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王朝の謀略 周新と10の怪事件  第1話

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王朝の謀略 周新と10の怪事件
王朝の謀略 周新と10の怪事件 (配信数40話)

永楽11年、杭州の妓楼・香草院で事件は起こった。客の男が死体で発見されたのだ。男の名は傅玉堂(ふ・ぎょくどう)――科挙を取り仕切る高官で高潔な人物として知られていた彼は、科挙の不正疑惑を調査していたのだという。そんな彼が殺されたとあって、杭州の呉(ご)知事は香草院の女将を厳しく取り調べた。しかし彼女は、傅玉堂を香草院に運んできたのは、呉家の提灯を掲げた杭州府の馬車だったと繰り返すばかりだった。そんななか、都にその名を轟かせる正義の士“鉄面御史”こと周新(しゅう・しん)のもとに、傅玉堂が暗殺されたことを知らせる投げ文が。友人でもあった傅玉堂の死の真相を調べるため、捜査に乗り出す周新。だが、その矢先、呉知事が自害し…。

実際に起こった10の難事件からなる、傑作推理時代劇!
“鉄面御史(てつめんぎょし)”とあだ名された正義の士――名捜査官・周新(しゅう・しん)が世にはびこる悪と、巨大な陰謀に立ち向かう!!
 


■キャスト

ヤオ・ルー(姚櫓)『曹操暗殺 三国志外伝』<br>
リー・シンイー(李芯逸)『永遠の桃花~三生三世~』<br>
ディン・ヨンダイ(丁勇岱)『琅邪榜~麒麟の才子、風雲起こす~』<br>
ガオ・ミン(高明)『プロット・アゲインスト』<br>
アレス・ウー(巫迪文)『三国志~趙雲伝~』<br>
シー・ユーリー(席与立)『復讐の春秋-臥薪嘗胆-』<br>
グオ・ジアジア(葛佳佳)<br>
リウ・ウェンジー(劉文治)『覇王別姫 項羽と劉邦』<br>
ジョン・ウェイ(鄭偉)『海上牧雲記』<br>
リウ・ヤージン(劉亜津)『運命の子』<br>
シュー・ヤオシュエン(舒耀瑄)『侠客行』<br>
スー・ティンシー(蘇廷石)『大敦煌』<br>
シー・シュエ(習雪)『後宮の涙』<br>
ユー・シャオフイ(于小慧)『四大名捕~都に舞う侠の花~』<br>
シエ・ユエン(謝園)<br>
ゴン・シンリャン(巩新亮)
ジャン・ディー(張笛)『紅楼夢~愛の宴~』



■スタッフ

監督:ホァン・コーミン(黄克敏)『大唐游侠伝』<br>
脚本:リエン・シェン(廉声)<br>
撮影監督:ヤン・シュー(楊絮)<br>
編集:ジャオ・ヤーウェイ(趙亜威)<br>
プロダクションデザイン:ヤオ・ルー(姚櫓)<br>
美術監督:シア・シャオミン(夏暁明)、ウー・グイイエン(呉桂炎)<br>
武術指導:ユエン・チュアンチャン(袁伝強)『ウォーロード/男たちの誓い』<br>
音楽:ハオ・イーガン(郝一剛)『秀麗伝~美しき賢后と帝の紡ぐ愛~』<br>
衣装デザイン:ドン・チンピン(董清萍)<br>
スタイリスト:ジャン・イエン(江燕)

© Zhenjiang Huayuan Film and TV Culture Co., Ltd

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  • 第1話
    第1話

    永楽11年、杭州の妓楼・香草院で事件は起こった。客の男が死体で発見されたのだ。男の名は傅玉堂(ふ・ぎょくどう)――科挙を取り仕切る高官で高潔な人物として知られていた彼が、遊興の場に赴いたあげくに殺されたとあって、杭州府の呉(ご)知事は、香草院の女将らを厳しく取り調べることに。そんななか、都にその名を轟かせる正義の士“鉄面御史”こと周新(しゅう・しん)のもとに玉堂が暗殺されたことを知らせる投げ文が…。

  • 第2話
    第2話

    周新(しゅう・しん)は傅玉堂(ふ・ぎょくどう)殺人事件の解明のため、杭州へ派遣されることが決まった。周新の身を案じる思琪(しき)は同行させてほしいと訴えるが、周新は断固として聞き入れず、都に留まるよう命じる。納得できない彼女は、“私が周様を守る”と周夫人に置き手紙を残して、密かに杭州へと旅立つのだった。一方、杭州に到着した周新は、事件の容疑者として投獄されている香草院の妓女らのもとを訪れ…。

