美人3姉妹怪盗今宵も華麗に参上!
喫茶店『キャッツ・アイ』を経営する美人三姉妹、泪・瞳・愛。
彼女たちの父は、幻の天才画家・ミケール=ハインツである。
その父が失踪した手ががりを求め、彼女たちは怪盗キャッツ・アイとなり、父の残した作品を盗み続けた。また、瞳の恋人で、キャッツを追う刑事・俊夫との駆引きを織り交ぜながら、美しき女猫たちは、華麗な盗みをはたらき続ける。
■キャスト
来生瞳:戸田恵子
来生泪:藤田淑子
来生愛:坂本千夏
内海俊夫:安原義人
課長:内海賢二
浅谷光子:榊原良子 他
■スタッフ
チーフ・ディレクター:こだま兼嗣
脚本:柏原寛司、宮下隼一、日暮裕司、他
演出・絵コンテ:児玉兼嗣、福富博、大賀俊二、奥脇雅晴、竹内啓雄、大頭桃太
作画監督・キャラクターデザイン:平山智
美術:水谷利春
音楽:大谷和夫
原作:北条司
キャッツがパリに滞在している間に、日本では偽キャッツが暗躍していた。それを知った瞳たちは急遽帰国。盗みのためには手段を選ばない偽キャッツ・カトリーヌと対決する。が、彼女の目的はキャッツを仲間に引き入れることだった。卑怯な手段で脅迫してくるカトリーヌに、キャッツはどう反撃するのか!?
泪はホステスに化け、横浜の暴力団のボス・前島に接近。目的は、彼が持つ絵画だった。前島に誘われ、邸内に入り込んだ泪だったが、探索中に発見されて辛くも脱出。あとは展覧会に展示された絵画を狙うしかない。暴力団が警護する会場から絵画を奪うために泪が立てた大胆不敵な作戦とは?
キャッツは絵画を奪って逃走中、火事から子供を救い出した。彼女たちが人命を尊重することを知ったミスターシェルは、幼稚園児20人を誘拐。キャッツに絵画2枚の奪取と園児との交換を持ちかけて来た。瞳たちは園児を救うため、ミスターシェルが乗る列車を襲撃する。
絵画を奪うため、美術館に侵入した瞳。ところが、隠し部屋に潜んでいた俊夫に顔を見られてしまった!大ピンチのその時、愛が機転を利かせ俊夫を殴り失神させる。その後、美術館そっくりに作った部屋に搬送。侵入前の状況を作り、俊夫にあれは夢だったと思い込ませようと計画する。
本庁特命課のエリート警視・氷室は、キャッツ逮捕のためには手段を選ばない男だった。偽の強盗団を仕立て、彼らが奪った絵画を狙って現れた瞳を密室に監禁。ところが、課長も一緒に閉じ込められてしまう。2人では密室の空気が足りず、窒息死を待つばかり。だが、氷室は密室の扉を開けようとはしない。2人の死は刻一刻と近づく。
瞳たちが絵画を奪って帰宅すると、店の前で俊夫が待っていた。ボーナスを盗まれ、家賃が払えずにアパートを追い出されたのだという。仕方なく居候させるが、女3人の生活に男が入り込んだために大混乱。しかも、その夜、泥棒が入り、奪った絵画まで盗まれてしまう。空き巣107号の仕業だと見当をつけたキャッツは、彼の足取りを追う。
いまだに俊夫が居候を続けているため、美術品の奪取計画を練ることもままならない瞳たち。なんとか俊夫を追い出そうと、お色気作戦を展開。だが、鈍感な俊夫には、あまり効果がない。そのうち、泪の過激な挑発に瞳の怒りが爆発! ついに泪と瞳は激しい姉妹ゲンカを始めるのだが……。
世界的な慈善団体ABC財団がキャッツに絵画を奪われる。会長のコネリーは、日本政府に責任があると非難し、帰国の際のチャーター機を要求。ところが、絵画も会長も偽物だった。すべては、国際的窃盗団が盗品をアメリカに持ち出すための罠だったのだ。本物の会長を救出したキャッツは、絵画を奪い返すため、チャーター機を舞台に作戦を開始する。
悪徳事業家の小針からダイヤの原石を奪ったキャッツは、俊夫に追われ、パトカーのバンパーに隠す。ところが、どのパトカーかわからなくなってしまう。判明したのは、当のパトカーで俊夫と瞳がデートに出かけた後。しかも、そのパトカーを暴走族の明に奪われる。警察とキャッツ、そして小針が三つ巴になって明の行方を追う。
キャッツが狙っていた絵画を盗み出した怪盗28号こと森崎が警察に逮捕された。だが、絵画の行方はわからない。キャッツは絵画を奪うため、森崎を救出。マフィアになりすまし売買交渉を進めようとするが、森崎は偽マフィアだと見抜く。瞳は仲間を裏切ったふりをして森崎と共に逃亡。2人の危険なゲームが始まった!
