「ずっと会いたかったよ、サニー・・・」そう言って柏原(ピエール瀧)と小田(リリー・フランキー)はひとりの女性を誘拐、雪深い山麓の廃屋に監禁した。連れ去られたのは平凡な毎日を送り、24歳の誕生日を迎えた中学校教師・藤井赤理(北原里英)。“サニー”とは「犯罪史上、もっとも可愛い殺人犯」と呼ばれ、ネットなどで神格化し世間を騒がせた当時11歳の少女の愛称。実行犯の男たちは“サニー”の狂信的な信者であった。赤理は正気を失っていきながらも、陸の孤島と化した豪雪地帯の監禁部屋から脱出を試みるが、それは物語のはじまりにすぎなかったー。