  • 第3話
    第3話

    浄壇寺へお参りに向かう途中、妙な占い師に呼び止められた妙香(みょうこう)。“お代は結構”と言われて軽い気持ちで話を聞いた彼女は、自分しか知らないはずの事を言い当てられ驚くのだった。おかしな事はその後も続く。参拝の帰りにひと休みしようと東屋で腰を下ろした彼女は、手持ちのカゴを開けて違和感を覚えた――自分の持ち物とは何か違うのだ。中には、見覚えない手鏡が。一体どういうことなのかと不思議に思った、その時…。

  • 第4話
    第4話

    周新(しゅう・しん)の許しを得ることもなしに小扣子(しょうこうし)の捜索を続ける思琪(しき)は、施(し)県令を訪ねて協力を願い出た。渋る県令に対して“人相書の女”の居場所を教えると交換条件を出す思琪だったが、それが彼の神経を逆なでする結果となり、追い払われてしまうのだった。一方、順風旅館での殺人の下手人であると疑われ、身を隠していた妙香(みょうこう)は、まだ事情を知らない弟・妙法(みょうほう)のもとを訪ね…。

  • 第5話
    第5話

    姉の妙香(みょうこう)が持ち帰った手鏡の価値を鑑定すべく、骨董店にやってきた妙法(みょうほう)。しかし、期待とは裏腹に鏡そのものは特別な品物ではなかった。がっかりしながら店を出た彼は、路地裏で見知らぬ男に襲われる。必死で抵抗したものの腹を刺された妙法は、そのまま帰らぬ人となってしまうのだった。謎の詩が刻まれた手鏡のせいで、3人もの命が奪われた。妙香は、災いの元である手鏡を道端のくずカゴに捨てたのだが…。

  • 第6話
    第6話

    堅固な楼閣を作るべきだと主張する高大毛(こう・だいもう)と、文人らしい優雅な平屋こそふさわしいと断言する姜老七(きょう・ろうしち)。2人の親方による県令公邸の建築案は対極にあった。どちらを選ぶべきか――判断は伍(ご)県令に委ねられたが、自身で決められない県令は“くじ”に頼り、その結果、大毛の案が採用されることに。ところが、負けた老七が不満をぶつけ、またもや口論が始まる。これにうんざりした伍県令は…。

  • 第7話
    第7話

    姜老七(きょう・ろうしち)が失踪した。妻の彩鳳(さいほう)が、公邸の建築の件でケンカしていた高大毛(こう・だいもう)が夫を殺したのだとわめき立てたため、まずは関係者を呼んで審理をすることに。酒場からの帰り道も老七と一緒ではあったが、途中で別れたと訴える大毛。しかし、2人は昔から犬猿の仲で、職業上の利害関係もあったことから、疑いはぬぐえない。そのうえ、大毛の屋敷の裏庭に血痕があるという新たな情報が…。

  • 第8話
    第8話

    川から姜老七(きょう・ろうしち)の物と思われる靴と瓢箪が見つかった。これにより、伍(ご)県令は老七が水死したと確信する。ところが周新(しゅう・しん)は、遺体が見つからない限り断定するのは早計だと苦言を呈するのだった。伍県令もそれは承知しているが、大人数で1日かけて川底をさらっても遺体が見つからない現状に参ってもいた。周新に意見を求められた思琪(しき)は、遺体がすでに数里先まで流されているではないかと推測し…。

  • 第9話
    第9話

    事件を解決し、浙江按察使司に戻った周新(しゅう・しん)に、妻からの手紙が。そこには、妻と岳父の梁思遠(りょう・しえん)が杭州へ来ることが記されていた。「得がたい好機だ」と周新。その際に傅玉堂(ふ・ぎょくどう)夫人を連れてきてもらい、夫婦の対面を終えてから玉堂の遺体を埋葬しようと考えたのだ。紀綱(き・こう)らの監視をかわして傅夫人を屋敷から連れ出す方法を考えついた娘に説得され、思遠も協力する決意を固めるが…。