40年前、ハインツに絵を教えたという老人ハンスが店を訪れ、ハインツの絵をラベルに使ったワインがオークションに出品されると告げる。見事ワインを奪取するキャッツ。だが、そのワインはハンスに奪われてしまう。彼は第3帝国の復興をもくろむ元ナチス秘密警察で、ラベルの裏には強力な毒ガスの化学式が秘められていたのだった。ワインを取り戻すため、キャッツはハンスの乗る豪華客船に潜入する。
キャッツの奪った絵画が、高値で持ち主に買い戻された。俊夫の話に驚く瞳たち。確かに、その絵は保管場所からなくなっていた。しかも、持ち出した犯人は愛だった。彼女は何者かにマインドコントロールされていたのだ。泪と瞳は、愛に送られてくるプロモーションビデオに仕掛けがあると見抜き、送り主を追う!
キャッツは絵画を狙って村川邸に侵入するが、絵画は村川の娘・緑によって先に持ち出されていた。愛は家出娘を装って、緑に接近。仲良くなった緑は、愛を自分のアパートに連れて行く。ところが、村川が雇った探偵・沢田が、緑の留守に絵画を奪ってしまう。愛に裏切られたと思い込んだ緑は、不良仲間を使って彼女を痛めつけるが……。
キャッツが狙っていた宝石が、強盗団に先に奪われてしまった。それを奪い返すため、瞳は宝石カット師になりすまし、強盗団に潜入。ところが、俊夫も取り引き相手に変装して潜入してきた。2人が顔を合わせれば、瞳の正体がバレてしまう!
教会のマリア像を奪うという予告状がキャッツから届いた。そこで、俊夫は瞳とニセの結婚式を挙げて、キャッツを待ち伏せする計画を立てる。さらに、泪と愛も出席することに。これでは、結婚式の最中にマリア像を奪うのは不可能だと思われたが……。
狙った絵画の下見に長谷部画廊を訪れた瞳と愛。そこで瞳と出会い、その美しさに魅せられた画廊のオーナー・長谷部は、彼女を食事に誘う。だが、この男の正体は美人ばかりを誘拐する美人コレクターだった。長谷部によって、画廊の金庫室に閉じ込められた瞳。金庫内の空気は刻々となくなっていく!
気球で逃走中にアメリカの駆逐艦に不時着した瞳。この甲板上で、突然催眠ガスに取り巻かれ、意識を失ってしまう。気がついたとき、艦からは大量の武器・弾薬が強奪され、瞳の宝石もなくなっていた。瞳は、水兵のマックが艦内に連れ込んでいた女性・キャシーが怪しいと睨み、共に捜索を始める。
怪盗・冬の蛍による宝石盗難事件が続発。そんなとき、瞳と俊夫は、課長が結城玉青という美人とデートしているのを目撃する。冬の蛍に捜査情報が洩れていると考えた瞳は、玉青を疑う。俊夫と課長のため、キャッツは玉青にトリックをしかけ、その正体を暴くことにした。
犬鳴署では、キャッツ逮捕の作戦立案をコンピュータに任せることになった。それを知ったキャッツは、事前に作戦を入手する計画を立てる。瞳は俊夫をうまく乗せ、端末の前にたどり着く。だが、データを引き出すためには、課長と浅谷からパスワードを聞き出す必要があった。そこで、愛と泪が行動を開始する!
