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鬼灯の冷徹 第弐期  第7話 あの頃君はトガってた/Dr.トリカブト

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鬼灯の冷徹 第弐期
鬼灯の冷徹 第弐期 (配信数26話)

これは地獄のお話。あいもかわらず亡者であふれ返っている地獄では、閻魔大王の第一補佐官・鬼灯が、大王の補佐はもとより、亡者への呵責や獄卒たちの指導に、現世への視察と大忙しの日々を送っていた。
そんな鬼灯といつもの仲間たちに、鬼灯の幼なじみや双子の妖怪、自由気ままな雪鬼などなど新たな面々も加わり、騒々しくも楽しい地獄の毎日が今再び幕を開ける!


■キャスト
鬼灯:安元洋貴
閻魔大王:長嶝高士
シロ:小林由美子
柿助:後藤ヒロキ
ルリオ:松山鷹志
お香:喜多村英梨
唐瓜:柿原徹也
茄子:青山桐子
芥子:種﨑敦美
ピーチ・マキ:上坂すみれ
桃太郎:平川大輔
白澤:遊佐浩二
座敷童子・一子:佐藤聡美
     二子:小倉唯
ミキ:諏訪彩花
 



■スタッフ
原作:江口夏実(講談社「モーニング」連載)
監督:米田和弘
脚本:後藤みどり
キャラクターデザイン:お祭似郎
編集:松原理恵
音響監督:はたしょう二
音響効果:高梨絵美
音響制作:サウンドチーム・ドンファン
音楽:TOMISIRO
音楽制作:キングレコード
アニメーション制作:スタジオディーン

Ⓒ江口夏実・講談社/「鬼灯の冷徹」第弐期製作委員会

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  • 第1話 神代あの世革命/恨みつらみあってこそ
    第1話 神代あの世革命/恨みつらみあってこそ

    閻魔殿の書類棚を整理していた唐瓜と茄子。うっかり落としてしまった大そう古い巻物には、十王の名前と、代々の第一補佐官達の名前が書かれていた。閻魔大王の第一補佐官は鬼灯。しかし、そこには二代目と書かれている。鬼灯が初代補佐官と思っていた唐瓜達は驚くものの、鬼灯の生い立ちのほうが気になってくる。鬼灯に子供の頃はあったのか?補佐官になったのはいつなのか?今、鬼灯の秘密に迫る!

    かの有名な伊邪那美命。かつてはバリバリ地獄で働いていた彼女も、今は一線を退き、地獄の一角に御殿を構える隠居の身。オブジェの立ち並ぶ御殿はある意味壮観だが、そのデザインには大いに問題があった。「このオブジェ、いつまでここにあるんだろう」と常々感じていた伊邪那美命は、いい加減見飽きたのもあり、リフォームを決意する。それを鬼灯に申し出たところ、ある人物がデザインすることに!?

  • 第2話 体験一日獄卒/ワーカホリックと匠の境
    第2話 体験一日獄卒/ワーカホリックと匠の境

    地獄アイドル、ピーチ・マキと、同じ事務所の売れないアイドルのミキは『鬼卒道士チャイニーズエンジェル』で共演……正確に言えば、ストーカーをぶっとばしたのをきっかけに、ユニット「まきみき」を組み大ブレイク!歌にテレビにと忙しい日々を送っていたが、一日獄卒の仕事で閻魔庁に行くことになる。二人を待ち受けていたのは勿論、第一補佐官の鬼灯。さて、二人が体験する一日獄卒の仕事とは?

    十王の裁判はとても厳正で、嘘など決して許されない。しかも、生前の善行、悪行は全て記録され、言い逃れを封じる尋問グッズまで実はある。閻魔大王いわく、裁判に使われる亡者達の記録は、細かい上に浄玻璃鏡でウラを取っても一寸の狂いもない正確さ。では、その記録は一体誰が書いているのか?丁度、裁判も終わったお昼の時間。使った記録を返しに、鬼灯は唐瓜と茄子を連れ、ある場所へと向かう!