  • 第10話
    第10話

    ある日の深夜、紀綱(き・こう)は余人傑(よ・じんけつ)を呼び出すと、傅玉堂(ふ・ぎょくどう)殺害事件の進捗を尋ねた。事件の詳細は周新(しゅう・しん)にしか分からないと答える人傑。すると紀綱は、何か分かったら自分に知らせること、そして今日話をしたことは他言無用だと約束させ、人傑に宝玉を手渡すのだった。一方、思琪(しき)は玉堂宛てに届いた匿名の直訴状の復元に成功。差出人を割り出すため役人たちの筆跡を調べることに…。

  • 第11話
    第11話

    県令の兪修之(ゆ・しゅうし)に会うため役所を訪れた周新(しゅう・しん)一行は、そこである未解決事件について聞いた。詳細はこうだ――商売人の三保(さんぽう)が殺され、その妻の桂枝(けいし)と相婿の鄭泰(てい・たい)が捕縛された。厳しい拷問の末の自白により、2人には死罪が言い渡されたが、直後に就任した兪県令が一転、冤罪の可能性を認める展開に。しかし、無罪とする証拠もないため、彼らを牢から出すこともできずにいるというのだ…。

  • 第12話
    第12話

    刑の執行前夜、最後の食事を前にして語る桂枝(けいし)と鄭泰(てい・たい)。部屋の外で2人の話に聞き耳を立てていた周新(しゅう・しん)たちは、彼らが罪人ではないと、改めて確信するのだった。それでは、真の下手人は誰なのか――翌日、再び事件現場を調べていると、小扣子(しょうこうし)が木の上で小さな袋を発見する。その袋には“朱”という文字が刻まれており、中には家畜の去勢に使うと思しき刃物と針、糸が入っていて…。

  • 第13話
    第13話

    傅(ふ)殿に真実を暴かれぬよう、罠を仕掛けた者がいる――玉堂(ぎょくどう)と親しかった羅揚(ら・よう)は、そう言い切った。玉堂は杭州行きに危険が伴うことを事前に察していたうえ、明らかに普通の文とは違う差出人不明の書状が、彼のもとに届いてもいたという。これを聞いた周新(しゅう・しん)は、傅夫人に会って事の次第を聞いてほしいと羅揚に頼むのだった。やがて、周新が按察司に戻ると、唐瑛(とう・えい)から贈り物が届いており…。

  • 第14話
    第14話

    梨花(り・か)が転落したと思われる橋の上で拾った包み紙を頼りに、薬舗を訪れた思琪(しき)は、身なりは質素ながら裕福そうな中年の婦人が、大量の天花粉を買ったという証言を得た。大量の天花粉は堕胎に使われるのが常。周新(しゅう・しん)と思琪には思い当たる人物がいるものの、確かな証拠はなかった。ただ、どちらにせよ梨花のお腹の子と繋がりがあるなら唐瑛(とう・えい)が無関係なはずはない。そこで2人は唐家を訪れるのだが…。

  • 第15話
    第15話

    息子の阿林(ありん)ではなく、唐瑛(とう・えい)を愛した梨花(り・か)を逆恨みして殺したのだろう――周新(しゅう・しん)に問い詰められた三(さん)おばさんは、驚いてそれを否定した。彼女は、橋から転落した梨花が藤の“つる”につかまり、助けを呼びにその場を離れ、戻ってみると姿はなかったと説明。耐えきれずに川へ落ちて流されたのだろうと述べたのだった。ところが事実は違った。つるは何者かにより故意に切られていたのだ…。

  • 第16話
    第16話

    現場に残された唐(とう)家の匕首が証拠となり、唐瑛(とう・えい)は梨二(り・じ)を殺害した罪で引っ立てられた。その夜、周新(しゅう・しん)のもとに、唐瑛の釈放を願う唐夫人がやってくる。しかし、唐瑛には梨二殺害の他に、郷試での不正の嫌疑までかかっいる。釈放がかなわないと見るや、唐夫人は袖口から周新の岳父・梁思遠(りょう・しえん)の文を取り出して、“唐家の顔は潰せてもお義父上の顔は潰せますまい”と言い放ち…。

  • 第17話
    第17話

    周新(しゅう・しん)の身を案じ、傅玉堂(ふ・ぎょくどう)の事件から手を引くように願う傅夫人だったが、彼の意志は変わらなかった。傅夫人は、それならばせめて力になりたいと、玉堂が杭州に来る前に受け取ったとされる例の書状を周新に手渡すのだった。一方その頃、顧杉(こ・さん)は、譚耳(たん・じ)ら複数の友人を招いて宴を開いていた。俺のおごりだと上機嫌の顧杉だったが、しばらくすると突然、喉元を押さえて苦しみ出し…。