藤咲財閥の御曹司・文也が愛のクラスに転校してきた。キャッツは、彼が父から相続した名器のバイオリンを狙う。鼻持ちならない態度の文也に仕返しできると、大乗り気の愛。だが、実際に話してみると、意外な面が見えてきて、愛は次第に好意を抱き始める。
絵画を狙って、ある屋敷に侵入したキャッツ。だが、絵画は先に奪われ、屋敷の主人も殺されていた。調査の結果、この事件の黒幕は代議士の矢崎だと判明。そして、絵画を国会議事堂の中に隠していた。キャッツは、国会議事堂の厳重な警備に挑戦するため行動を開始する!
瞳は情報屋に化け、俊夫にキャッツの犯行情報をリークする。実は、次のターゲットが要塞のような屋敷の中にあるため、俊夫を利用して、絵画を屋敷の外に持ち出させる作戦だった。ところが、計算外の事態が発生。瞳が化けた情報屋の女性に、俊夫が恋をしてしまった!
キャッツの狙った絵画はニセモノだった。すりかえたのは画家志望の水上という青年だと推理し、それを確かめるために泪はあとをつける。だが、その水上が泪に絵のモデルを依頼。最初は戸惑っていた泪だが、彼にどんどん引かれていく自分を感じていた。そして、ついに水上からプロポーズが。果たして、泪の決断は?
犬鳴署がたまたま逮捕した男は、俊夫そっくりの殺し屋だった。しかも、依頼人はヘロイン取り引きの容疑がかかっている組織のボス。そこで俊夫は殺し屋になりすまし、標的のボスに近づく作戦を立てた。だが殺し屋はなんとキャッツの暗殺を依頼されていた。俊夫はボスの信用を得るため、瞳たちにキャッツを演じ、殺されたふりをして欲しいと頼み込む。おかげで、本物のキャッツがニセモノを演じるというややこしい状況に……。
キュートだが、どこか抜けたところのある新米婦警・美由紀は、たまたま銀行強盗を逮捕した俊夫のカッコよさに惚れ込み、勝手に恋人宣言する。その頃、瞳は豪華客船に積まれた絵画を奪うため、オーナーの息子・古賀に気があるふりをして接近し、船上パーティに参加していた。ところが、警備にやって来た俊夫と鉢合わせ。しかも美由紀が一緒だったことから、瞳と俊夫は、互いの状況を誤解して、激しい嫉妬の火花を散らす!
狙っていたダイヤを奪った瞳たちは、逃走中に追い詰められ、学校に逃げ込む。そこで見つけたアメフトのボールの中にダイヤを隠して、その場を切り抜けた。だが、翌日、そのボールは犬鳴署対犬鳴町内会のアメフトの試合に使用されていた。ダイヤを取り戻すため、瞳たちも試合に参加する。が、なかなか取り出すチャンスがない。さらに、そのことに気づいたダイヤの持ち主と犬鳴署の面々までが試合に乗り込んできて、大混乱に!
いまだにキャッツを逮捕できない犬鳴署捜査三課の面々は、それを理由に左遷させられてしまう。しかも、新任課長の村上はエリート意識をむき出しにした嫌なやつだった。俊夫、課長、浅谷の3人は、村上を見返すため、キャッツを自分たちの手で逮捕しようと、勝手に予告現場へ乗り込む。そのため、村上の警備計画は次々に破綻をきたしていった!