  • 第3話 瑞兆連盟/エキセントリック不思議妖怪
    第3話 瑞兆連盟/エキセントリック不思議妖怪

    古代の中国では、麒麟・鳳凰・霊亀・応龍を四瑞とし、優れた王の治世に現れるという伝説を持つ神獣・白澤などを合わせて瑞獣と呼んでいた。為政者達は彼らをめでたい吉兆の印として敬っていたという。それからウン千年がたち、所変わって現在。白澤の経営するうさぎ漢方極楽満月の店内では、麒麟・鳳凰・白澤が互いに「じじい」「じじい」と言いあう姿を、冷や汗まじりの桃太郎が見守っていた。

    閻魔殿裏の金魚草畑で揺れる金魚草。一番大きな金魚草に乗り機嫌よさげな座敷童子を見た桃太郎は、ホッと胸をなでおろす。実は以前に座敷童子の性質のために、白澤とともに引っ越しを余儀なくされたが、座敷童子が立ち去ってからは、その行く先を心配していたのだった。座敷童子は家専門の妖怪。住みつけば好きに暮らすが具体的にどう暮らしているかは、鬼灯も知らないという。座敷童子の一日とは?

  • 第4話 芥子ちゃん伝説/蕪式百鬼夜行
    第4話 芥子ちゃん伝説/蕪式百鬼夜行

    衆合地獄の花割烹狐御前の店先で、今日もだらりと寝そべり煙管をふかす檎。そこに貸した金を回収がてら特ダネを探す小判が声をかける。「金返せ」。しかし、だらけきった檎は木の葉を小判に変えるのも面倒くさいと、ただの木の葉を渡して手を打てと言う。呆れた小判が、金返せないならネタ寄こせと凄むと檎は、『かちかち山』の兎、つまり如飛虫堕処の獄卒・芥子の過去を小判に耳打ちするのだった。

    うさぎ漢方極楽満月で働く桃太郎。用事を済ませ戻って来ると、店先に何やら置いてある。それは、カボチャで作った提灯。つまり、ジャック・オ・ランタン。現世はハロウィンシーズンの真っただ中なのだ。女の子はハロウィンが好きだし、当日はコスプレした女の子がたくさん来るとほくほく顔の白澤に、桃太郎は渋い顔。桃源郷なんだよここはと苦々しく言うものの、素直に楽しもうと白澤が言いだし……

  • 第5話 小野篁/閻魔大王と逸話
    第5話 小野篁/閻魔大王と逸話

    誰もが思いえがく閻魔大王像。そのイメージに一番近いのが、十王の一人、第一裁判長の秦広王。いつも亡者に閻魔大王と間違われては大王に申し訳ないと嘆いている。そんな秦広王をフォローするのは鬼と見まごう天然パーマの第一補佐官、小野篁。平安前期に実在した貴族であり、かの有名な小野妹子の子孫!頭もよく、武道の才もあり、少々変わり者で文才のある詩人の彼には数々の逸話があるのだった!

    仕事にはげむ閻魔大王。そこに突然、鬼灯が夕食を運んでくる。普段であれば、痩せろとは言っても、閻魔大王が急に100キロ痩せようが食事など絶対に運んでこない鬼灯が見せた謎の気遣いに、戸惑いを隠せず冷汗を流す閻魔大王。鬼灯の真意がわからないまま、目の前に置かれた食事を見るが、その瞬間に、思わず口から出たのは「……なんの冗談だろうか?」の一言。閻魔大王が見たその食事とは一体?

