金持ちになりたい!成功したい!自分を変えたい!…漠然と夢見るばかりで努力もせず、現実に不満を抱える26歳のダメ営業マン・耕平(小栗旬)。そんな彼の前に、象の姿をした関西弁の奇妙な神様・ガネーシャ(古田新太)が現れた。「自分を変えたいんやろ?ワシが教えたる」。ガネーシャのいうまま契約を交わすが…
人もうらやむ幸せな結婚を夢見る派遣社員の星野あすか。25歳の誕生日、あすかは交際中の広告代理店社員、坂東剛から別の女性と結婚すると告げられる。その夜、自宅マンションが火事になり、あすかはボロアパートへ引っ越し。そこで関西弁の自称神様・ガネーシャと出会う。
会社の同僚、ルナに合コンに誘われたあすかは、相手が社長やテレビ局に勤める東大の同級生だと知った途端に浮かれまくる。そんなあすかに対し、自分は神様界の合コン王子だと豪語するガネーシャ。あすかは合コン必勝法を教えて欲しいと頼み込み、ガネーシャは『合コンでボディタッチする』という課題を与える。
ガネーシャから『合コンで黙る』という課題を出されたあすか。あすかは課題を守るが、失敗を繰り返して合コンは台無しに。あすかは何度もトイレに駆け込み、ガネーシャらに相談する。そして合コン終盤、ようやくガネーシャはあすかに会話の許可を出し、『合コンで全員を好きになる』という次の課題を与える。
ガネーシャから「この世で一番興味のない異性とデートする」という課題を与えられたあすかは、仕方なく田島部長と食事をする。疲れきったあすかはその直後、近藤からデートに誘われ有頂天。しかし、ガネーシャから嘘をつくと胸が苦しくなる腕時計をはめられてしまう。
いい女になりたいと言うあすかにガネーシャが出した課題は「悪女になる」。ガネーシャから「本能のままに行動せえ」と言われたあすかは、会社で部長に注意をしたり、同僚の不倫をバラしたり。そのせいで人間関係は悪化し、疲労困ぱいの中、何故かスッキリした気分でいることに気付くあすかは、本当の自分がわからなくなる。
ガネーシャが突如変身したブラックガネーシャは「ゼロから一歩踏み出すには劇薬が必要」と言う。その劇薬とは、嫉妬、さげすみ、憎しみ、恨み…。そしてあすかに出された課題は「人の不幸を想像する」。ガネーシャから渡された“ですノート”によって自分の中にある悪の心を思い知らされ、そんな自分が嫌になる。
網田の機嫌を損ねたことで会社に来なくていいと言われ、ドン底のあすかへの課題は「人を笑わせる」。ガネーシャが勝手に送ったメールで、同僚たちがあすかを心配して家にかけつけてくるが、あすかが課題を実行してから回りすることでその場は最悪の空気に。しかし、笑いで空気を変えようとするあすかの気持ちが伝わり…。
近藤からプロポーズされ、仕事にも復帰したあすかに、ガネーシャが出した課題は「持っている服を全部捨てる」。しかし、どうしても捨てたくないあすかはイライラ、会社では相変わらず網田と衝突する。さらにあすかの前に、ガネーシャが呼んだ切捨て名人・織田信長が登場し大騒ぎ。
網田が作るCMに主演してほしいと頼まれたあすかはご機嫌。ガネーシャからの「人をサポートする」という課題にピンとこないままCM撮影に参加。ところが、意味のわからない注文ばかりつけるクライアントに我慢ができなくなった網田が、仕事を降りると宣言。そこで課題を思い出したあすかは網田を引きとめる。
「男になる」という課題で、ガネーシャに食べさせられたモツ煮の力により心が男になったあすかは、仕事帰りに男好きのする人気お天気リポーターのチョコたんと出会い食事に誘う。男あすかはチョコたんに夢中になるあまり、ついカッコつけようとし、1万円を渡して彼女をタクシーで帰らせてしまう。
恋愛に直結する究極課題「楽器をやる」。ガネーシャから“ジミヘンくん”にも貸さなかったギターを渡され、あすかはギターコンテストに出場することに。自称“荻窪のクラプトン”網田を部屋に呼んでギターを教えてもらっていると近藤が花束を抱え訪れ、あすかは近藤から皆の前で「どうしようもなく好きです」と告白される。
「好きな人にイタズラをする」というガネーシャの課題に、彼女がいる網田への複雑な思いを抱えながらもイタズラを仕掛けるあすか。案の定、網田を怒らせてしまうが、ガネーシャはそれを失敗と思うなと言い、今度はイタズラに愛を込めた「サプライズする」という課題を出す。偶然網田の誕生日が明日だと知ったあすかは…。
あすかの前から消えていなくなる時が近づいてきたガネーシャに、今度はなんとあすかが課題を出すという。掟破りの“課題返し”は、ガネーシャが課題をこなすまでは消えていなくならないようにとの理由からだった。ガネーシャがいなくなることが不安で、自分の成長が実感できないあすかは、もっと課題を出してほしいと頼む。