吉祥寺にある帝拳高校2年生の前田太尊は、ひそかにプロボクサーを目指していたが、持ち前の負けん気の強さと、人の良い彼なりの正義感から、喧嘩に明け暮れる毎日を送っていた。ゴツイ体に似合わず純情な太尊は、ガールフレンドの七瀬知秋にうまく気持ちを伝えられないでいる。そんな彼の前に、原田成吉という転校生が現れた。プロボクサーのライセンスを持っていた原田は、暴走族に襲われた少女を救おうとして目をつぶされ、網膜剥離でライセンスを剥奪されていた。ところが、ひょんなことからボクシング協会の会長に見初められた原田は、プロ復帰のためのテストを受けることを認められる。それを喜ぶ知秋の姿を見て、太尊の心は揺れるのだった。そんなころ、太尊をはじめとする東京の高校生喧嘩四天王のうちのひとり“渋谷の鬼塚"こと、楽翠学園の鬼塚城光が、太尊と決着をつけるために吉祥寺に乗り込んでくる。