  • 第6話 プリンセスサクヤのショータイム/賽の河原の攻防
    第6話 プリンセスサクヤのショータイム/賽の河原の攻防

    昔も昔、大昔。神代の現世では、山神ツートップの一人、サクヤ姫が天孫ニニギノミコトの子を身ごもるが「ほんとに俺の子?」と疑われてキレていた。時を同じくして地獄では、幼い鬼灯が友人の烏頭と蓬に自作のマジックを見せようとして失敗。納得いかずに、理屈ではうまくいくからと蓬を実験台にしようとしていたが、マジックにまったく興味のない烏頭があることを思いつく。そうだ、現世に行こう!

    現世の山の中。ぽつんと佇むお地蔵様に、お供えのチョコをおすそ分けしようと木霊がやってくるが、挨拶をしても返事がない、ただの石のようだ。それもそのはず、お地蔵様の本業は子供を守り、弱い物を救うこと。今日も賽の河原をおとずれ、DSやりたい!スマホもないの?と言いたい放題の現代っ子達を優しくいさめていたが、それを不服に思う子供が数人。さっさと転生しようと反乱を企て動き出す!

  • 第7話 あの頃君はトガってた/Dr.トリカブト
    第7話 あの頃君はトガってた/Dr.トリカブト

    小さな頃から悪ガキで有名な歌がある。15で不良と呼ばれたその歌詞を、ギターがわりに箒を掻き鳴らして無邪気に歌うシロ。15の夜といい人間の15歳には何かあるのかと柿助が不思議がり、トガる時期の象徴ではないかとルリオは推察する。そんな三匹をよそに、仕事のかたわら閻魔大王がサボらないよう威嚇する鬼灯をふと見たシロは、好奇心のおもむくままに質問する。「鬼灯様も15のころトガってた?」

    小地獄の一つ、鉄钁処にある4番目の大鍋・極利刀蔓では亡者を煮ながら、内側に刃物のついたカツラを被せる拷問を行っている。ここに堕ちた亡者は、宗教家が禊といつわり信者を殺す事件を起こした者ばかり。そんな奴は髪の代わりに血でも生やして激しく禿げ散らかるがいいと激しく葉鶏頭が怒るそばから、騒音が響き渡る。怒り心頭で抗議に向かう葉鶏頭の姿を、物陰から座敷童子たちが見つめていた。

  • 第8話 僵尸
    第8話 僵尸

    マンガにアニメにイベントショーと、小さなお友達から大きなお友達まで大人気の『鬼卒道士チャイニーズエンジェル』。アニメよりも原作派の蓬が、唐瓜と茄子に原作愛を語りだすが、あまりのマニアックさに引かれていた。ちなみにチャイニーズエンジェルは、僵尸、つまりキョンシーの物語。エンジェル朱色とそれを操る太乙道士のモデルが五道転輪庁にいると聞いた唐瓜と茄子は五道転輪庁へと向かう!

  • 第9話 地味庁/八寒地獄
    第9話 地味庁/八寒地獄

    ネタを探して、今日も小判が衆合地獄の花街にやって来る。今日も今日とてだらける檎だが、小耳に挟んだ話を話し出す。なんでも十王は道具を使って亡者の罪を量るが、第三裁判長の宋帝王は猫と蛇で罪を量るらしい。それを聞き、初耳とばかりに目を輝かせる小判。宋帝王のいる庁は、他の十王に比べてあまり話題にならない地味な庁。首尾よく取材ができれば目新しいネタになるとふんだ小判が動き出す!

    八寒地獄。そこは灼熱の八大地獄とは反対にとても寒い。とにかく寒い。体が裂けるほど寒い。ここで働くのは寒さに強い動物・妖怪・雪鬼たちだが、現世においては、文献や日本むかし話、怪談・伝承・地獄絵にすら題材にされていない謎の土地である。そんな八寒地獄の吹雪が珍しく弱まったある日、八寒地獄の本部をめざす鬼灯たちは、温泉につかる人影を見つけるが、あれは温泉じゃない、凍った湖だ!!?

