1983年アラスカ・アンカレッジで一人のビジネスマンが逮捕された。彼の名はロバート・ハンセン。12年間にわたり、24人以上の女性を計画的に拉致監禁したのち“人間狩り”という残忍な手口で殺害していた「アンカレッジ女性連続殺人事件」の犯人。461年の刑で、なんと今も刑務所に服役しているという。全米を震撼させたこの事件を基に、犯人の魔の手から逃げてきた唯一の女性を守りながら犯人逮捕に燃えるアラスカ州警察の部長刑事と、容疑者ハンセンの息詰まる攻防を見事なクライム・サスペンスとして完成させた。また、エンドロールに実際の被害者の写真を使用するなど、徹底したリアリティの追及も要注目。
■キャスト
ジャック・ハルコム:ニコラス・ケイジ
ロバート・ハンセン:ジョン・キューザック
シンディ・ポール:ヴァネッサ・ハジェンズ
アリー・ハルコム:ラダ・ミッチェル
クレイト・ジョンソン:カーティス・“50セント”・ジャクソン
■スタッフ
監督・脚本:スコット・ウォーカー
製作:マーク・オーデスキー、ジェーン・フレミング、
ランドール・エメット、カーティス・ジャクソン 他
撮影:パトリック・ムルギア、A.M.C.
編集:サラ・ボイド,A.C.E.
美術:クラーク・ハンター
音楽:ローン・バルフェ
1983年アラスカ・アンカレッジ。モテールの部屋で手錠につながれ叫び声をあげている17歳の娼婦シンディが警察に保護された。ハンセンに疑いがかかるが、町の善良市民と言われている彼を疑う余地はなく事件は握りつぶされそうになる。しかし彼女を保護した警官は納得いかず、調書を州警察に送っていたのだった。その頃、身元不明の少女が遺体で発見された。担当していた退職間近の刑事ハルコムは、一連の事件と調書からハンセンをマークするのだが決定的な証拠がない。しかし、シンディには再び犯人からの危険が迫っていた…