数百年前に滅びた文明の廃墟では、今日も弱肉強食の争いが繰り広げられていた。便利屋「砂ぼうず」は、自分のルールで生きるヤツ。盗賊・蛙(かわず)一家を狙うが・
仕事の口入れ屋からの新たな依頼で借金の取り立てに向かったものの、 相手はみすぼらしい小屋に住む老人。しかも、そこには別口でやって来た同業者雨蜘蛛の姿が!
便利屋稼業での女がらみの失敗から、満足ゆく装備もゲットできずに落ち込む夜。そんな彼の隠れ家を突如訪れたのは、失敗の種:朝霧純子だった。
自慢の狙撃銃の試射を始めようとしたその瞬間、銃弾が!犯人は砂ぼうずの実力を試した"陽炎の狙撃者"こと、大沼二郎。砂ぼうずは、新品の銃を破壊された怒りが納まらず・・・。
貧しい開拓村が掘り進めている井戸の用心棒として雇われた砂ぼうずだが、やりたい放題の態度に村人の怒りが沸点に達してきた。村の美女・毬藻鞠子が立ち上がり・・・
井戸から水が出たのもつかの間、盗賊集団・江戸川組がやってきた。砂ぼうずは、白骨都市でワイヤーを駆使しながら、ロケットを背負った相手と激烈な空中戦を展開する羽目に。
戦闘中、危ないところを狙撃者・大沼二郎の元弟子・小泉太湖に助けられた。久しぶりに住んでいる町に戻ってみると、今度は犬猿の仲の川口三兄弟に救われた話が広まっていた。
はるか昔から、人間どもの争いを眺め続けてきた犬女岩。その石塚を撤去しようとする者には、災いが降りかかると言う。砂ぼうずに持ち込まれた新依頼が、犬女岩の始末だった。
砂ぼうずたちは、関東一の宝探し名人・貝塚薫の手伝いをすることに。法外な報酬や怪しい女・朝霧純子の様子に何か裏がありそうな気配が・・・
地図にない85番目の白骨都市。関東一の宝探し名人である彼は、苦々しい記憶の残るこの廃墟に、再び挑むつもりなのだ。お宝を前に砂ぼうずら一行のそれぞれの思惑が交錯する。
廃墟で裏切り行為に出た朝霧純子を捕縛。砂ぼうずは、手足の自由がきかない純子を秘密基地の一室に監禁する。2人きりの部屋は怪しいムードに・・・しかし外には監視の目が。
夜霞の島田をリーダーとする人さらいの一団が、資産家令嬢・若芽を誘拐した。砂ぼうずは救出に成功するが、令嬢の超ド級の我がままに振り回される羽目に・・・
灼熱の砂漠。水を求める幼い姉妹と彼女たちを助けようとして自分も脱水症状に陥った青年・海堂勝。3人を発見した砂ぼうずは、打算が見え隠れした救護の手を差し伸べる。
「関東大砂漠イチのスゴ腕美人になる!」と心に誓った砂ぼうずの弟子、乙女・小砂14歳だが、現実は厳しい。未熟な腕をカバーしようとうるさ型の五十嵐銃砲店にやって来るが。
子どもの頃から、砂ぼうずとは因縁浅からぬ川口三兄弟の妹夏子は、政府の役人。ある日、皆に給食配給車の護衛のおいしい仕事を斡旋してくれた、ハズが・・・
オアシス政府の任務=給食用カレー搬送の仕事は、予想もしない危険をはらんでいた。たかがカレー目当てとは思えない執拗な攻撃は何を意味するのか? 夏子の真意は?
奇妙な戦闘スーツを身につけた男、谷川清士に追われ、砂漠を必死に逃げてきた朝霧純子。砂ぼうずと小砂に救いを求めるが、その瞬間、砂ぼうずのヘルメットに弾丸が命中!
一旦は新型戦闘スーツに身を固めた谷川清士を捕らえながら、わずかな油断から反撃され、朝霧純子まで奪われた砂ぼうず。砂漠に残された二人の足跡を頼りに追跡を開始する。
政府軍への密告が裏目に出て朝霧純子は情報部へ連行、自身も契約書とプライドをズタズタにされてしまった砂ぼうず。落ち込むそんな彼に、新たな人捜しの依頼が舞い込む。
失っていた意識を取り戻すと、そこは川口夏子たちの潜伏する廃坑地下のアジトだった。彼らは、密かに反政府色の濃い裏便利屋組合なる組織を立ち上げていたのだ。
ロボット兵・鮫氷による不意の攻撃に不覚を取った砂ぼうず。続いて起こった地下遺跡の大爆発と崩落。そして半年。小砂は荒野に立つ師匠の墓に誓っていた。
小砂を待っていた次の仕事は、夏子ら「裏便利屋組合」の依頼だった。が、その内容はかなりヤバイもの。オアシス政府に反旗をひるがえす任務となりそうだ。
小砂は、秘密研究所の護衛を夏子から与えられる。「裏便利組合」の一行とやって来たのは、砂漠の大クレーター内部。そこには、小砂たちを監視する朝霧純子たちの姿があった。
朝霧純子は「裏便利屋組合」の敵として、小砂たちを追いつめる。実は生きていた砂ぼうずも、今では西オアシス政府軍の傭兵として、反乱をもくろむ貝塚薫の命を狙っていた。昨日の友は今日の敵。