  • 第10話 加々知の冷徹/必殺仕事鬼
    第10話 加々知の冷徹/必殺仕事鬼

    人ゴミで賑わう現世のオフィス街。雑踏の中では、地獄アイドルのマキとミキの二人が「まきみきのあちこちレポート」の収録を行っていた。鬼だとバレないように現世の服を着た二人、さっそく現世日本を守るビジネス戦士にインタビューしようと、横を通り過ぎようとしたサラリーマンを捕まえ勤め先を聞くが、返って来た答えは意外にも「地獄」。勤め先が地獄って?!?そういえばこの顔どこかで見た様な???

    先週、現世の視察に行っていた鬼灯。朝は9時から18時まで会社で営業事務。夜は地獄に戻っていつもの業務をこなす激務。のんびりしているように見えるが、閻魔大王も日々の裁判に加えて、地獄の代表として会議や挨拶で忙しい。この前も一日出張で出雲に行っていたと聞いた唐瓜がピンとくる。それは日本中の神様が出雲に集まる「神無月」。そこで行われているのはなんと、現世の人間たちの縁結び!?

  • 第11話 家族/地獄の犬
    第11話 家族/地獄の犬

    茄子の歌う歌を不思議がる鬼灯。母親がよく歌っていたので、メジャーだとばかり思いこんでいた茄子は驚く。母ちゃんって急に変な持ち歌歌いだすよな、と言う茄子に、わかるといった様子で唐瓜が笑う。どこのお宅にもある「家族あるある」も、実家も家族の記憶もない鬼灯にはよくわからない。そんな鬼灯の過去を察した唐瓜たちは、今度の土日に自分達の実家に遊びにきませんかと鬼灯を誘うのだった。

    たまには犬だけで飲みにいこう。シロは同僚の柴犬たちと、先輩の夜叉一に声をかける。新人獄卒のコーギー犬も誘ってみるが、先輩を先輩とも思わぬ新人の口のきき方に、厳しく怒る夜叉一。同時に、後輩がこういう失敗をしないよう教えてやるのが先輩の責任だ!そう叱る夜叉一の男らしさに思わずシビれ憧れるシロたち。先輩より迫力ある犬っていないんじゃ、と話したそばから迫力満点の声が響き渡る!

  • 第12話 五官王の第一補佐官/地獄温泉
    第12話 五官王の第一補佐官/地獄温泉

    ギリシャにエジプト、世界の神話では善悪を測る道具として「秤」を使うことが多く、日本の地獄にも秤を所有する庁がある。そこは4番目の裁判所だが、名前は五官庁。第一補佐官・樒の口癖は「大丈夫?ちゃんと美味しい物食べて、あったかい布団で寝ている?」。その優しさに獄卒たちは、お母さんとお呼びしたくなるという。そんな彼女が管理しているのが、件の秤「業の秤(ごうのはかり)」である。

    突然シロが語りだす。地獄でけっこう働いていて、地獄の酸いも甘いもわかる犬になってきたのに、地獄名物中の名物、地獄温泉に入っていなかった!それさえクリアすれば、自分は完璧な地獄の犬!一度でいいから本場のベタな地獄温泉を体験したい!地獄温泉というなら地獄中のお湯全てがそうであり、中でも閻魔殿の大浴場こそが本場中の本場と知ったシロは、自分たちも入ってみたいと鬼灯に頼み込む。

  • 第13話 地獄太夫/酒盛って休め
    第13話 地獄太夫/酒盛って休め

    「そもさん」「せっぱ」ではじまる禅問答。どこにいて、どこに行くのか。ここにいて、ここで仕事しています。と答えた鬼灯の目は、何徹目なのかすわりきって怖い。問い掛けた主は一休さんこと、一休禅師。有名な人物だが、勝手に来て勝手に禅問答を始められては仕事の邪魔。帰れと言われても、「ワシが帰る、しかし、ワシは存在する」とかわし続けるばかり。どうやら誰かを待っているようなのだが?

