キン肉マンたち正義超人の活躍で平和な日々を取り戻した地球に、ふたたび悪行超人たちが攻めてきた。かつて活躍した伝説超人たちが、これを阻止すべく立ち向かうが、若く鍛え上げられた新世代の悪行超人たちに惨敗を喫してしまう。そこで伝説超人たちは、新世代の正義超人を育てるため、正義超人育成施設・ヘラクレス・ファクトリーを再開することを決める。
かくして、各地から呼び寄せられる若き正義超人たち。その中には、往年の英雄であるキン肉マンの息子・キン肉万太郎もいた。父親と同じくドジでオッチョコチョイでありながら、熱き友情と正義の魂を持つ万太郎は、地獄の特訓を耐え抜いてヘラクレス・ファクトリーを無事に卒業、地球防衛の任務に就く。ふたたび始まった悪行超人との激闘をくぐり抜け、万太郎はキン肉マンⅡ世として成長してゆく!
大ヒットした前作『キン肉マン』の数十年後を描いた続編。本作から登場する新世代超人の活躍はもちろん、前作で活躍した懐かしの超人たちの勇姿も見逃せない。前作以上に緻密になった実在のプロレス技から、現実の人間には不可能な超人ならではの必殺技まで、魅力的な技の数々も物語の展開を盛り上げている。
■キャスト
キン肉万太郎:小野坂昌也
ミート:吉田小南美
ロビンマスク:郷里大輔
ラーメンマン:小野健一
バッファローマン:乃村健次
ブラッド・キラー:若本規夫
テリー・ザ・キッド:森川智之
セイウチマン:山崎たくみ
ガゼルマン:増谷康紀
キン肉マン:古川登志夫
アポロマン:佐藤浩之
テリーマン:田中秀幸
少年キッド:古竹範子
アナコンダ:稲田徹
ビビンバ:高木早苗
リキシマン:佐藤浩之
サムウ:稲田徹
ジェロニモ:大場真人
テルテルボーイ:西村朋紘
ケビンマスク:置鮎龍太郎
吉貝アナ:大場真人
中野さん:龍田直樹
ナレーション:大場真人
■スタッフ
原作:ゆでたまご
プロデューサー:五島尚武、木村京太郎、鷲尾天
製作担当:本間修
シリーズディレクター:小村敏明
キャラクターデザイン:佐藤正樹
総作画監督:袴田裕二
美術監督:山口昌恭
色彩設計:沢田豊二
編集:後藤正浩
録音:池上信照
音楽:渡部チェル
キン肉マンの活躍で平和になった地球に、悪行超人が侵略を開始した。立ち向かう伝説超人(レジェンド)だったが、新世代の悪行超人たちは若く鍛え上げられていた。惨敗した伝説超人たちは、自分たちも若き正義超人を育てようと思い立つ。彼らが最初に白羽の矢を立てたのは、キン肉マンの息子・万太郎だった!
火事場のクソ力に目覚め、キン肉バスターを放った万太郎は、自分自身に秘められた力に驚く。その万太郎の前に、若き正義超人を鍛え上げる訓練学校・ヘラクレスファクトリーへと向かう宇宙船が現れた。乗り込んだ万太郎に、テリーマンの息子テリー・ザ・キッドだけは憎悪の目を向けていて…。
ヘラクレスファクトリーでの特訓は厳しく、若き正義超人たちは次々に脱落してしまう。卒業を迎えられたのは、わずか20名だけ。その中には、万太郎やキッドも含まれていた。喜ぶ新世代正義超人たちだったが、まだ卒業試験が残されている。ニュー・ジェネレーションを名乗るには、伝説超人と戦って勝たねばならないのだ!
万太郎の対戦相手は、父親のキン肉マンだった。周囲は運命の皮肉を感じるが、当の万太郎は余裕たっぷり。彼はキン肉マンのことを、ドジで間抜けな父親としか見ていなかったのだ。かつての激闘を知らない万太郎は、父親はインチキで勝ち続けたとまで言う始末。だが、キン肉マンの技術は年老いても衰えてはいなかった!
