人生は まだ『クソツマンナイ』かい?
わがまま気まま、軽やかに展開する、巻き込まれ系ロードムービー!
「少し“世界”を見てみたいと思わないかい?」との義父の一言により旅立ちを余儀なくされた少女ラゼル。街で出逢った青年アルゼイドが復讐を旅の目的にしている事を知った彼女は、「クソつまらなそうな人生を面白おかしく演出してあげる!」と宣言する。そこに彼の旧友バロックヒートが加わり、破天荒な旅路が始まる…。
遠藤海成の人気コミックをアニメ化。突然、家を追い出されて旅に出ることになった少女ラゼル。アルゼイドとその旧友バロックヒート、2人の青年との出会いが、彼女の旅路を破天荒なものとしていく。みどころは、旅の先々でめぐりあう人びとの紡ぎ出す多彩な事件とドラマ。軽妙に弾むユーモラスな言葉の中に、心の闇の深さをとらえたダイアローグは、シリーズ構成・今川泰宏ならではの妙味だ。魔法や幽霊も存在するファンタジックな世界は深みのある色彩で描かれ、小林沙苗、櫻井孝宏、三木眞一郎と芸達者な面々の演技は、恋愛とはひと味違ったデリケートな人間関係を浮き彫りにする。深い時間に観るにふさわしい、大人向けの童話である【アニメ評論家 氷川竜介】
■キャスト
ラゼル:小林沙苗
アルゼイド:櫻井孝宏
バロックヒート:三木眞一郎
■スタッフ
原作:遠藤海成
連載:一迅社「月刊コミックゼロサム」
監督:高本宣弘
シリーズ構成:今川泰宏
キャラクターデザイン:小林利充
音楽:ZIZZ STUDIO
音楽制作:フロンティアワークス
アニメーション制作:スタジオディーン
製作:「破天荒遊戯」製作委員会
唐突な義父の一言から旅立ちを余儀なくされた少女ラゼル。途中で出逢った青年アルゼイドと共に旅費を稼ぐための仕事を探すラゼルは、村の地主から幽霊退治の仕事を依頼される。村はずれの森に現れた幽霊は、恋人を待ち続けるノマという女性だった。彼女は、成仏するように説得をする二人を拒絶し攻撃を仕掛けてくるが…。
旅を続けるラゼルとアルゼイドは、道に迷い歓楽街へと足を踏み入れた。二人が口喧嘩をしながら歩いていると、曲がり角から警察に追われた少年エルマーが飛び出してきた。その少年の「父の仇を討ちたい」という言葉に引き止められるアルゼイド。だが、エルマーを追ってきた警官により、三人は牢獄へと捕えられてしまい…。
旅先で迷子の少年ロマリオを助けたラゼルとアルゼイド。そんな二人は彼の母親からお礼にと誘われ、一緒にサーカスを見に行く事になった。数々の芸で沸くサーカス最後の出し物は、女性座長が行なう人間消失のイリュージョン。客席から選ばれたロマリオが参加して大成功を収める中、ロマリオが行方不明となってしまい…。
雨の降る夜の森で、アルゼイドやバロックヒートとはぐれてしまったラゼルは途方に暮れていた。そんな中、小さな灯りを見つけたラゼルは、丘の上にある屋敷を訪ねた。そこで彼女を迎えたのは、マデイラという少女とその妹だった。その夜、ラゼルはマデイラから敷地内の洞窟に隠された宝を探して欲しいと依頼されて…。
夜明けの森で出会った少女ララウェル。その少女の村は、鳥葬を行なう不気味な村であった。ララウェルの父ジェンフープが運営する宿屋に宿泊した三人は、宿屋に泊まる事を快く思わない村長から忠告を受けるが…。村の少年たちに「化け物」と呼ばれるララウェル。そんなララウェルとジェンフープ親子に隠された秘密とは…。
村長の息子が謎の死を遂げた。その犯人と疑われるジェンフープ。彼の宿屋に村長を筆頭に村民たちが血相を変え押し掛けてきた。「ジェンフープを殺せ!」と騒ぎ立てる村民。そんな中、ララウェルとジェンフープ親子を守るために手を貸すラゼルたちだが、暴動に巻き込まれて…。果たして、ララウェルの出生の秘密とは…。
雪崩に巻き込まれたラゼルたち三人がたどり着いた村は、老人たちの住む小さな村だった。そこで、アルゼイドと同じ銀髪に赤い目をした少女ルドヴィカと出逢うラゼルたち。太陽光の下では生活出来ないというルドヴィカは、アルゼイドに親近感を抱く。だがその頃、バロックヒートは地図上にこの村がない事に気づく…。
ラゼルとアルゼイドの二人は、通り掛かった路地裏で数人の不良に絡まれている少年ヴィンセントを見つけた。その少年を助けたラゼルだったが、彼の護衛役のソレスタこそ自分とバロックヒートがかつて軍隊に所属していた時の仲間だった。狙われたヴィンセントと一緒に逃走する中、追い詰められたラゼルが取った行動とは…。
かつての仲間アルゼイドとの関係を取り戻したいと考えるソレスタは、ラゼルを彼から引き離そうと企んでいた。その夜、泊まっていた宿に火を放たれてしまうラゼルたち。炎と煙に巻かれ混乱しながらも、ヴィンセントを連れて逃げ出すラゼル。だが、そこに現れたソレスタとバロックヒートによって二人は捕らわれてしまい…。
ラゼルの前に突如現れた義父セラティード。今日はラゼルの15歳の誕生日だった。突然の誕生パーティーの開催に驚くラゼルたち。そこでアルゼイドはラゼルが旅を終える事を知る。その夜、アルゼイドとバロックヒートを連れて森の中を進むラゼル。そして、彼女は二人に自分の幼い頃の話を静かに語り始めた…。