    歳の瀬のあわただしさに、疲れきった様子で鬼灯を飲みにさそう閻魔大王。先週行ったばかりでしょうと咎められ、君は来なかったじゃないかとボヤき返す。鬼灯が行かなかったのは、飲みを理由に閻魔が任せてきた仕事を片付けていたからだが、基本的に強制的な飲み会反対派の鬼灯は、そういったものは忘年会などの節目で十分と考えている。ならばと閻魔大王は宣言する。だったら明日、忘年会をしよう!

  • 第14話 閻魔庁の日々/一汁三菜十肉
    第14話 閻魔庁の日々/一汁三菜十肉

     緊迫した空気のなか、裁判長席の閻魔がビシっと笏を突きつけ、威厳をもって亡者に判決を言い渡したその瞬間!裁判の見学は以上、と新人たちに告げる唐瓜。研修中の新人たちに、先輩らしくテキパキと指示を出す唐瓜の横の茄子はいつもの調子ではあるが、それでも二人の姿に成長を感じとった鬼灯とお香が、感慨深げな様子を見せる。しかし、地獄は常に人手不足。今日は獄卒の採用試験があるようだが?

     にぎわう昼時の食堂で「飼い主あるある」を話す犬獄卒たち。そこに駆け込んできた大興奮のシロがくわえていたのは「大盛り、20分で完食したらタダ!」と書かれたチラシだった。竹コースはステーキ大盛り、松コースの地獄飯も気になるが、梅コースは高級小豆使用の赤飯&ぜんざい大盛りという組み合わせ。それを聞きつけた小豆大好き座敷童子とシロに、店に連れていってほしいと頼み込まれた鬼灯は! 

  • 第15話 魔女っ娘とはなんぞや/洋装道楽
    第15話 魔女っ娘とはなんぞや/洋装道楽

    初めての映画出演を終えたマキは、監督に次の作品の役をオファーされる。なんとその役は「ドジ魔女っ娘」。年齢的にギリアウトでしょと怒るマキは気を取り直して台本を見るが、その呪文の難解さと奇妙さに不安になる。リサーチを兼ねて一度本物の魔女に会ってみたいと言いだした監督が、金魚草飼育DVDの打ち合わせでスタジオに来ていた鬼灯に声をかけた数日後。リリスの紹介で、魔女の谷から本物の魔女がやって来た!

    テレビで現世の子供服を見た座敷童子。私たちも洋服が着たいと、とっておきの伊藤博文と寛永通宝を取り出し鬼灯に頼みこむ。根負けした鬼灯が子供服を買ってくるが、どうにもセンスが悪く、買ってきてもらった手前文句が言えない座敷童子の表情は遠慮と悲哀の混じった埴輪のよう。それではどんな洋服が似合うのか? 現世の人を見て方向性を決めてはどうかとの茄子の提案に、浄玻璃鏡を覗き込む鬼灯たち。そこに映っていたのは?

  • 第16話 お迎え課の荼吉尼/草葉の陰
    第16話 お迎え課の荼吉尼/草葉の陰

    お稲荷さんこと、稲荷大明神の主神は、宇迦御魂と荼吉尼天の二人である。元々悪鬼だった荼吉尼天は、今では閻魔庁のお迎え課の主任として働いているが、そのお迎え課、どうもマゾ男の巣窟になりつつあるという。ちなみに、荼吉尼天の見た目と人となりを一言で言うなら、誰でも一回は妄想するイカン女教師。そんな荼吉尼天がどうして地獄で働くことになったのか、と興味津々の唐瓜と茄子に聞かれた鬼灯が経緯を話し出す。

    閻魔殿の金魚草畑で叫ぶ金魚草と座敷童子。それを見ていたシロは疑問に思う。金魚草は草なのか、何なのか。金魚草は元々、ずいぶん昔にあの世とこの世の境あたりに自生していた物を鬼灯が見つけて閻魔殿の中庭に植えなおして育てたもので、詳しいことはわからない。それ以外にも、地獄の植物は現世では見たことのないものばかり。ならばと鬼灯、昼休みにシロと柿助とルリオを連れて、近くの植物園に行くことに!