地球に派遣されたものの、万太郎の担当は美波里公園の中だけ。東京担当のガゼルマンからは、公園の外には一歩も出るなと言われてしまう。くさっていた万太郎は、ロビンマスクの息子・ケビンマスクと出会う。正義超人とは思えない異様な雰囲気のケビンに、ミートは不安を隠せない。後日、彼の予感は的中する。
万太郎は、悪行超人軍団d・M・p(デーモン・プラント)の刺客第1号・テルテルボーイと戦うことになった。ミートのアドバイスで序盤は有利に試合を進めるが、テルテルボーイが電話をかけた瞬間、状況は一変する。テルテルボーイには対戦相手の苦手とする人物に電話をかけ、その人物になりすます必殺技があったのだ!
トラウマボイスの必殺技で万太郎を追い詰めたテルテルボーイは、とどめを刺すにふさわしい人物を用意した。万太郎の父親・キン肉マンだ。だが、父親を甘く見ている万太郎にとって、キン肉マンはもっともくみしやすい相手。予想を裏切られたテルテルボーイは、一気に劣勢に追い込まれる。しかし、油断した万太郎は…。
万太郎はテルテルボーイとのデビュー戦に何とか勝利。だが、d・M・pの二番手MAXマンが、間髪入れず挑戦してきた。負傷している万太郎は、すぐに戦える状態ではない。そこでセイウチンが、代わりにリングに上がることになる。隠れた実力者のセイウチンは優勢に試合を進めていたが、MAXマンは卑怯な手段で逆襲する!
MAXマンは、かつてキン肉マンに敗れたスニゲーターの孫だった。一族の恨みを背負って戦うMAXマンの迫力に、万太郎とミートは恐れをなしてしまう。もはやこれまでとリングに倒れる万太郎に、MAXマンは勝利を確信。だが、MAXマンはあまりにもスニーカーになりきっていた。それに気付いた万太郎は…。
万太郎が戦っている間に、d・M・pの別働隊が大阪を襲った。指揮するのは、キン肉マンと戦った悪魔六騎士のひとり・サンシャインだ。サンシャインが育てたふたりの悪魔超人・ナイトメアと戦うために、万太郎とミートは大阪に向かう。早めに着いた万太郎たちは、大阪名物を味わうために串揚げ屋に入るが…。
ついに新世代超人とナイトメアズの試合が始まった。新世代超人の一番手・キッドの相手は、ナイトメアズのナンバー1ことレックスキングだ。サンシャインが提案した特別処置によって、万太郎がレフリーを務めることに。生真面目でおだてに乗りやすい万太郎は、キッドに不利な判定を続けてしまう!
キッドはレックスキングとの戦いを有利に進めながら、サンシャインの策略に惑わされて何度も勝機を逸してしまう。だが、戦いを続けるうちにどうにか冷静さを取り戻し、反撃開始。するとサンシャインは、レフリーとしてマットに上げた万太郎に攻撃を始める。そうすることで、キッドの精神を乱そうというのだ!
レックスキングが倒れると、もうひとりのナイトメアズが姿を現した。その名はチェックメイト。丁寧な言葉遣いと裏腹に、恐るべき力を秘めた悪魔超人だ。チェックメイトから試合を挑まれた万太郎は、恐れをなして逃げ出してしまう。だが、テレビで行われていた人気投票の結果を見ると、心境に変化が生じ…。
珍しく快調な試合運びを見せる万太郎だったが、チェックメイトはまるでダメージを受けていなかった。彼には「痛い」「苦しい」などのネガティブな感情が、一切存在しないのだ。形勢は一転、チェックメイトが圧倒的な有利となり、必殺技のチェス・ピース・チェンジに万太郎は苦しめられる。だが…。
チェックメイトの猛攻になすすべもなく、マットに沈む万太郎。正義超人への積年の恨みを晴らせると、サンシャインは歓喜の涙を流す。だが、好機を前にチェックメイトは動きを止める。そして、正義超人に敗れたのは悪魔超人が弱いからだと言い放ち、サンシャインに反逆の一撃を浴びせる!
