テッカマンブレードとスペースナイツの決死の戦いにより、一時の平和を取り戻した地球。だが、銀河の彼方から再び異星生物ラダムの大部隊が迫りつつあった。人類はラダムの技術を応用して自らの手でテッカマンの製造に成功し、三人の新たなテッカマンを含む新生スペースナイツを編成する。その三人目のテッカマンに任命された少女ユミは、子供の頃に出会った「白いテッカマン」への憧れを胸に、戦いの中で成長していく。
■キャスト
国府田マリ子
本多千恵子
置鮎龍太郎
高木渉
渡辺久美子
相澤正輝
林原めぐみ
森川智之
飯塚昭三
結城比呂
松本保典
横山智佐
■スタッフ
監督:殿勝秀樹
プロデューサー:内山秀二/岡崎恭子
脚本:川崎ヒロユキ
音楽:工藤崇
連合地球暦203年。ついに地球へ向けて総攻撃を開始したラダムに対抗するため、人類は自らの手でテッカマンを造り出すことに成功。アキをチーフとする新生スペースナイツの整備班に所属していた少女ユミは、三人の新テッカマンの最後の一人に選ばれる。しかし、頼りない彼女にナターシャ、ダービットら他のテッカマンは厳しい態度を取る。
テッカマンイーベルとなって訓練を重ね、戦士としての力を付け始めるユミ。彼女に冷たく当っていた仲間たちも、その努力と成長を認め打ち解ける。そんな折、異星人テッカマンが地球に襲来。迎え撃つユミたちであったが、敵にも感情があることを知り攻撃を躊躇してしまう。そこに、ペガスに乗る赤いテッカマンが現れた。
ラダムとの決戦が近づき、特別待機を命じられるユミたち。束の間の安息の日々を過ごす中、ユミは想い人である謎の男に基地内で再会。彼への想いを一層強くするのだが、アキがその恋人であると知りショックを受ける。ラダム艦隊が地球へと迫る中、自分の力を見せて彼を振り向かせようと、ユミは単独で宇宙へと飛び出してしまう。
正体不明のテッカマンと戦い、瀕死の重傷を負ったテッカマンブレード。伝説の男の敗北に動揺する新生スペースナイツの面々は、仇を討とうと意気込むのだが、アキはそれを制する。だが、ユミたちは命令に背き、敵を追って宇宙へと向かう。そして彼女らの前に、ブレードを倒した謎のテッカマン、デッドが立ちはだかった。
無敵であるはずのブレードの敗北は、アキへの想いを胸に秘めたダービットの心を激しく揺さぶる。基地を飛び出した彼は、以前出会った少年、デッド・エンドと再会。意気投合する二人であったが、彼こそがテッカマンデッドであることをダービットは知らなかった。全ては五年前、素体テッカマンの反乱事件「プラハの黒い9月」から始まったのだ。
突然、スペースナイツの基地から姿を消し、行方知れずとなったユミとDボウイ。そんな中、デッドはプラハに残されていたテックプラントを占拠。それを知った全世界の素体テッカマンたちは、暴動を起こしながらプラハへと集結しつつあった。「プラハの黒い9月」の再来を止めるため、ユミとDボウイを欠いたままスペースナイツは出撃する。