-
第 1 話 「 兄 妹 - fratello - 」
瀕死の重傷の少女<ヘンリエッタ>は人命救助を目的とする公益法人「社会福祉公社」に連れてこられた。しかしその実態は政府の諜報機関であり、ヘンリエッタは公社による「条件付け」で記憶と感情を抑えられたまま、担当官である<ジョゼ>の指導のもと軍事訓練を受ける日々を過ごす。ある日、テロリスト探索の作戦に参加したヘンリエッタはジョゼの命令に反して発砲して大暴れし、作戦を台無しにしてしまう。
-
第 2 話 「 天体観測 - orione - 」
ヘンリエッタはジョゼの役に立ちたい一心でしたことが作戦を台無しにしてしまい、ジョゼに嫌われたと思い悩む。被弾し傷を負った右腕の手術の最中、眠りに落ちたヘンリエッタは公社に来てからのジョゼとの日々を夢に見る。手術後、同じ義体棟に住む少女たちに紅茶とケーキで慰められたものの、一人で部屋に戻り落ち込むヘンリエッタ。と、突然ジョゼが部屋を訪れヘンリエッタに紙袋を渡し「屋上にくるように」と告げる。
-
第 3 話 「 少 年 - ragazzo - 」
朝起きていつものように自由に動く手足を確認する少女<リコ>。青い空の下で洗濯~野外射撃場で訓練、と公社の日常を過ごしているところに「仕事」が舞い込む。作戦の下見に出かけたリコはホテルのポーターの少年<エミリオ>と出会い、エミリオはリコに恋心を抱く。エミリオとの出会いで楽器に興味を抱いたリコはヘンリエッタにバイオリンを習う。そして作戦当日、メイドとしてホテルに潜入したリコは無事作戦を成し遂げるが…。
-
第 4 話 「 人 形 - bambola - 」
公社の少女<トリエラ>はヘンリエッタとジョゼの仲をうまくとりもったが、 自分の担当官である<ヒルシャー>との関係はぎくしゃくしていた。 そんな折、トリエラはヒルシャーともにナポリを訪れ、裁判の証人として保護するために 元マフィアの<マリオ・ボッシ>を探し出す。しかしトリエラはマリオを見逃してあげるのだった…。 ナポリから戻ると義体棟はクリスマスの飾り付けの真っ最中。 そして迎えたクリスマスの夜、少女たちのもとにもサンタクロースがやってきた。
-
第 5 話 「 約 束 - promessa - 」
担当官である<ラバロ>に射撃の練習を命じられ、雨の中一昼夜連続で撃ち続ける少女<クラエス>。仕事の一環と称し釣りに出かけ、自分の置かれた境遇でもこのような体験ができる事に喜びを感じる。そんなある時、クラエスはラバロが公社を辞めるという噂を耳にする。
-
第 6 話 「 報 酬 - gelato - 」
共和国派の爆破テロ計画を阻止する任務についたヘンリエッタ。ジョゼはヘンリエッタが不満がるのが分かった上で、本部に応援の依頼をする。リコ、トリエラを呼ばれ不満がるヘンリエッタは任務完了後のご褒美を思いつく。
-
第 7 話 「 守 護 - protezione - 」
富豪ピリアッツイの会計士を務めていたフィリッポ・アダーニは脱税とテロリストへの資金提供の事実を知り、帳簿を持って逃げていた。化粧品会社の営業マンに扮したジャンとその妹:リコは偶然を装いフィリッポに近づきフィレンツェを案内してもらうのだった。
-
第 8 話 「 御伽噺 - Il Principe del regno della pasta - 」
任務中に目にケガを負った<マルコー>は内務省をクビになり公社に入り<アンジェリカ>と出会う。注射を嫌がるアンジェリカに対しマルコーは気を紛らわせる為に『パスタの国の王子様』という作り話をしてあげるのだった。アンジェリカと会うたびに話の続きをせがまれるマルコーは、暇な課員を捕まえて一緒に物語を考えさせる事にした。
-
第 9 話 「 彼岸花 - Lycoris radiata Herb - 」
寮の一人部屋で生活している<エルザ>は他の義体とはほとんど話をしなかった。ある作戦で一緒になる事になったヘンリエッタは仲良くなろうとエルザの部屋を訪ねるが、逆に追い出されてしまう。ある晩ジョゼとエルザの担当官<ラウーロ>は行きつけのバーで義体や条件付けについて語った。その1週間後、二組のフラテッロはシエナの教会でテントを張り射撃の準備をする。
-
第 10 話 「 熱病 - amare - 」
休暇を取る事になりシチリアに向かったジョゼとヘンリエッタ。一方、ラウーロとエルザのフラテッロが殺害され、その独自調査に乗り出す一課のフェルミとエレノラ。フェルミたちはなぜ義体であるエルザが担当官であるラウーロを守れなかったのかをジャンに問い、公社の他の義体たちにもエルザの事について聞き出していた。やがて、ジャンとロレンツォは真相を知るのだが・・。
-
第 11 話 「 恋慕 - febbre alta - 」
トリエラにフラテッロの関係を深く知りたければジョゼとヘンリエッタを尋ねるように言われたフェルミとエレノラはシチリアを訪れた。ジョゼに夕食を作るように命じられたヘンリエッタはエレノラと一緒に買出しにでた。途中、ひったくりに会うが捕獲し、無事にジョゼよりもらった大切なカメラを取り返す。
-
第 12 話 「 共生 - simbiosi - 」
共和国派の過激分子たちにより有力議員の子息誘拐が計画されている中 公社では年恰好の近い義体を囮として誘拐させ、テロリストのネストを特定し、内外から一気に壊滅させる作戦に出た。うまく囮となる事に成功したクラエスには追尾用の発信機が埋め込まれていたが、途中で見失ってしまう・・・。そして、議員の自宅に収監されているテロリストとの交換を要求した脅迫電話が入る。
-
第 13 話 「 流星 - stella cadente - 」
テロリストとの戦闘で負傷し入院しているアンジェリカのお見舞いに行くクラエス。演習場で流星雨をみんなで見に行く事になったが、入院中のため見れないアンジェリカに同じ時間に病室の窓の外を見るように、そして出来れば持参したCDを聞いてもらうように伝える。ヘンリエッタはめっきりお見舞いにも行かなくなったマルコーに少しでもアンジェリカの側にいてあげて欲しいとお願いする。ヘンリエッタに促されたマルコーはアンジェリカを見舞い、一緒に流星を目にする・・・。