今まで無傷だったチェックメイトの肉体に、突如として異変が生じる。蓄積したダメージが現れ始めたのだ。精神的には攻撃を感じなくても、物理的には少しずつ負荷を受けていた。認めようとしないチェックメイトは、最後の勝負に打って出る。その時、ピンチの万太郎に、代々受け継がれてきた伝説の力が現れた!
d・M・pが崩壊し、悪行超人たちは姿を消した。こうして地球にひと時の平和が訪れる。万太郎、キッド、ガゼルマン、セイウチンの4人は、平和な日々を満喫し過ぎている様子。訓練もせずに遊び呆けている。そんな時、万太郎は偶然、街で凛子と出会う。ミートと一緒に家を訪ねると、そこには思いがけない人物がいた。
地球の人々が平和な日々を満喫していた頃、ヘラクレス・ファクトリーでは、新たな卒業生・ジェネレーションEX(エクセレント)が誕生していた。本来なら新世代超人の代役だが、委員長は万太郎たち4人が遊び呆けていることに怒り、彼らと一期生との入れ替えを、独断で決定しようとする。
一期生と二期生の入れ替え戦が始まった。第一試合は、セイウチン対クリオネマンと、ガゼルマン対ジェイドの同時進行だ。華麗な動きを見せるクリオネマンだが、セイウチンのパワーとテクニックに押され気味。一方のガゼルマンは、訓練を怠っていたことから、スタミナ切れを起こしてしまう。
伝説超人・ブロッケンJr.の必殺技である「ベルリンの赤い雨」で、ジェイドはガゼルマンを粉砕した。その頃、Bブロックでは、セイウチンがゼリーのような体のクリオネマンに苦戦していた。クリオネマンは海水で満たされた自らの体内に、セイウチンを取り込んでしまう。絶体絶命と思われた、その時…。
観客を救うために攻撃を受け、ボロボロになったセイウチンは、クリオネマンの体内に閉じ込められてしまう。息もできず苦しむセイウチンに、容赦ない攻撃を加え、クリオネマンは勝利をおさめる。あまりにも非情なやり方に密かに闘志を燃やす万太郎は、キッドと共に、仲間の仇を討つためにリングに上がる。
デッドシグナルのトラフィックサインに、追い詰められてゆく万太郎。交通ルールに厳しいデッドシグナルに、万太郎はペンキでマットに交通標識を書くという奇策で対抗する。書かれた標識の通りに行動してしまうデッドシグナル。調子に乗る万太郎だったが、頼りのペンキが底をついてしまい…。
入れ替え戦の最終試合は、キッド対スカーフェイスの戦いだ。駆けつけた万太郎たちが見たのは、下馬評では絶対有利と言われながら苦戦するキッドの姿だった。規格外のパワーを持つスカーフェイスは、セオリーを無視しているにも関わらず、圧倒的優位のまま試合を進める。キッドは何とか反撃を試みるが…。
入れ替え戦一回戦を勝ち抜いた4人による、準決勝前のセレモニーが始まった。一期生でただひとり残った万太郎は、強者ぞろいの二期生に逃げ腰だ。ジェイドの姿は会場になく、その代わり、伝説超人のブロッケンJr.が現れる。ジェイドとの関係を尋ねられたブロッケンJr.は、ある過去について話し始める。
重傷を負い、生死の境をさまよう一期生の姿を見て、万太郎はいつも以上に闘志をみなぎらせる。勢いに押されるクリオネマンだったが、海上デスマッチという自分に有利な試合形式を生かして、万太郎をリング外の海へと叩き落とす。泳げない万太郎は、ただもがくことしか出来ない。絶体絶命のピンチを救ったのは…?
万太郎の反撃が始まった。対するクリオネマンは、冷気で周りの海ごと万太郎を凍らせるという荒業に出る。またしてもクリオネマンの体内に閉じ込められた万太郎は、ダメージの蓄積もあり、次第に意識を失ってゆく。だが、微かに聞こえてきた一期生たちの声援が、闘う魂をよみがえらせる!
準決勝の第二試合は、ジェイド対スカーフェイスという2期生同士の戦いだ。考え方がまるで異なる両者は、試合前から激しい火花を散らしている。試合直前、スカーフェイスはジェイドにデスマッチを要求してきた。挑発に乗ったジェイドだったが、マットをコンクリートに変えた瞬間、ブロッケンJr.の表情が一変する。
トラウマから立ち直ったブロッケンJr.のアドバイスによって、ジェイドも復活。一転して猛攻を開始する。それでも余裕を見せるスカーフェイスは、ウソの情報を与えてジェイドとブロッケンJr.の関係を断ち切る。そして怒りに我を忘れて攻撃が単調になったジェイドを捕らえると、命綱とも言うべき右腕を破壊する!