  • 第17話 妖怪に学んだ男と妖怪を使う女
    第17話 妖怪に学んだ男と妖怪を使う女

    ジリリンと鳴る烏天狗警察の黒電話。最近、滝夜叉姫と名乗る女性が頻繁に電話してきては、何を話すでもなく切ることが続いていた。滝夜叉姫は、あの平将門の娘。父の無念を晴らすべく、丑の刻の神と契約して一騒ぎを起こした妖術使い。それはさておき、この電話に困った源義経から相談を受けた鬼灯は、居場所を知るには、ゴロツキの情報屋に聞いた方が手っ取り早いと、義経と共にある場所へと向かうのだった。

  • 第18話 天邪鬼/帰れ鶴
    第18話 天邪鬼/帰れ鶴

     昔々、天照大神が突然、現世は我が子に治めさせよとのたまい、大国主命に使者を出したものの、全員大国主側についてしまう。そこで雉を遣わし使者に忠告させるが、使者は天探女にそそのかされて雉を殺す。この天探女が、天邪鬼へと派生していくのだが……時は流れて焦熱地獄。鬼灯がルリオに紹介したのは、植物から生まれた人間の特色なのか、全身で桃人間アピールしていた桃太郎と同じく、全身で瓜を主張する女性・瓜子姫だった。

     どうしたらこんな所に挟まれるのかという挟まれ方をした鶴がいた。その怪しさに通り過ぎようとした鬼灯だったが、呼び止められてしまう。結局、鶴を助けた鬼灯は、どこのどなたと聞かれて、閻魔庁の第一補佐官の鬼灯とだけ告げ立ち去る。そんな事があり、シロは鶴の恩返しを期待してワクワクし、柿助は地獄で鶴を助ける機会があるなんてと驚き、ルリオは何か引っ掛かるものの何も思い出せないまま夜になり……昔話通りに鶴が来た!!!

  • 第19話 瓢箪鯰/檎働く
    第19話 瓢箪鯰/檎働く

    狐喫茶・ヤカンカンで食い逃げが発生する。責任者の檎を前に妲己が始めたのは中国の拷問話。要はさっさとそいつを見つけてとっ捕まえてこい、この能無し。という意味だが、人から金を取ることに関しては人一倍の檎をあざむける者はそうそういない。そんな話を小判としている檎を、雑踏の中から必死で呼ぶ声がする。しかし、その存在感の薄さに檎も小判も、道行く誰もが気づかない。気づいたのはただ一人だけ、鬼灯だった!

    獲物を丸呑みにした蛇は美味しい。人を丸呑みした蛇は特に美味しい。そう話す妲己を前に、最近、客引きも売り上げもイマイチの檎は冷や汗が止まらない。このままでは解雇されるか食われるか。刑場にいる蛇を分けてくれと閻魔庁で頼み込む。騒ぎを聞きつけた鬼灯が、一週間、獄卒手伝いをするなら亡者を丸呑みして腹がはち切れた地獄の蛇をあげてもいいと言う。働くのはまっぴら御免の檎だが、背に腹は代えられず……檎、働く?!

  • 第20話 ゲーム/絡繰補佐官
    第20話 ゲーム/絡繰補佐官

    トコトコとどこかへ向かう柿助を、シロとルリオが呼びとめる。どうやら休日を利用してゲームセンターに行くらしい。柿助は猿。犬やキジと違って器用に手が動くので、遊べるゲームが多いと言う。そのせいか、自分についてゲームセンターに行こうとするシロとルリオに、その前足じゃできないゲームの方が多いんじゃないか、と少し上から目線で言ってしまった柿助がゲームセンターで見たのは、驚愕の事実だった!