瞳との久々のデートの日、俊夫が子供を背負って現れた。アパートの隣室に住む主婦から、息子の勇一を預かってくれと頼まれたのだという。ところが、キャッツからの予告状が届き、俊夫はデートを中止して現場に向かってしまう。強引に勇一を預けられた瞳たちは、仕方なく子供の面倒を見ながら仕事に取りかかろうとするのだが……。
俊夫は、大財閥の創設者である老夫婦ジャックとベティの護衛を担当することになった。その2人の指輪こそがキャッツの次のターゲットだった。そこで、瞳たちは、俊夫に協力して2人の世話をするふりをして指輪を狙う。ところが、キャッツを名乗る者がジャックを誘拐し、指輪との交換を要求してきた。ぬれぎぬを晴らすため、キャッツはジャックの救出に向かう!
キャッツは、飛行船上で行われるパーティーで絵画を狙う計画を立てた。その日、瞳と俊夫はデートの約束をしていたが、なんと俊夫のほうから先にキャンセルしてくる。俊夫の態度に不信感を抱きながらも、パーティーに参加した瞳は、そこで俊夫の姿を発見。キャンセルが極秘捜査のためだったことを知り、安心した瞳は正体を隠したまま、俊夫にダンスを申し込む。仕事前のわずかな時間、2人に安らぎの時が訪れた。
キャッツの狙う首飾りが、レオタードコンテストの賞品になった。そこで瞳たちは「優勝すれば合法的に入手できる」と張り切ってコンテストに参加する。ところが、瞳たちにライバル意識を燃やす浅谷も普段の慎ましやかさをかなぐり捨てて参加。生まれて初めてのレオタード姿に戸惑いつつも、果敢に挑戦してくる。
盗品の隠し場所を明かさぬまま服役していた坂井という泥棒が出所してきた。瞳は坂井に接近し、隠し場所を探り出そうとする。実は、キャッツの狙っている絵画が、その盗品の中に含まれていたのだ。だが、坂井のかつての仲間も盗品を狙って、坂井をつけ回す。そして、ついにその場所が明らかになった。なんと、そこは犬鳴署の地下だった!
ターゲットの宝石が展示されている宝石博覧会の会場を下見するため、瞳が男装でやって来た。ところが、警備についていた浅谷と不良少女の明子が、この男装の瞳に一目惚れしてしまう。愛の後輩の明子は、愛が男装の瞳と一緒にいるところを目撃し、何者なのかと迫る。困った愛は、姉の泪がつき合っている人だと答えたため、事態はさらにややこしい方向に……。
かつて泥棒に盗まれたハインツコレクションの行方を、サイパンでダイビングのインストラクターをしている山本という男が知っているという情報が入る。そこで、瞳たちはサイパンに向かい、山本に接近する。だが、謎の男たちもこの盗品の行方を追っていた。そして、瞳が男たちに襲われ、誘拐されてしまう!
キャッツは、黒岩画廊に展示されているハインツの絵を狙う。だが、その絵は偽物で、本物は黒岩が個人的に秘匿していた。そこで、泪は絵のありかを突き止めるための作戦を立てる。その第1歩が、あえて監視カメラに姿をさらすことだった。黒岩はそのビデオをテレビ局に持ち込み、ニュースショーの中で画像を解析しようとする。このままでは、キャッツの正体がテレビで放送されてしまう。果たして、泪の計画とは……?
平山美術館の館長は、館内にさまざまな防犯設備を仕掛け、侵入した泥棒を捕まえるのを趣味にしていた。キャッツの次のターゲットは、この平山美術館の宝石だった。予告状を受け取った俊夫は、館長に対抗意識を燃やし、自分の手で捕らえようと張り切って警護にあたる。レーザービームと落とし穴によって厳重に守られた宝石を、キャッツはいかにして奪うのか!?
愛が脚本・演出を担当する芝居が文化祭で上演されることになった。それはキャッツを主人公とした物語で、瞳や泪、俊夫たちも出演することに。泪はターゲットの宝石を持つ黒川夫人が演劇部の出身であることに目をつけ、彼女も芝居に出演させて、ダイヤを奪う計画を立てる。その芝居では、キャッツの正体がついに明らかになり、俊夫が瞳を逮捕するという展開になるのだが……。