  • 第18話
    第18話

    食事代の支払いを求めて、聚仙酒楼の店主が顧(こ)家へ乗り込んだ。顧杉(こ・さん)から、勘定は、ある富豪が持つと聞いていた尤達(ゆう・たつ)は、店主をなだめつつ“富豪”とは誰なのかを尋ねるも、確たる答えは得られない。怒り心頭の店主は、顧夫人が支払いを拒否するなら訴えると息巻いてその場を後にするのだった。そんな彼を呼び止めた周新(しゅう・しん)は、宴会で提供された料理を知るため、勘定書きの提示を求めるのだが…。

  • 第19話
    第19話

    指で“4”を示したまま死んだ顧杉(こ・さん)。夫人曰く、顧杉は夜中に寝ぼけて妙な行動を取ることがあり、起こして聞くと「4人で義兄弟の契りを結び、助け合うと誓った」と言ったらしい。“4”が4人の義兄弟を意味するのであれば、死ぬ間際に示した意図は何か。謎は深まるばかりである。一方、夫の譚耳(たん・じ)の取引相手からもらった龍涎香を返却するため、雲娘(うんじょう)は従弟の余人傑(よ・じんけつ)と共に贈り主の家を訪れたが…。

  • 第20話
    第20話

    周新(しゅう・しん)は、皆が揃った食卓の場で、思琪(しき)と小扣子(しょうこうし)には都にいる妻の世話を任せたいと断言した。傅玉堂(ふ・ぎょくどう)の事件に関わった者が次々と死んでいく今、2人に累が及ぶのを恐れたのだ。もちろん、この命令に納得できるはずもない。思琪は、自分を杭州から追い払おうとする周新の目をまっすぐに見つめて言った。“今生の思琪は命ある限り、周様の護衛。誰にも邪魔はさせない”と…。

  • 第21話
    第21話

    絹織物を商う尤達(ゆう・たつ)の店から様変わりした“保善堂”は、雲娘(うんじょう)が幼い頃によく遊びに行っていた李(り)家の薬舗そのものだった。しかし20年前、一家が災難に見舞われたせいで、その薬舗は店じまいをしたはず――。驚き、困惑する雲娘だったが、析子其(せき・しき)に案内されて訪れた場所で、彼女を更に狼狽させる出来事が待っていた。顧杉(こ・さん)の住まいであったはずの屋敷が、“李家”へと変貌を遂げていたのだ…。

  • 第22話
    第22話

    析子其(せき・しき)こそが事件の首謀者だとにらんだ周新(しゅう・しん)は、ある物語と前置きし、“杭州に来た謎の商人が、馬銭子を使って顧杉(こ・さん)を殺し、続いて譚耳(たん・じ)と尤達(ゆう・たつ)を破産させ、2人の命を奪う計画を実行した”という自らの推測を子其に語った。病に蝕まれ命が尽きようとしている子其は、これ以上、周新の前で芝居を続けても無意味だと悟り、彼ら義兄弟たちの間で起こったことを静かに話し始め…。

  • 第23話
    第23話

    突然、小間使いの夢蓮(むれん)の姿が見えなくなった。夢蓮を捜すよう甥の沈貴(しん・き)に命じる沈夏(しん・か)。しばらくして慌てた様子で戻ってきた沈貴は、湖の上に立つ露台の欄干に、夢蓮の物と思われる髪飾りがあったと報告するのだった。昨晩、深酒したせいで足を滑らせ湖に落ちたのではないかと、急いで船を出して捜索するも手がかりすら見つからない。夢蓮のことが気がかりで仕方のない沈夏は、按察司に通報し…。

  • 第24話
    第24話

    沈夏(しん・か)は、潘園(はん・えん)と露台で食事を共にしていた。夢蓮(むれん)の死で意気消沈する沈夏に、たかが小間使いのことなど忘れるよう言い聞かせる潘園。沈貴(しん・き)が無断で売ろうとした自分の絵を取り戻してくれた潘園の忠告も、生き甲斐でもあった夢蓮を失った沈夏の心を動かすことはなかった。やがて潘園が中座し、1人になった沈夏がふと湖に目をやると1艇の小舟が。その舳には白い衣の女が立っており…。

