気遣って来ていた殷正と出くわす。2人きりの時間を過ごすうち、張暁の中で殷正の存在が少しずつ大きくなっていく。
スクリーンに映し出された康司瀚と張暁の写真を見た孟心怡はすべてを悟り、式場を飛び出す。後を追い、車にはねられそうになった康司瀚をかばい、孟心怡は息を引き取ってしまう。張暁は孟心怡との日々を思い出し、果たせなかった約束に胸を痛める。
殷正は張暁を家に連れて帰り看病するが、叔父の殷成貴からかかってきた電話の会話を張暁に聞かれてしまう。康司瀚と孟心怡の結婚式で映し出された写真は、殷成貴がブライダル会社の社員に金を渡してスライドの中に紛れ込ませていたのだった。
張暁に餃子をご馳走された殷正は、藍蘭ではなく張暁が博物館で出会った女性だと確信。自分のそばにいてほしいと告白する。張暁は孟心怡が死んだばかりで恋愛はできないと拒むが、やはり第四皇子への愛を断ち切れず殷正を受け入れるのだった。
張暁は孟亦男から孟心怡を偲ぶ個展の招待状を受け取り、許されたと安堵する。招待状は康震天のもとにも届いていた。その頃、康司瀚を誘拐した犯人たちから康震天に脅迫状が届くが、汪鉄城がそれを握り潰してしまう。
康司瀚が誘拐されたことを知った趙嵐と康司宇は身代金を用意しようとするが、苦境にある震天グループは1億元を出すことができない。殷正は身代金を値下げさせるよう、犯人に芝居を打つ。その頃、失意の張暁は甘粛に向かう列車の中にいた。
殷正と殷成貴の会話を聞いてしまった張暁は、ショックを受けたまま甘粛の実家に戻る。殷正は震天グループの筆頭株主になるための準備で多忙を極めていたが、張暁に釈明するため彼女の実家を訪れる。
司宇は誘拐犯に指定された場所に向かうが、康司瀚を亡き者にしたい汪鉄城が通報したため、強盗と間違えられて警察に捕まってしまう。その頃、地獄の淵からよみがえった司瀚は馬伊諾に荒野からの脱出をもちかけ、同時に彼女の正体を尋ねる。
誘拐された康司瀚を救うため、甘粛での案内人を捜していた康司宇は、張暁と張沢江父娘に再会する。2人の案内で山中に向かった一行は無事に康司瀚と馬伊諾を救出。しかし殷正と張暁を恨む康司瀚は感謝の言葉をかけようとしない。
実父のために殷成貴と組み、康震天を陥れたという殷正の告白を聞いた趙嵐は「実父はそんな善人ではない」と告げる。殷正は、脳出血の発作で動くことも言葉を発することもできなくなった康震天を山中に連れ出し、恨みのたけをぶちまけるが…
殷正は復讐に執着していた自分を恥じ、震天グループ立て直しのために劉取締役ら康震天の腹心を留任させ、汪鉄城を解雇する。さらに康司瀚のために盛大な葬儀を開くことを決めるが、葬儀当日、司瀚が姿を現す。
張暁を捜しに雲南へやってきた康司宇は、貧しい地域の子供たちに勉強を教える張暁を見つける。最初は北京に戻ることを拒んでいた張暁だったが、殷正の制作した羽西化粧品のCMを見て、殷正が恨みを捨てたことを確信し、司宇と共に北京に戻る。
張暁の家を訪ねた殷正は、雍正帝の指輪に刻まれた言葉を張暁に誓い、震天グループを康司瀚に譲ることを決意する。そして張暁と雲南で茶館を開くというささやかな夢を叶えようとしているちょうどその時、殷正に横領の疑いがかけられ資産が凍結されてしまう。
馬伊諾と語り合った張暁は、馬伊諾の愛と康司瀚の苦しみの深さを知る。一方、康司瀚は震天グループの会長に就任したものの、殷正に横領の罪を着せたことを知った社員たちは次々と司瀚のもとを離れていく。
街で馬伊諾に遭遇した張暁と殷正は、翌日北京を離れ雲南に引っ越すことを告げる。伊諾は殷正を呼びとめ自分が藍蘭だったことを明かし、殷正と張暁の幸せを祈っていると伝えるのだった。その頃、張暁の前に康司瀚が現れ和解の食事会に誘う。
康司瀚は意識を失っている馬伊諾を病室から連れ去り自殺を図ろうとするが、張暁が駆け付け、伊諾が司瀚の子供を身ごもっていると伝える。司瀚は思い留まるものの、伊諾の血液型が特殊だったため、輸血しようにも血液が足りない。