ユダヤ人画商一家・カウフマン家に代々伝わるミケランジェロの絵。ムッソリーニも欲するほどの国宝級のその絵の在りかは、一家の重大な秘密だった。しかし、息子ヴィクトルは親友ルディにその秘密を打ち明けてしまう。ナチスに傾倒していたルディは、軍で昇進するために、それを密告、一家は絵を奪われ収容所へと送られる。その絵を渡すことを条件に、イタリアと優位な条約を結ぼうとしていたナチス。しかし奪った絵は贋作だった!本物の絵を隠した一家の父は、すでに収容所で死亡していた。息子に謎のメッセージを残して。ヴィクトルはその在りかも分からぬまま、母の命を救うためナチスとの危険な駆け引きに出る。彼の作戦は成功するのか。そしてミケランジェロの絵は一体どこにあるのか。