決勝戦も近いある晩、万太郎たち1期生の前にスカーフェイスが現れる。試合前の万太郎を気遣い、セイウチンとガゼルマンがスカーフェイスに挑むが、返り討ちにあって倒れてしまう。スカーフェイスの思惑通り、意気消沈する万太郎。しかし凛子の思わぬ一言が、万太郎にふたたび闘志をみなぎらせる!
序盤から速攻をかける万太郎だったが、スカーフェイスのパワーの前には通用しない。圧倒的な力の差を前に、万太郎はマットに横たわり、戦意を喪失してしまう。容赦なく攻撃を仕掛けるスカーフェイス。だが、これは万太郎の仕掛けた罠だった。万太郎は一気に、スカーフェイスをキン肉バスターの体勢にとらえる!
ケビンマスクの告白により、スカーフェイスの正体が暴かれる。彼こそ悪行超人マルスだったのだ。しかし委員長は試合続行を宣言。本性を現したスカーフェイスは、気絶した万太郎に容赦なくとどめを刺しにかかる。だが、意識のないまま、万太郎は攻撃をかわす。それは、ジェイドのドクロの記章が起こした奇跡だった。
スカーフェイスの猛攻にさらされる万太郎だが、キン肉バスターに変わる新必殺技のビジョンを次第につかみつつあった。だが、度重なるチャンスも生かすことが出来ず、新必殺技も不発に終わってしまう。そして、スカーフェイスの必殺技・アルティメットスカーバスターの体勢に固められてしまい…。
キン肉星に呼び出された万太郎は、長老たちから忠告を受ける。今までのように相手の攻撃を受けながら戦っていては、近い将来、体がボロボロになってしまうというのだ。そこでキン肉族が持つ火事場のクソ力を強化するべく、万太郎は3人の超人と戦うことになる。その3人とは…。
フォーク・ザ・ジャイアントとの戦いは、監獄デスマッチの形式で、お互いの持つランタンを手に入れて勝利を宣言するというもの。巨体のフォークに苦戦する万太郎だったが、犠牲になった人たちのことを思うと、いつも以上に闘争心が燃え上がる。思わぬ人物も試合を観に訪れていて…。
フォークとの戦いに勝利した万太郎は、火事場のクソ力を構成する三大要素のうち、「寛容」を手に入れる。次なるノーリスペクトの挑戦を受けて、京都へとやって来た万太郎。対戦相手ハンゾウの前に現れたのは、伝説超人のザ・ニンジャだった。ニンジャにとってハンゾウは、許すことのできない仇敵だったのだ。
ザ・ニンジャが死んでゆく姿を見た万太郎は、恐怖のあまり試合を放棄して閉じこもってしまう。だが、霊体となったザ・ニンジャの励ましで万太郎は恐怖を振り払い、形見の襟巻きを身につけてリングに向かう。そしてハンゾウに対峙した万太郎は、マットを畳にした畳リングデスマッチを申し込む。
ハンゾウにリングのロープをすべて切られ、万太郎は必殺技であるマッスルミレニアムを封じられてしまう。そのうえ、ハンゾウに必殺技の傀儡人形を使われ、完全に戦意を喪失してしまう。ハンゾウに顔を奪われるところを無意識のフェイスフラッシュで防いだものの、リング下の奈落に突き落とされ…。
3人目のノーリスペクトに呼ばれ、万太郎たちがやって来たのは沖縄のビーチだった。万太郎たちはレジャー気分で遊びだすが、恐るべき罠が用意されていた。突如として現れた最後のノーリスペクト、ボーン・コールドに、ミンチが連れ去られてしまったのだ。しかもボーンの用意したリングのマットは、石で作られていた!