  • 第25話
    第25話

    謎の出火に見舞われ、沈夏(しん・か)の屋敷と絵を保管していた倉庫は燃え落ちた。偶然にも焼失を免れた十数点の絵を潘園(はん・えん)と画商に確認させたところ、そのほとんどは偽物だったことが判明。一体誰が本物とすり替えたのか――最も疑わしいのは、以前にも絵を無断で持ち出して売ろうとした前科のある沈貴(しん・き)だ。彼が証拠隠滅のために火を放ったのではないかと考えた周新(しゅう・しん)たちだったが…。

  • 第26話
    第26話

    余人傑(よ・じんけつ)の判決案が、刑部と都察院の承認を得た。これは、呉之問(ご・しもん)と洪怡(こう・い)の2人が、傅玉堂(ふ・ぎょくどう)事件に関して、有罪となったことを意味する。思琪(しき)から報告を受けた周新(しゅう・しん)は、怒りとやり切れなさをにじませながらも多くを語らず、その場を立ち去るのだった。一方、男が状態のよいロバを破格の値段で売っているのを目にした小扣子(しょうこうし)は、何か裏があると感じ…。

  • 第27話
    第27話

    周新(しゅう・しん)たちが失踪した男――大牛(たいぎゅう)の家を訪れると、そこには目の不自由な妹・萍児(へいじ)がいた。彼女が言うには、兄の大牛は失踪したのではなく親戚の家に行っただけらしい。空の荷車を引いていた馬は帰り道を覚えているから、主がいなくても帰ることができるのだという。そこで周新たちは、萍児から馬を借りて大牛の足取りを追うことに。萍児の言う通り馬は自らの意志で歩いていき、まず辿り着いた先は…。

  • 第28話
    第28話

    水死体は大牛(たいぎゅう)だった。遺体にすがって泣く萍児(へいじ)を目の当たりにした周新(しゅう・しん)は、心を痛めると同時に彼の死に疑いを持つ。巡塩御史の章浩(しょう・こう)に、この件を調べてみないかと打診する周新。しかし塩不足の捜査に没頭している章浩は大牛の死を鼻にもかけず、“重要だと思うならご自分で”と一蹴されてしまうのだった。その夜、章浩は不正の証拠を得るべく、禁を破って塩倉庫へと侵入するが…。

  • 第29話
    第29話

    思琪(しき)たちは、萍児(へいじ)の案内で、ある洞穴に足を踏み入れた。そこは萍児たち兄妹が幼い頃に見つけた秘密の場所で、闇塩の運搬を行っていた大牛(たいぎゅう)の隠れ場所にもなっていたという。中には塩を運んだことを記録するために使った竹片が、400本も残されていた。周新(しゅう・しん)にもこの現場を見せるべきだと直感する思琪(しき)たち。しかし、いざ彼を連れて戻ってくると、何者かによって竹片は全て燃やされていて…。

  • 第30話
    第30話

    海沿いの豊かな町々が、倭寇による略奪に見舞われていた。掃討を試みるも成果は出ないばかりか、倭寇の暴挙は勢いを増すばかり。町の安寧が脅かされ、民衆は恐怖に震えていた。都に近い浙北地域を標的にするなど明国を侮辱しているも同然だ、すぐにでも対策を講じなければ――と、そろって思案する大臣たち。そんななか、京衛指揮使であり、これまでにも数々の戦功をあげてきた武将・魯?(ろ・い)が、いち早く出兵を志願し…。

  • 第31話
    第31話

    数日前に倭寇の襲撃を受けたばかりの裘(きゅう)家――今度は、その縁者が標的になった。一家20人近くが殺される凄惨な状況の中、ただ1人生き残ったのは使用人の阿魚(あぎょ)だった。彼を訪ね、“見たことを話してくれ”と周新(しゅう・しん)が請うと、阿魚は自分がどれだけ恐ろしい目に遭ったかを話し始めるのだった。一方その頃、魯?(ろ・い)と周新の相性の悪さを心配した梁思遠(りょう・しえん)は…。

  • 第32話
    第32話

    埋められていた死体は顔が潰されていたものの、体型や服装から見て、消えた裘(きゅう)家の娘・素雲(そうん)の可能性が高いという。罪のない人間を無残に殺したのは誰か。一連の事件の現場が、いずれも魯?(ろ・い)の軍営に近い――魯?と副将の蒋昭(しょう・しょう)の関与を疑い、彼らを操る真の首謀者がいると睨む周新(しゅう・しん)。そこで彼は、まず蒋昭を捕らえて魯?の反応を見ることに…。