    あの世の門をくぐって最初の泰広庁から最後の五道転輪庁への道は亡者の一人旅。閻魔庁から変成庁に向かう途中の鉄丸所では、岩が転がり襲ってくる。その先にそびえ立つのは第六裁判所・変成庁。鬼灯の案内で変成庁見学に来たリリスがジャパニーズ絡繰屋敷と喜ぶ横では、鉄丸所でボロボロになったベルゼブブが荒い息を吐いていた。変成王は絡繰好きで、変成庁も鉄丸所も機械仕掛け。それら全てを作る変成王の第一補佐官とは?

  • 第21話 芥子という兎/範疇
    第21話 芥子という兎/範疇

    『かちかち山』のあの兎こと、芥子。ニホンノウサギのメスだが、絵本の場合は仇討ち話からしてオスっぽく見える。それは芥子の硬派な気質によるところが大きく、友人の兎たちからイケオスが来るからと合コンに誘われても、そんな浮かれた場に大兎撫子は行かぬと一蹴するほど。しかし今日に限って、断ったはずの合コンの頭数合わせに、もう一人誰かを誘っていかなくてはならなくなる。困った芥子が合コンに誘った相手とは?

    風呂敷包みを金棒に下げやってきた鬼灯が、甘味処の縁台で何かをぼんやり見つめる芥子に気づく。元上司が牛頭さんとデートをしているのです。と芥子が指さす向かいのカフェのテーブル席には、何やら話す白澤と牛頭の姿。白澤はどこからどこまでOKなのかと思っていた芥子だが、牛頭を受け入れている時点で牛目はOKなのではと鬼灯は判断する。はたして、女の子はみんな可愛いと言う白澤の範疇は一体どこまで広いのか?

  • 第22話 野干兄妹/シロの尻が大ピンチ
    第22話 野干兄妹/シロの尻が大ピンチ

    アイドルユニット・まきみきとしてブレイク中のミキ。街を歩けば、そこかしこで人々の話題にあがっているが、いい話ばかりとはいかない。そんなミキが訪ねてきたのは、花割烹狐御前。居合わせた小判が、ミキの語尾を真似てニャ~ンといった瞬間、ミキのストレスが大爆発。狂気的な笑いとともに、このキャラに疲れたと嘆く姿に、さすがの小判も撮るのを諦める。そんなお疲れ気味のミキが、わざわざ檎に会いに来た理由とは?

    大焦熱地獄の火髻処には「似髻虫」という名の、亡者の尻から内臓にもぐり込み、脳から出てくる危険な虫がいる。なにぶん虫なので、亡者と獄卒の区別ができるはずもなく、尻の穴しか見ていないため、獄卒たちは金属製の防護服を着用して業務を行っている。似髻虫に食われたら即手術。最悪、後遺症が残ることもあり、決して丸腰でうろついてはいけない。そう注意をうながす鬼灯の視界に、あってはいけないものが映ってしまう!

  • 第23話 こんぽんてきに/異種格闘技戦
    第23話 こんぽんてきに/異種格闘技戦

    桃太郎や一寸法師が過去を克服したのを見てきた芥子は、自分の「〇ヌキ」嫌いを克服せねばと思っていた。芥子が目指すのは、狙いをコントロールし亡者のみを攻撃する精度。頭では「タ〇キ」の全てが悪い訳ではないと分かっていながら、「タヌ〇」と聞けばすぐに爆発してしまう今の自分は足軽の精度の良くない乱れ打ち。精神修行してさらに強くなりたい。そう打ち明けられた鬼灯は、修行といえば、というある場所を思い出す。

    ジムでひたすら己を鍛え上げていた芥子がふと思う。自分は今どのくらい強いのか、他の動物獄卒に追いつけているのか、と。セコンドとして芥子の猛烈な攻撃を受け止めながら問われた鬼灯は、他の肉食動物たちとの手合わせを提案するが、芥子の全勝。捕食者と被食者の間に革命が起こっている。そう感じた鬼灯は芥子の実力を試すついでに、動物獄卒を世間により認知してもらういい機会と、『窮鼠猫を噛む大一番!』を開催する。
     