万太郎はミートのアドバイスでピンチを脱出。それを見たボーンは、ミートの頭脳を封じるため、人質にしたミンチを殺されたくなければアドバイスをやめるよう脅迫する。ミンチの命を救うべきか? 万太郎の危機を救うべきか? 思い悩み、パニックに陥るミート。そんな彼を、ミンチが叱咤する。
ミンチは死んだと思われていた、ミートの実の父親だった。父の死を目の当たりにしたミートは泣き崩れ、万太郎のセコンド役を放棄してしまう。万太郎の危機を救おうと、代わってアドバイスを送るのは、キッドとチェックメイト。一方、ミンチの遺体から放れようとしないミートの前には、思いがけない人物が現れる。
ハラボテが宇宙超人委員会の委員長を辞職。後任は息子のイケメンが勤めることになった。イケメンは超人委員会の復権のため、長年開かれていなかった超人ワールドグランプリの開催を決める。知らせを聞いたキッドたちは、国内予選に参加するため帰国していった。万太郎だけは、全く興味を示さずにいたが…。
万太郎は、超人ワールドグランプリ日本代表を決める決勝戦に飛び入り参加することになった。対戦相手は農村マンだ。火事場のクソ力チャレンジを勝ち抜いたことから、余裕を見せる万太郎。だが、農村マンは病気の家族のために戦う、ハングリー精神の塊のような超人だった。凄まじい気迫に、万太郎は追い詰められてゆく。
ついに開幕した超人ワールドグランプリ。華やかな入場行進も終わり、第一次予選がスタートする。競技内容は、何と「あっちむいてホイ」だった。万太郎の対戦相手として現れたのは、かつて二度も超人ワールドグランプリ初戦でキン肉マンに敗れたカニベース。キン肉王家への雪辱に燃えるカニベースだったが…。
キッドとジェイドは、第二次予選「ビーチフラッグスでイエイ」の最終組で激突することになった。優勝候補同士の激突に盛り上がる観客は、二人に惜しみない大声援を送る。いよいよ始まった戦いは、全くの互角。だが、キッドは子供が海で溺れているのを目にする。皆は競技に夢中で、誰ひとりとして気付いていない!
予選が終了し、決勝トーナメントに出場する12人が決まった。組み合わせ抽選会が行われている会場に、突如、万太郎と同じ格好をした6人の超人が乱入してくる。6人は凛子とたまきと恵子を人質に取り、最凶悪行超人軍を名乗って正義超人に宣戦布告してくる。そうして人質の命を賭けた試合が、富士の樹海で始まった!
正義超人軍の先鋒は、キッドとジェイド。最凶悪行超人軍に指名され、ダズルとザ・プロテクターを相手に戦うことになったのだ。ダズルの挑発に乗り、幻術の世界へと誘い込まれてしまったキッド。ひとり残されたジェイドも、強じんな体をもつプロテクターに苦戦する。二人のピンチを救うため、万太郎が奇策を実行する。
第二試合はカエルリングで行われることになった。リングに上がったガゼルマンとセイウチンの相手は、プリプリマンとエル・カエルーン。その姿からプリプリマンを甘く見ていたガゼルマンだったが、巧みな話術で戦意を奪われ、一方的に攻撃を受けてしまう。それもそのはず、プリプリマンには恐るべき秘密があったのだ。
リングアウトして池へと落ちたセイウチンを、カエルーンは罠を仕掛けて溺れさせようとする。だが、セイウチンは母の言葉によって罠を切り抜け、リングに戻ってきた。するとカエルーンは、その母と妹のドロシーを狙って池に落とす。泳げずに池の中へと沈んでいく母と妹を、セイウチンは救出することができるのか!?
凛子の命をかけた、正義超人と最凶悪行超人の最終決戦が始まった。ケビンとザ・犀暴愚の戦いは、実力で勝るケビンが犀暴愚を圧倒。だが、鋼鉄の鎧で身を固めた犀暴愚は、必殺技のグレイトサイクロンで主導権を取り戻す。追い込まれたかに見えたケビンだったが、実は何もかも計算し尽くして試合を進めていた!
犀暴愚を倒したものの、ケビンはリングアウトで失格となってしまう。リングに残されたのは、万太郎とバロン・マクシミリアンの二人だけになった。最終決戦となったふたりの戦いは、スピードで勝るバロンが圧倒的な優位に立つ。何とかバロンを捕らえた万太郎は、勝負を接近戦に持ち込むが…。
巨大で凶悪な姿へと変身を遂げたバロンは、必殺技バロン・トルネード・ボムで万太郎をマットに沈める。誰もが万太郎の敗北を確信するが、彼は意識を失いながらも立ち上がる。万太郎の不屈の闘志に激励を送る正義超人の仲間たち。そして凛子たちも万太郎コールを送る。友情と愛に正義の心が加わったとき、奇跡が起こる!