  • 第33話
    第33話

    洪天寿(こう・てんじゅ)からの差し入れに仕込まれていたらしい毒によって、蒋昭(しょう・しょう)は命を落とした。誰の面会も許さないよう命じられていたにもかかわらず、情にほだされて洪天寿を獄へ招き入れてしまった配下の過ちに、怒り心頭の周新(しゅう・しん)。梁思遠(りょう・しえん)はそんな彼に対し、裘(きゅう)家の襲撃について糸を引いていた魯?(ろ・い)による口封じではないかという推測を口にし…。

  • 第34話
    第34話

    梁思遠(りょう・しえん)は、今すぐ魯?(ろ・い)に対する判決文を書くよう周新(しゅう・しん)に命じた。処分の理由は伝国璽の隠匿。しかし、伝国璽の空箱が軍営にあったというだけで謀反の意があると決めつけるのはあまりに性急である。再考をという訴えも却下され、せめて魯?を審問して供述を取ろうとする周新だったが、梁思遠はすぐにでも魯?を都へ護送すると譲らないのだった。同じ頃、思琪(しき)が意識を取り戻し…。

  • 第35話
    第35話

    魯?(ろ・い)を有罪とする判決は誤りだった。彼の釈放と、判決のやり直しを求める周新(しゅう・しん)。だが、梁思遠(りょう・しえん)は、今となっては判決の撤回は不可能だと、話を聞くどころか面会すら拒む始末。そんな八方塞がりの状況に落胆する周新(しゅう・しん)を、更に追い詰める出来事が。伝国璽の捜索と称し、魯?の屋敷に役人たちが乗り込んでいたのだ。己の判決が招いた事態を嘆いた周新は…。

  • 第36話
    第36話

    紀綱(き・こう)と周新(しゅう・しん)は密かに手を組んでいる。つまり自分たちは同志なのだ――思琪(しき)の話を真に受けた蕭雄(しょう・ゆう)は、倭寇の討伐から始まった墨水鎮での事件が、すべて紀綱の策であったと漏らした。酔って上機嫌になった彼は、思琪が言質を取るために芝居を打っていることにも気づかず、傅玉堂(ふ・ぎょくどう)事件や塩官鎮の事件の黒幕も紀綱なのだと、得意げに語ってみせ…。

  • 第37話
    第37話

    魯瑋(ろ・い)の書いた直訴状を永楽帝が鵜呑みにすれば、周新(しゅう・しん)もろとも窮地に陥る――。紀綱(き・こう)の脅しに、顔色を失う梁思遠(りょう・しえん)。事態を丸く収めるためには、魯瑋の判決を覆そうとしている周新を説得するしかない。しかし当の周新は、誤審が公となり己の名誉が傷つこうとも、たとえ黒幕の紀綱と刺し違えることになろうとも、真実を明らかにする覚悟を決めており…。

  • 第38話
    第38話

    蕭雄(しょう・ゆう)の供述、素雲(そうん)の訴状、陸淵(りく・えん)が遺した官塩横領を決定づける隠し帳簿――これまでの事件の裏で紀綱(き・こう)が暗躍していた数々の証拠を手にした周新(しゅう・しん)と梁思遠(りょう・しえん)は、そら恐ろしさに背筋が凍る思いだった。永楽帝から紀綱捕縛の聖旨を拝受するため、都へと急ぐ梁思遠。彼の乗る馬車が悪虎口の山道に差しかかった、その時…。

  • 第39話
    第39話

    梁思遠(りょう・しえん)の最期を目撃した江(こう)から、一部始終を聞いた思琪(しき)たち。紀綱(き・こう)の残忍さを改めて実感した一同は、このままでは周新(しゅう・しん)の身にも危険が及ぶのではと焦るのだった。同じ頃、紀綱は、梁思遠の葬儀に訪れた永楽帝を巧みに別室へ誘導すると、周新が自分のしでかした悪行をとぼけるつもりなのではと訴えた。梁思遠を謀殺したのが周新であるという紀綱の嘘を信じ込んでいる永楽帝は…。

  • 第40話
    第40話

    処刑が明日に迫った周新(しゅう・しん)は、紀綱(き・こう)と差し向かいで酒を酌み交わした。長い間続いた2人の争いは周新の死を持って幕引きとなる。己の勝利に酔いしれながら、滔々と昔話を語る紀綱。この先も野心と欲望の赴くままに悪事を重ねるであろう彼の言葉を制した周新は、法の網からは決して逃れられないと警告すると同時に、例え自分が死んでも、この勝負を引き継ぐ者が必ず現れると言い放つのだった…。

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