  • 第24話 奪衣婆と懸衣翁/お料理ミキちゃん
    第24話 奪衣婆と懸衣翁/お料理ミキちゃん

    亡者が渡る三途之川。シロと柿助が水遊びをしていると、ルリオが慌てたように、ここは遊泳禁止だと言いに来る。一足遅れて、奪衣婆が鬼婆のような剣幕でそこから出ろと怒鳴りつけ、ルリオの足を掴んで「舌切ってやろうか」と脅してくる。賽の河原の子供たちに端的に乳婆と呼ばれている奪衣婆だが、実は懸衣翁(けんえおう)という夫がいる。この懸衣翁、現世だと資料にのってない事すらあるのだが、一体どのような人物なのか?

    頭もよく真面目で何でもそつなくこなせそうなミキにも苦手なことがある。ちゃんと本を見て料理しても、どうにも不思議な感じになってしまうのだ。一方マキは、お昼もロケ弁ではなく自分で作ったお弁当が多い。ブログにのせろとの事務所命令もあって、今日のお弁当は針口虫のキャラ弁。正直キモイが、おかずは彩りも良く味も良い。意を決したミキは、料理が普通にできるようになりたいとマキに打ち明けてみるのだが……
     

  • 第25話 瘟鬼/動物は恩を忘れない
    第25話 瘟鬼/動物は恩を忘れない

    現世はパソコンウィルスにネット犯罪といろいろ大変。シロも自分が生まれた室町時代も悪い鬼は来るし病は流行るし大変だった事を思い出す。そこに、鬼灯が桃太郎と知り合いと聞いた源義経から、相談事が持ち掛けられる。何やら困ったことが起きており、桃太郎に協力してもらいたいらしい。それから少しして、天国のうさぎ漢方極楽満月では、鬼灯からの電話で意外な言葉を聞いた桃太郎が驚いていた。その言葉とは「鬼ヶ島」!

    微動だにしないカピバラを見たシロが思わず尋ねる。「この動物生きてる?」「死んでますよ。貴方も私も死んでます」と返す鬼灯。二人がいるのは、第二裁判所・初江庁へと向かう道の途中。いつもは鬼灯の用事にシロがついていくパターンだが、今日は柿助とルリオも一緒にいる。鬼灯によれば、前々から初江王にシロ・柿助・ルリオの三匹を連れてきてほしいと言われていたらしい。なぜなら初江王は、あるものが大好きだったのだ!

  • 第26話 ポーカーなら無敵/逝き先は地獄の方で宜しかったでしょうか
    第26話 ポーカーなら無敵/逝き先は地獄の方で宜しかったでしょうか

    鬼灯による「マルキ・ド・サドとレーオポルト・ファン・ザッハ・マゾッホの生涯」の朗読が終わる。座敷童子たちは静かに立ち上がり、完全な無表情のまま拍手し続ける。おそらくスタンディングオベーションなのだろうが、シュールな光景に、物陰から様子をうかがっていた唐瓜は震え上がる。接客業をするわけではないが、座敷童子は女の子。こんな無表情のままでいいのだろうかと、唐瓜はふと心配になってしまう。

    何度言っても汚すぎる字が直らない書類に、葉鶏頭の堪忍袋の緒が切れる。怒髪天の葉鶏頭に、汚い字の主・烏頭は言葉なんざ伝わりゃいいんだと応戦するが、鬼灯はその内容が伝わってないから問題なんだと返す。誤字脱字なく正しい日本語を使うべき派の葉鶏頭と、誤字脱字があろうが大事な事が伝わればいい派の烏頭。どちらの主張も間違ってはいないが、みんなはどちら派なのか。鬼灯は意識調査をして多数決をとることに!

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