「収入は月三万円、安定した仕事をしちょるそうな」と、お見合いからわずか5日で結婚。昭和36年、出雲の安来から上京した布枝が見たのは、花の東京とは無縁の、しげるの底なしの貧乏暮らしだった。質屋通いも日常茶飯事。食パンの耳も大切な食料源。不気味なしげるの原稿を出版社に届けた布枝が手渡されたのは、「暗い漫画は売れないから」という言葉と、約束の半分の原稿料だった・・・。漫画のこともしげるのこともよくわからない。そんな悔しさがこみ上げる布枝の前に、妖怪漫画をただひたすら描き続けるしげるの姿があった。「これほど努力をしているのだから、世間に認められないまま終わるはずがない。この努力がムダに終わるはずがない。」強い感情が布枝の心に芽生えまじめていた。
■キャスト
吹石一恵
宮藤官九郎
坂井真紀
村上淳
宮崎将
唯野未歩子
柄本佑
南果歩
■スタッフ
原作:武良布枝「ゲゲゲの女房」(実業之日本社刊)
監督:鈴木卓爾(『私は猫ストーカー』)
脚本:大石三知子
鈴木卓爾
撮影:たむらまさき
照明:平井元
アニメーション:大山慶
音楽:鈴木慶一
エンディングテーマ:「ゲゲゲの女房のうた」ムーンライダーズfeat小島麻由美(サウンドトラック:ソニー・ミュージックダイレクト)
企画:越川道夫
プロデューサー:佐藤正樹
製作:『ゲゲゲの女房』製作委員会
協力:水木プロダクション
配給:ファントム・フィルム
「収入は月三万円、安定した仕事をしちょるそうな」と、お見合いからわずか5日で結婚。昭和36年、出雲の安来から上京した布枝が見たのは、花の東京とは無縁の、しげるの底なしの貧乏暮らしだった。質屋通いも日常茶飯事。食パンの耳も大切な食料源。不気味なしげるの原稿を出版社に届けた布枝が手渡されたのは、「暗い漫画は売れないから」という言葉と、約束の半分の原稿料だった・・・。漫画のこともしげるのこともよくわからない。そんな悔しさがこみ上げる布枝の前に、妖怪漫画をただひたすら描き続けるしげるの姿があった。「これほど努力をしているのだから、世間に認められないまま終わるはずがない。この努力がムダに終わるはずがない。」強い感情が布枝の心に芽生えまじめていた。