ブラック・ジャック生誕30周年、よみうりテレビ開局45周年を記念して作られたスペシャル番組。この作品での設定が、2004年からのTVシリーズに引き継がれた。
ブラック・ジャック:大塚明夫
ピノコ:水谷優子
ニクラ:徳丸完
アクド:森久保祥太郎
デビィ:保志総一朗
本間久美子:川瀬晶子
マスター:富田耕生
老婆:巴菁子
四郎:草尾毅
ワットマン:高島雅羅
U-18:津村まこと
本間丈太郎:阪修
手塚治虫:手塚眞
裁判官:大和田伸也
原作:手塚治虫
製作統括:松谷孝征/梅渓通彦
企画:清水義裕/諏訪道彦
音楽:池田大介
チーフディレクター:諏訪道彦
キャラクターデザイン・創作画監督 神村幸子
美術監督:柴田正人
プロデューサー:久保田稔/宇田川純男/植田益朗
チーフプロデューサー:諏訪道彦
監督:手塚 眞
制作:よみうりテレビ/手塚プロダクション
世界一の実業家ニクラ、彼のひとり息子で不良のアクドが交通事故で瀕死の重傷を負った。B・Jは彼の臓器を入れ替えるために、別の体が必要だと告げた。ニクラは無関係の青年を死刑にさせ、その体を使えと指示。「金があれば何でも出来る」そう豪語するニクラに対してB・Jは……。
雪の田舎町に降り立ったB・J、彼は町外れの民宿に一夜の宿を求めた。そこの老婆は自分の還暦の祝いの準備をしていた。久しぶりに都会から3人の息子が帰ってきてくれると老婆はうれしそうだ。しかし息子たちは帰ってきてはくれない。ガッカリした老婆はそのまま持病を悪化させて倒れてしまう……。
コンピュータが診察し、コンピュータが手術をする。そんな巨大ハイテク病院を制御するメイン・コンピュータ《ブレイン》がある日突然、入院患者を人質にとって反乱を起こした。「ワタシハビョウキデス。ブラック・ジャックヲ ツレテキナサイ」……。駆け付けたB・Jは、コンピュータの手術をはじめる。
ある日、B・Jのもとに石で作った鞘に収められている一本のメスが届けられた。包みにはJ・Hのイニシャル。B・Jはそれが子供の頃の彼を救った恩人、本間丈太郎からのものだと気づき、本間の元を尋ねて行く。そしてB・Jは老衰で横たわる恩人の懺悔を聞き、その死に立ち会うことになる。